前回までのあらすじ
下駄箱に入っていた手紙を屋上で見た俺。
白い手紙に突如、赤い文字が!
しかも突然、燃えてしまった!!
屋上を後にした俺は教室へ・・・。
教室に戻る時に、2組の小林 沙由が友達と向こうから歩いてきた。
ちょっと聞き耳立ててみた。
「私本当に見たのよ。中庭の神木の下で。うっすら半透明の女の人が。悲しそうな顔してこっちを見てるのよ~。」
「きゃ~。ほんと~?」
きゃ~きゃ~言いながら2組へ入って行った。
何がそんなに楽しいのか。
女の人が悲しそうに? そんなベタベタな話
そう思いながら教室に入った。
教室に入ると、晃司と大輔が何やら話しをしていた。
晃司は俺を見るなり手招きして
「おい、1組の久河条 桜牙(くがじょう おうが)が1年の子と付き合ってるらしいぜ。」
「へぇ~。」
俺は適当に相槌を打ちながら席に座る。
「いいよな~。俺も彼女欲しいよ。」
晃司が遠くを見つめている感じで、ため息をつきながら言った。
「好きなやつ居るなら、告れ。」
笑いながら冗談を大輔が言ったので俺もニヤニヤしながら
「マネージャーにか。」
やつが、マネージャーで3年の高橋美紀を好きなのは知ってるし、また、美紀も晃司の事が好きなのを知ってる。
しかし、二人とも言い出せないしモジモジで、見てるこっちがイライラする。
何とかならんものか・・・。
「んぶっ!! な、なにを。
ん、ゴホン。
そういや~アキト、お前昼どこ行ってたんだ?」
動揺した大輔がポテチをつまみながら、話題を変えてきた。
「ん?ああ、ちょっとな、ヤボ用でね。ポテチ俺にもくれ。」
「あいよ。」
そう言ってポテチを差し出す。
「あんがと。」
俺はポテチを食べながら、ふと窓の外を見た。
いつもと変わらぬ風景のハズだが、何か妙な空模様だった。
気になったので喋ろうとした時
「あ~っ!」
いきなり晃司が叫んだ。
「うわ、なんだよ。大声だして。」
「なに?なんだ?大声だして。」
俺と大輔が同時にハモる。
「やべぇ~。英語の宿題やってなかった。」
「馬鹿だな~。忘れたなんて言ったら、宿題倍にされるぞ。」
「そういや、大輔、この前宿題忘れて倍に増やされてたね。」
笑いながら俺はそう答えた。
「そうだよ。最悪だったぜ。3倍くらいだぜあれ、通常でも多いってのに。」
思えばこの時点で、俺の感じた空の違和感は頭の中からすっかりと消えていた。
それが違和感でなく、最悪により最悪な事になる前触れだったとは知らずに・・・。
「晃司、来週はテストだぜ。大丈夫か?」
俺はからかいながら晃司に言ってやった。
「ふっ、お前と違い部活が忙しいんだ。」
鼻で笑いながら自慢げに言い返してきた。
「いや、部活忙しい奴でも、成績トップクラスのやついるし。」
両立という言葉知らんのかと思いつつ。
「筋肉バカになるなよ~。あと5時間目の古典で、宿題でかせよ~。」
大輔が笑いながら言った。
「う、めんどくせーな。今からやるか。」
晃司はしぶしぶ、昼休みから英語の宿題に取り掛かった。
つづく
前回までのあらすじっているのか?
あらすじだけで、大変な事になりそう^^;
下駄箱に入っていた手紙を屋上で見た俺。
白い手紙に突如、赤い文字が!
しかも突然、燃えてしまった!!
屋上を後にした俺は教室へ・・・。
教室に戻る時に、2組の小林 沙由が友達と向こうから歩いてきた。
ちょっと聞き耳立ててみた。
「私本当に見たのよ。中庭の神木の下で。うっすら半透明の女の人が。悲しそうな顔してこっちを見てるのよ~。」
「きゃ~。ほんと~?」
きゃ~きゃ~言いながら2組へ入って行った。
何がそんなに楽しいのか。
女の人が悲しそうに? そんなベタベタな話
そう思いながら教室に入った。
教室に入ると、晃司と大輔が何やら話しをしていた。
晃司は俺を見るなり手招きして
「おい、1組の久河条 桜牙(くがじょう おうが)が1年の子と付き合ってるらしいぜ。」
「へぇ~。」
俺は適当に相槌を打ちながら席に座る。
「いいよな~。俺も彼女欲しいよ。」
晃司が遠くを見つめている感じで、ため息をつきながら言った。
「好きなやつ居るなら、告れ。」
笑いながら冗談を大輔が言ったので俺もニヤニヤしながら
「マネージャーにか。」
やつが、マネージャーで3年の高橋美紀を好きなのは知ってるし、また、美紀も晃司の事が好きなのを知ってる。
しかし、二人とも言い出せないしモジモジで、見てるこっちがイライラする。
何とかならんものか・・・。
「んぶっ!! な、なにを。
ん、ゴホン。
そういや~アキト、お前昼どこ行ってたんだ?」
動揺した大輔がポテチをつまみながら、話題を変えてきた。
「ん?ああ、ちょっとな、ヤボ用でね。ポテチ俺にもくれ。」
「あいよ。」
そう言ってポテチを差し出す。
「あんがと。」
俺はポテチを食べながら、ふと窓の外を見た。
いつもと変わらぬ風景のハズだが、何か妙な空模様だった。
気になったので喋ろうとした時
「あ~っ!」
いきなり晃司が叫んだ。
「うわ、なんだよ。大声だして。」
「なに?なんだ?大声だして。」
俺と大輔が同時にハモる。
「やべぇ~。英語の宿題やってなかった。」
「馬鹿だな~。忘れたなんて言ったら、宿題倍にされるぞ。」
「そういや、大輔、この前宿題忘れて倍に増やされてたね。」
笑いながら俺はそう答えた。
「そうだよ。最悪だったぜ。3倍くらいだぜあれ、通常でも多いってのに。」
思えばこの時点で、俺の感じた空の違和感は頭の中からすっかりと消えていた。
それが違和感でなく、最悪により最悪な事になる前触れだったとは知らずに・・・。
「晃司、来週はテストだぜ。大丈夫か?」
俺はからかいながら晃司に言ってやった。
「ふっ、お前と違い部活が忙しいんだ。」
鼻で笑いながら自慢げに言い返してきた。
「いや、部活忙しい奴でも、成績トップクラスのやついるし。」
両立という言葉知らんのかと思いつつ。
「筋肉バカになるなよ~。あと5時間目の古典で、宿題でかせよ~。」
大輔が笑いながら言った。
「う、めんどくせーな。今からやるか。」
晃司はしぶしぶ、昼休みから英語の宿題に取り掛かった。
つづく
前回までのあらすじっているのか?
あらすじだけで、大変な事になりそう^^;