☆つる姫の星の燈火☆

つる姫的心臓病闘病記~エピソード3・そもそも~

事の発端は、去年の11月18日夕方の身体の異変でした。

夕方娘がバイトに行った後、ロッキー君のお散歩をして

ロッキーの足を洗ってハウスに入れ、ご飯の前にお風呂に入ろうと思いました。

しかし、洗面所で服を脱いだころから変な動悸が出始めました。

今にして思えば、このような変なドキドキ感はたまにあったのです。

しかしそれはほんの数秒で収まっていたし、このお年頃の動悸かな、と軽く考えていました。

足腰心臓には自信があり、階段を上っても息切れやドキドキすることはなかったからです。

気になりながらも、大丈夫だろうとお風呂に入りました。

しかしちっとも収まりません。

早めにお風呂から出ました。

ビールでも飲めば治るだろう・・・へへっ。

そう思って晩御飯をテーブルに並べて缶ビールをプシュッとしました。

いや。。。やはりおかしい。

かなりおかしい。絶対おかしい。尋常じゃない。

私はビールをグラスに注ぐのをやめました。

身体が持って行かれるような動悸は一向に収まる気配がありません。

痛みや苦しさはないのですが、心臓の動きは実に異様でした。

救急車を呼ぼうかと思いましたが、長くなるので今は話しませんが

救急車にはトラウマがあってなるべく呼びたくなかったのです。(自分の事ではありません)

その前に主人に電話しました。

切羽詰まった言い方だったのでしょう、

主人は恵比寿にある職場からすぐにタクシーで帰ってきてくれました。

それから近くの大学病院の救急に電話してもらいました。

ところが、さんざん電話を待たされ、夜間救急だといくらいくらお金がかかるとか言われて、

そのうちやっと来てもよい、というお許しいただいて車で病院へ行きました。

病院に着いても普通に椅子で待たされ

その間、座っていても身体がゆらゆら揺れるほどの動悸は収まりませんでした。

意識が飛んでる人だったらすぐに何か処置をしていただけたのかも知れませんが

苦痛の待ち時間でした。

やっと名前が呼ばれ処置室に入れてもらい、レントゲン、心電図、エコーで検査。

病院に着いた時の脈は、一分間になんと170くらいまでになっていたそうです(驚愕)

普段は60台ですからおよそ3倍にもなっていました。

気持ちが悪いはずです。

また、私の心臓はすごく大きくなっていたようで

担当の先生がレントゲン写真を見て「心臓でかっ!!」と騒いでいるのが聞こえました。

 

点滴を受けるも細動は収まらず、そのまま入院となったのでしたが

誰もいない家に帰宅して驚いた娘から電話があり、訳を説明して入院の準備をして来てもらいました。

私に似てしまったフーテン息子は世界一周中でした。

奇しくもその息子も旅先で高熱をだし二日間入院したのですが

息子との不思議な繋がりを感じました。

特に近年、何かとシンクロすることが多いのです。

 

入院の説明や病気の説明を受けましたが

病名欄には「心房細動」「心不全」と書かれていました。

明けて11月19日の夜中一時半頃に細動はやっと収まり、眠りにつくことが出来ました。

病気の詳細を知らなかった私はこのまま急変して死んでしまうのかとも思いましたが

意識はずっとしっかりしていたので(ま、普段から曖昧な意識ですが)

多分そんな事はないだろうと思うようにしていました。

実際心房細動自体は死に至るものではなく

それによって引き起こされる脳梗塞が怖いのです。

 

体調が落ち着いたときに思い出したのは

一口も飲まないでキッチンの流しの所に置いてきたプシュッとしてしまった缶ビール。

ああ~~~プシュッとしなきゃよかったあああああ。モッタイナイ~。

その後は今に至っても、この私がビールなんてちっとも飲みたくない。

少しなら飲んでもいいらしいけど、全く飲みたくない。

買い置きのビールは物置で埃をかぶっております。

どなたか引き取ってもらえないかしら。着払いですけど(爆)

ビールが旨いのは元気な証拠。

早くプシュ、プハ~~~ッのつる姫に戻りたいものです。

 

さてこの時は5日間の入院。

その後の検査で僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症と診断されました。

左心室と左心房の間にある僧帽弁という弁がうまく閉じないで

血液が逆流しているというのです。僧帽弁がぼうそうだべん。謎

心房細動だけでしたら、カテーテルの手術で対応できたのですが

この病気は開胸手術以外に治療の方法がないようです。

この私がこの年でまさかまさかまさかの心臓病発覚。

高齢者に多いという心房細動。

できることなら辛抱してほしかった。

しかし、一体いつから私の心臓は異常をきたしていたのでしょうか。

つい先々月の9月には18切符を握りしめ駅の階段やホームを駆け回り

竹田城址に上って下って20000歩以上歩いても平気だった。

確かに心臓はバクバクして死ぬかと思ったけど、平地に出たらすぐに収まっていたし。

 

しかし、この病は何の症状もなく検査で発覚して手術に至る方もいらっしゃるとか。

そして最近増えているようです。

この病は生活習慣やストレスには関係なく、原因がわからないものが多いらしいです。

皆様、お医者に行ったらぜひ胸に聴診器を当ててもらってください。

心雑音を指摘されたことはないか、と聞かれましたが

風邪ひとつひかない私。医者と言えば首や肩が痛くなって整形外科とかに行った位。

たまに健診でも心電図をとるだけだったので、ないです、と答えるしかありませんでした。

大学病院の循環器内科から心臓血管外科に移る事になり、いったん退院しました。

それが11月22日。

秋が深まり病棟から見下ろす街の木が色づいたころ。

病棟から見た夜明け

ちょうど外壁工事の幕が張ってあって邪魔でした。

コンデジは武士の刀のように常に持っておるのじゃ。

かっかっか。

ちがうか。

つづく

 

今日で術後2ヶ月経ちました。

ご訪問ありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫

 


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

SEIRO-NAKAI
やっと。
つる姫さま、やっと、わかりました。その日の出来事が詳細に・・・。不安、いっぱいだったことでしょう。心配、いっぱいだったことでしょう。でも、見ごとに生還、よかったです。動悸を打っていても、BEERをあけるのは、なぜ?入院をしたのに、あけたBEERに心がいくのは、なぜ?そして、つる姫さま宅では、つる姫さま以外は、BEERを飲む人がいないことがわかりました。

大変な時をへて、今があり、幸せですね。今のBEERの飲みっぷりからは、BEERを「ちっとも飲みたくない。」って思ったつる姫さまが、想像できません。でも、それって、幸せな今ですね。
つる姫
てんもんさま
コメントありがとうございます。
現在手術からもう少しで一年です。
闘病記は、読むと勇気をいただけますね。
調べてみます。
よい一日をお過ごしください。
てんもん
闘病記本
「闇にあっても光を」という本が心臓病の闘病記で、お勧めです。
若い女の子の闘病記でした。
良かったら読んでみて下さい。
つる姫
テバネさん
いわゆる心臓に穴が開いている、というものですよね。
赤ちゃんの身体にメスを入れるのって
親としては本当に辛かったでしょう。
元気に成長されてよかったです。
テバネ
僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症・・・
心臓に負担が掛かって心臓肥大になると
この症状がでますね。
中隔欠損は出なかったのですか?
長女も生後2週間で心臓手術しました
病名は・・・4つも有った(汗)
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