
何だかはっきりしない天気の日曜日でした。
そんなはっきりしない気分を吹っ飛ばそうと、
CD棚から出してきたのはビッグ・バンドYESの「Talk」。
1969年にスタートし、バタバタを繰り返し、解散したり復活したり。
そんなYESの顔ジョン・アンダーソンとスティーブ・ハウ。
他のメンバーの出てったり戻ってきたりも繰り返し、
1994年にトレヴァー・ラビン最後の参加となったこのアルバム。
ラビンはこの後、映画音楽の世界へ本格的に進出。
「大げさ」が売りの「アルマゲドン」とかのスコアを書いています。
このTalk、まあ大げさでさわやかで透明度が半端じゃありません。
アンダーソンが歌えば、どんなものでも透明になってしまうのですが、
この94年という微妙な時期の「音」にバッチリはまるのです。
壮大なアレンジと、さわやかキーボード&ヴォーカル、
ちょっとパワフルなドラムとのバランスがとても面白いアルバムでした。
買った当時は、そのあまりにもな「さわやかさ」に、
まだギザギザに尖ったお子さまだった私は、不快とすら思ったものです。
やっぱりCDは売らない方が良いですね。
因みに私、ジョン・アンダーソン、フィル・コリンズ、ゲイリー・ムーアという
とんでもないメンバーで制作された謎のアルバムを持っているのですが、
これも完全にアンダーソンのカラーに染まっています。
一時、元メンバーのクリス・スクワイアとアラン・ホワイトが
ジミー・ペイジと「XYZ(ex Yes Zeppelin)」なるプロジェクトを立ち上げ
たらしいのですが、結局これも暗礁に乗り上げてしまう。
どんなものになるのか聴いてみたかったなぁ。