☆つる姫の星の燈火☆

つる姫的心臓病闘病記~エピソード6・予想外の展開でオオカミおばさんになる~

今日はちょっとくよくよします

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いつ退院してもよいと言われ家族と日程を調整して

平日に退院となると主人は会社があるので、息子が迎えに来てくれるという話になっていました。

 

しかしそんな話をしたばかりの翌朝のこと。

何だか胸が…と思った瞬間

去年以来起こっていなかった心房細動が起こってしまったのです。

手術は成功。血液の逆流もありません。

それなのにどうして?

手術と言えば、先日僧帽弁形成術の話をしましたが

同時に心房細動を起こさないためのメイズという手術も受けていました。

もう二度とあんな発作は起きないものと思っていましたから、かなりショックでした。

外したばかりの点滴の針をまた刺されて、発作が収まるのを待ちました。

この頃、心房細動は一日おきに起こり長い時は半日ほど続きました。

150ほどにも上がる脈。

脈だけはマラソンを走っているようなものです。

半日も走るとへとへとですが、心臓が休まる事はありません。

 

点滴や飲み薬を調整して経過をみました。

心臓の手術後に不整脈が起こるのは珍しくない事だそうです。

血液の逆流に慣れていた心臓が、正常な血液の流れについて行けないのだろう、という話でした。

毎日の回診で先生方が笑顔で丁寧に説明して不安を取り除いてくださるのですが

一人になると悪いようにばかり考えて過ごしました。

 

その後発作がでなくなったので、2月1日の日曜日に退院する事になりました。

 

2月1日退院の朝。

え?・・・・うそ・・・マジかっ!

ちょちょちょちょとちょとまてちょとまてしんぞうくん。

朝8時に心房細動が起こりました。

またもや点滴に繋がれました。

何度つけたりとったりしたことでしょう。

まさにまさに天敵でした。

そんな状態で発作が続くなか、周りは私の退院に向けて動いていました。

名前の書かれたリストバンドも早々に切られてしまいまいた。

これじゃ家に帰るのは無理なんじゃないの?そう思いながらベッドに横たわっていました。

退院の準備は何もできず、車で迎えに来る主人に連絡するタイミングがありませんでした。

 

細動が収まらないので

「退院は延期にしましょう」と言いに来た先生が病室を出るのと、

迎えに来た主人が部屋に入って来るのと同時でした。

すれ違いざまに「退院は延期になりました」と告げられた主人のショックは私以上だったでしょう。

しばらくはお互いに発する言葉がありませんでした。

ハッスルしてきた主人に申し訳なかった。

これでは6日の誕生日を家で迎える事なんて出来ないんだろうな。

入院前には、1月最後の週には退院出来ると思っていた私の精神状態はもう最低の最悪でした。

何とか切り替えようとPCで映画やお笑いを観て気持ちを盛り上げ

看護師さんたちには冷静な様子で対応して、一人になった時にくよくよ泣きました。

 

またも退院が延期。

私はオオカミおばさんか。

 

2月に入ると心房細動は日課のように起こりました。

3日の節分の日に、お昼ご飯の時に小さな袋に入った炒り大豆が配られました。

豆は年の数には到底足りなかったですが

不整脈の鬼を追い出そうと豆を一粒とって置いて

消灯後にこっそり部屋の外にまきました。

でも、患者さんが踏んで滑りでもしたら大変だから

まいたというのは嘘。

廊下の壁際の隅に置いた、というのが真実です。

 

節分、そして明日は立春。

きっと私の身体もよい方向に切り替わる。

そう信じる自分と、もうダメなんじゃないと思う自分が

同じ心臓を共有する日々。

つづく

 

ご訪問ありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
テバネさん
再発というより、術後の症状だったのでしょう。
とてもショックでしたよ。
テバネ
これって・・・再発?
いや~・・・・こんなになると・・・・

ビビッタでしょう。(涙)
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