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ミッドサマー感想

2020-03-12 22:12:00 | 日記


MIDSOMMAR
ミッドサマーを観てきました。

なかなかに程よい苦さの残る映画でした。
基本、胸糞な部類だとは思うのですが、人によってはラストを爽快に感じられるかもしれませんし、あれこそが恐怖だとも感じられるでしょう。

私は
「カルト宗教は、こうしてあなたの心に漬け込んでくるので気をつけましょう」
そんなメッセージを受け取りました(笑)
つまり恐怖に感じた側です。

そして考察好きな人は、何回も見たくなる映画でしょう。

気になっている人が多いようなので、ネタバレしない程度にレビュー的なもの書いておきます。

あらすじは
「大学生たちが古くからのケルト文化の残る、北欧の村を訪ねます。メンバーは①この村の出身者、②ノリで付いてきた奴、③卒業論文でこの村のことなどを書こうとしている文化人類学の専攻者、④同じく文化人類学を専攻しているけど卒論のテーマは決まっていない奴、⑤その彼女の、男4人、女1人。
主人公は女。彼女は半年くらい前に、妹が両親を巻き込んだ自殺※ただし不可解な点あり、をしていて、家族を失っています。
途中で⑥この村の出身者2番手と、⑦⑧その友人のカップルと合流して、村まで向かいます。
独特で奇妙な風習の残る村の、90年に一度だという祭り/儀式を、村に泊まりながら体験していく一行。
しかしその村の風習は、村以外から来た者たちにとっては受け入れ難いものでした。
反発したり、理解を示そうとしたりしながら共同生活をしていきます。そして民俗調査を行なったりもしますが、やがて一人、また一人と姿を消していき・・・・・・そしてこの村の人たちにシンパシーを感じてしまう主人公。果たして彼ら、彼女らはどうなっていくのか!!!???」

この映画
私の感想の結論は
「嫌いではない」

退屈な部分と、魅力的な部分が入り混じるので、批判的な感情も持ってしまうけれども、手放しで傑作とは言えないのです。

退屈な部分は
登場人物たちに全然感情移入できないです。
学生たちも、村側の人たちも。
学生たちはホラー映画の登場人物の死因の遠因「セックス、ドラッグ、アルコール」の3代禁忌を軽々しく犯していくので、まあ死ぬわなって感じです。
村の人たちは、古くからの風習を守っているだけって感じでもなく。なんか自分たちの都合のいいように、それでいて計画的に、村の風習を押し付けるというか巻き込んでいくというか。
なので何が起きても「ふーん」って感じになってしまいます。

しかしこの映画。
見ているとやはり、次の展開が気になります。
景色が映像がキレイで、その素敵な映像の端々に気になるものが映ります。
そしてアイツどうなったんだろう。アイツどうなるんだろう。アイツはどう行動するんだろう。感情移入できない連中ではありますが、物語的などうなるのかはやっぱり気になってしまいます。
そんな感じで見ていると、いつの間にか物語はクライマックス。
そこで、おそらくこの映画で最も悪趣味な展開が待っております。
最も悪趣味な部分は、全く残酷ではありません。誰も殺されるどころか、(肉体的には)傷一つ付きません。
そこを経て、主人公がどういう結論を下すのか!?
そして最後のシーンは本当に人によって捉え方は様々だと思います。
完全な欺瞞にも思えるし。
一つになったと捉えることもできるでしょうし。

人によって、どう感じるかはかなり差がある映画だとは思います。
ただ気になっている方は、見に行くことをオススメします。
2時間半と長い映画ですが、退屈はしません。
さらに2時間50分のディレクターズカット版(18禁)も公開されるようですので、余裕のある方は(海外版で見ている方によると)こちらがオススメです。




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