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悲しい知らせ

2011-04-04 | Weblog

数日前、
宮城で被災し、行方不明になっていた友人が亡くなっていたと連絡を受けました。

震災直後、彼が海側に居たらしいという事を知り
東京のご家族や仲間でいろいろと問い合わせも試みましたが、
それすらなかなか難しく、僕らは心配するだけで何も出来なかった。

数日後、道路も復旧しだしたので、弟さんと仲間一人が現地に向かいました。
弟さんは気を使い「ひとりで大丈夫です」と僕らに言いました。
でもやっぱり心配なので、友人と一番付き合いの長い仲間が一人付き添いました。

現地から入る仲間の連絡は、あまりにも凄まじく、
僕はただ呆然とするだけでした。

そして数日経ち、弟さんから電話がきました。
「兄ちゃん、死んでました」
彼はそれだけ僕に言いました。

毎日、テレビや新聞で被災地の様子を目にし、
時間もどんどん経っていき、皆ある程度覚悟はしていました。

でも、弟さんからのたった一言の連絡を受けて、
僕は何も言えなかった。口を開いても何も出てこないのです。
少しして「残念です…」と言えただけ。情けない。

きっと、向こうで大変な思いで探したでしょう。
それで、やっとやっと見つけたのでしょう。
それなのに、東京でいつも通りの生活を送る自分が、
なんの言葉もかけてあげられない。
本当に情けなく悔しいです。

たくさんの方が亡くなり、まだたくさんの方が行方も分かりません。
「見つかっただけでも良かった」なんて言いたくないのです。
皆、家族や友人がいて、生きていてくれなきゃいけない人たちです。

本当に残念です。

「お前は何をしていたか」と、毎日心の中のもうひとりの僕に問われます。
その通り、何も出来ませんでした。ただ心配していただけでした。
いつも通り仕事に行き、不安から逃げる為に笑っていました。。


友人の死の知らせを受ける数日前に夢をみました。
津波に遭い、人ひとり分位の小さな島で怯える僕を
彼が手漕ぎボートに乗って助けに来てくれました。
ニコニコと優しく笑いながら。

「田舎暮らしの方が自分には合うから、彼女も出来るかもね」と
ニコニコと話していた、僕が最後に見た笑顔でした。

本当は僕が助けなきゃいけなかったのに。
ごめんね。



まってろ~

2011-03-30 | Weblog



3歳と1歳の子供を、訳あって一人で働きながら
頑張って育てている友人がいます。
震災後の品薄状態に、仕事で身動きのとり辛い彼女は、
とても困っていました。
紙オムツやその他の紙製品まで買い占められてしまいましたから。

そんな中、先日の水パニック。
何とか凌いでいたお母さんも、「子供に飲ませないように」という
話を聞いてとても驚き、子供の水を買おうと走りましたが、
仕事が終わる時間帯では、もうどこにも売っていません。

遅くまで働いている彼女は、
入荷の情報を聞きつけ他のお母さん達と列に並ぶ事も出来ない。
職場のお友達が分けてくれた水も残り少なく、
どうしたら良いか分からず、普段冷静な彼女も少しパニックになっていました。

一人で働いて子育てをしている様なお母さんは、
どうしても母親同士のネットワークからも外れてしまうので、
なにか良い方法があったとしても、なかなか知る事が出来ないのです。

遅くまで一生懸命働いて身体も気持ちも余裕の無い状態で、
保育所にもお金がたくさん必要ですし、本当に大変だと思います。
本人はその辺の弱音は吐きませんけども。

で、たまたま僕は普段から水をまとめて買っていたので、
先日の水パニック発生時にも結構な数が部屋にありました。
本当は僕なんか水道水で十分なんだけど、
お医者に「水を飲め!」と脅かされてなんとなく買うようになっていたのです。

そんな大して必要ともしていないおっさんの水が、
人の役に立つ時が来たのです。
リュックとかばんに、ありたけのペットボトルを詰めて出かけました。

お母さんは泣いて喜んでくれました。
「もう今は飲ませても大丈夫ですよ」と言われても、
子供の事はやっぱり不安でしょう。役に立ててよかった。

子供たちも意味も分からず喜んでくれました。
彼らの姿を見ていると、
他人の僕でも「絶対に守らなきゃ」という気持ちになります。

彼らが安心して育っていける環境を繋げてあげなきゃね。
大人の責任だと思います。


しっかりしなきゃ

2011-03-30 | Weblog



僕は未来に絶望はしない。
元々「なんとかなるさ」人間なんだ。
毎日、自分に言い聞かせています。

無力感で塞いでいてもしかたない。
自分がどういう自分でいるべきか。
そんな事を考えて皆が冷静でいることだけでも、
未来は少し明るくなるのではないでしょうか。

今を知る努力は必要だと思うのです。
しっかりと知った上で、自分がどう振舞うか。

「水に微量の放射性物質が入っている」事を知る。
「水を買えない乳幼児をもつ母親たちの不安」を知る。

そのふたつを知った時、どうするのか。

ふたつとも「知らない」場合も、パニックは起きないでしょう。
でも、それではいけません。いつか何かを「知る」時は必ずきますから。
「知った上で」が大切なのです。

みんな自分が大切だし家族も大切です。
そんなのは当たり前です。

でも、そこで止まっちゃいけないんだと思います。
その先まで思いを広げられるかどうかが、大切なんだと思います。





治療開始。

2011-03-26 | Weblog



あれ以来、よく眠っていません。
音楽も聴く事が出来ず、ニュース以外のテレビも見れない。
本も読めず、絵も描けず、掃除も出来ず、、、とにかく何も出来ない。

こんな事じゃいけないのは分かっているのですが、
とにかく身体も何も動かないのです。

習慣のチカラのみで仕事に出かけ、食べるものを買って帰ってくる。
あとはニュースを見て、分からない事をインターネットで調べる。

そんな毎日が続いていました。

身体は四六時中揺れている気がして、本当の地震かどうかの
判断も難しく、部屋の電器のヒモを一日何十回睨むことか。。。
テレビと携帯からの「緊急地震速報」音は、僕の心臓を締め付ける。

情けないけど、すっかりやられてしまった様です。。

それでも昨晩やっと、久しぶりに音楽を聴いてみようと思いました。
直前に購入して、聴けずにいたCD。何かのアニメの曲だそうです。

音は小さめでないと聴けませんでした(僕の心の問題ね)けど、
なんだか妙なタイミングで買っておいて正解なCDでした。






下のは映画「告白」のサントラですが、
レディオヘッド、やくしまるえつこ、AKB48他が一枚に収まってる凄さです。



よし

2011-03-25 | Weblog



もうこうなったら どう生きるか ですよ。

この先どうなるのか全く分かりませんが、

みんなでみんなの事を考えて、

少しでも嫌な光景を減らしたいじゃない。



デンキが消えたら空を見てみ

2011-03-17 | Weblog



ついに きた ケイカク停電

とても とても 寒い 夜

こんな ガマンは なんでもない

と 思いつつも 寒い 暗い 怖い

テンパった 都民の皆さんが 買い占めて くれたので

頭に付けた 探検ライトの 電池も 残り わずか

カセットコンロの ガスも 残り 一本

ガソリンの 行列

本当に みんな 必要かい

ガマン できないかい

苦しんでる人たちへの 物資を 止めてまでの 事かい

あなただけ なにか 特別 なのかい






未来のため

2011-03-15 | Weblog



毎日、恐ろしいニュースばかり目にして

外に出てもなんだかいつもと違う空気で

東京の僕がこんな事じゃいけないのだけど

気持ちもなんだか身体から離れてしまったよう

お母さんと楽しそうに歩く小さな子供を見て

涙が出てくる

こんな幸せがあの町にもたくさんあったはず

無事で居てくれた子供たちに、不幸な未来を渡しちゃいけない

せめて、人がこしらえた核という恐怖だけでも抑えなくては

お願いします

本当にお願いします



不安

2011-03-12 | Weblog



仕事帰りにスーパーマーケットによりました。

店内の雰囲気は異様で、棚はスカスカ。

みんなが、いつもより、なんだか乱暴だ。

店員さんも、疲れ果て、接客が乱暴だ。

冷たくあしらわれたお婆さんといっしょに、何とか買い物を済ませた。

お婆さんは一人暮らしだと言っていた。

お店の雰囲気にとても不安そうな笑顔を浮かべていた。

どうぞお元気でいてください。


テレビでは原発が爆発している。


正直に言いますが、

怖くて怖くて仕方ありません。


とにかくみんな、ピリピリしないで頑張ろう!



まいった。

2011-03-12 | Weblog



皆様、ご無事でしょうか。
大変な事になりました。本当に恐ろしい。
地震発生時、私は職場の大きなエレベーターにひとりで乗ってました。
とんでもない揺れで、立っていられませんでした。
なんとか閉じ込められずにすみ、外に避難しました。

帰宅。
ドアを開けると部屋はとんでもない状態です。
普通の人の数倍はゴチャゴチャした部屋でしたので、
それはそれは酷い事になりました。
今日はとても片付ける気持ちにはなりません。
足場だけ確保して、とりあえず身内や友人の安否を確認。
電話は繋がらず、メールでなんとか。

余震もあり、落ち着かず。
こんな状態で眠れるのか。
明日も早朝から仕事に行かねばならず。

ガスは復旧せず。

気仙沼の状態が恐ろしく、本当に本当に心配です。
原発もとても心配です。

この後一ヶ月は大きな余震に注意との情報もあります。
何とか、これ以上の事が起こりませんように。

皆様、どうぞお気をつけて。