
雨の土曜日、午後から美杉村(今は津市ですが)へ夫と向かいました。竹原のお茶やさんの薄墨桜はもう盛りを過ぎているのはわかっていましたが、一応そこを目的地とし、それから里山に点々と咲く桜たちもあるだろうと出かけたのです。
山の天気は不思議。トンネルひとつ抜けると大雨がザーッと降りだし、またひとつ抜けるとピタリと止んだり…。道の遠くに浮かぶ薄墨桜は、やっぱりもう主役の座を今を盛りのソメイヨシノに渡した感じです。雨もどんどん強くなってきたので、目的地を伊勢奥津駅の近くの素敵なカフェ「はるのん」さんに変更して、名松線の奥へ奥へと車でたどりました。
途中ひときわ明るい一角があるな、と思ったら、柔らかい黄色をした花がこんもりと咲いているのでした。ミツマタの花です。何本も植えてあって、町ではあまり見ることのない風景でした。ミツマタといえば和紙の原料ですが、なにか関係があるのでしょうか。
伊勢奥津駅には鉄道ファンがたくさん訪れていました。他に行くところがなくて困っているようにも見えましたが、名松線に乗って戻っていくことが目的なので、それで満足されているのでしょう。
「はるのん」に到着。二度目の訪問なのでドキドキせずに扉を開けました。お客さんも何組かみえていてにぎやかです。庭の見える窓に向かって、大きな背もたれが気持ちよさそうな椅子が二つ並んでいて、そこに座ることにしました。ゆったりと座って、前回あれだけキンチョーしまくっていた夫もリラックスしている様子です。常連の方から「くず餅がお勧め」と聞いていたので、そのくず餅と珈琲のセットを頼みました。

雨は相変わらずよく降っています。蔵と小さな庭と奥の茶畑に降り注いでいます。でも、雨音もせず静かです。大きくてりっぱな古民家なので、屋根に落ちる雨音なんか中に響かないんだな。
樹々が雨に煙っていい感じ
くず餅がきました。メープルシロップときな粉をかけていただきます。吉野葛百パーセントを練り練りして作ったできたてです。だからあったかいのです。ちょっと意外でしたが、体も温まり優しいお味。

こんな雰囲気
なかなか雨がやまないので本棚を覗いてみました。誕生日花という本があったので調べてみると、夫はシロツメクサ、わたしはコットンで、どちらも地味ながら好きな花です。
帰りは寄り道してダムの桜を見ました。雨になにもかも朦朧として、墨絵のような美しさがありました。
里山の桜
山の天気は不思議。トンネルひとつ抜けると大雨がザーッと降りだし、またひとつ抜けるとピタリと止んだり…。道の遠くに浮かぶ薄墨桜は、やっぱりもう主役の座を今を盛りのソメイヨシノに渡した感じです。雨もどんどん強くなってきたので、目的地を伊勢奥津駅の近くの素敵なカフェ「はるのん」さんに変更して、名松線の奥へ奥へと車でたどりました。
途中ひときわ明るい一角があるな、と思ったら、柔らかい黄色をした花がこんもりと咲いているのでした。ミツマタの花です。何本も植えてあって、町ではあまり見ることのない風景でした。ミツマタといえば和紙の原料ですが、なにか関係があるのでしょうか。
伊勢奥津駅には鉄道ファンがたくさん訪れていました。他に行くところがなくて困っているようにも見えましたが、名松線に乗って戻っていくことが目的なので、それで満足されているのでしょう。
「はるのん」に到着。二度目の訪問なのでドキドキせずに扉を開けました。お客さんも何組かみえていてにぎやかです。庭の見える窓に向かって、大きな背もたれが気持ちよさそうな椅子が二つ並んでいて、そこに座ることにしました。ゆったりと座って、前回あれだけキンチョーしまくっていた夫もリラックスしている様子です。常連の方から「くず餅がお勧め」と聞いていたので、そのくず餅と珈琲のセットを頼みました。

雨は相変わらずよく降っています。蔵と小さな庭と奥の茶畑に降り注いでいます。でも、雨音もせず静かです。大きくてりっぱな古民家なので、屋根に落ちる雨音なんか中に響かないんだな。

くず餅がきました。メープルシロップときな粉をかけていただきます。吉野葛百パーセントを練り練りして作ったできたてです。だからあったかいのです。ちょっと意外でしたが、体も温まり優しいお味。


なかなか雨がやまないので本棚を覗いてみました。誕生日花という本があったので調べてみると、夫はシロツメクサ、わたしはコットンで、どちらも地味ながら好きな花です。
帰りは寄り道してダムの桜を見ました。雨になにもかも朦朧として、墨絵のような美しさがありました。
