大好きなんだ

白いいぬ君、ミニトマトちゃんに

好きだって言ったほうがいいよと

茶色いくま君は言いました。

そうだよ、言ったほうがいいよと

黄色いあひる君も言いました。

でも、ぼく…

男の子だろ。さぁ、勇気を出して。

う、うん。



あ、あの～、ミニトマトちゃん

なあに？白いいぬ君。

ぼく…

少し離れたところで見ていた茶色いくま君と

黄色いあひる君は頑張れ～と

声援を送りました。

ぼく…、ミニトマトちゃんが

大好きなんだ。

白いいぬ君、ありがとう。

でも、ごめんなさい。

他に好きなひとがいるの。

誰？ねえ、誰？

それは、言えないわ。ごめんなさい。

さよなら、白いいぬ君。



ミニトマトちゃ～ん

ミニトマトちゃんは、いったい誰が

好きなんだろう、もしかしてぼく？と

黄色いあひる君は少し冗談っぽく言いました。

白いいぬ君は、もしかしてミニトマトちゃんはと

言いかけてやめました。

さよなら、ミニトマトちゃん。