おいしい回転寿司 (本物の寿司－③)

さらに前回の続き。

「えー、でも“おいしい”回転寿司屋さんもありますよ。」
という人もいるだろう。
実際私も、このお客さんに「本物のお寿司を食べてくれ！」と言われるまでは、おいしい回転寿司屋を色々チェックしていたりした。
「あそこはおいしい！」とか「あそこはまずい！」とか…。
正直回転寿司を“寿司”と認識していた。

しかし、回転寿司屋がウミヘビを穴子と称していることを知った現在、そのウミヘビに対して仮にそれが「おいしい」としても、穴子としての評価を与える事は出来ない。「うまかろう」が「まずかろう」が、ニセモノであることに代わりが無いのだから。

おそらくジャズ(音楽と置き換えてもいい)の世界でも同じ様なことが起きているような気がするな。
自分は、「安いから」「どうせ味の違いなんか」分からないからとタカをくくらず、本物をお客さんに提供できるようにこれからも頑張っていきたい。