太平洋のまだ大道芸やっています

大道芸パフォーマーの太平洋です。お仕事の依頼などはjug5taiheiyou@yahoo.co.jp

アビニョン演劇祭18日目

2015-07-22 22:09:10 | 日記
アビニョン演劇祭18日目

まずはマルセイユ行きのことから書かねばなりませんね。

日本総領事館は、マルセイユにあります。
南フランスを旅行する方、覚えておきましょう。
インターネットのサイトを見ると、マルセイユの主要駅に着いてから、地下鉄とバスを乗り継いで日本総領事館まで行く方法が、事細かに書いてあります。プリントアウトして持っておいても損はないと思います。

さてこの日は、朝八時発のマルセイユ行きの電車に乗るために、7時15分頃出発。
このくらいだと街は涼しいです。

今回は新幹線みたいなTGVではなく、特急電車のようなTERです。

とりあえず、マルセイユまでの路線は景色がキレイです。
リアル世界の車窓から。
フランスで初めて海を見ました。









TERは非常に快適でした。
そしてマルセイユ、St-Charles到着。犯罪の多い都市だと聞いていたので、油断はできません。

まずは地下鉄の改札に移動。
地下鉄とバスの一日フリーパスがあると調べておいたので、窓口でそれを購入。
第一段階クリア。
自動改札機にかざして、駅内に入る。
第二段階クリア
2番線を探す
第三段階クリア
地下鉄乗れて、総領事館の案内に書いてあった駅、Roud-point du Pradoで降りる
第四段階クリア
改札口を、前の人の真似をしながら出る(入る時とパスをかざす場所が違う)
第五段階クリア

マルセイユの地下鉄もチョロいもんだぜ。
とか、たぶんこう思っていたら何回目かにスリに会うのでしょうね。
油断大敵。

地上に上がってバス停探し。
これも総領事館の案内通りに乗れば問題はありません。
ただ、不安なので運転手には確認しました。
というか、フランス人も訪ねていました。
路線バスが複雑なのは、世界共通なのでしょうか?
そして、親指のモニュメントを目印に無事に総領事館に到着。



日本総領事館前は、日の丸上がっています。
何か安心します。
ちなみに、ガードマンに話をするか、インターホンで要件を告げてからでないと中に入れません。
警備は厳重です。

総領事館の人は物腰柔らかく、懇切丁寧に必要な物等を説明してくれました。
ちなみに先に電話をしておいた方がベターなようです。
私は元々二回行くのを覚悟していて、予定通りに二回行くことになりましたが。
一回で良いのを二回行くことになったり、三回くらい来ることになる人もいるようですので。

大使館は、朝イチが流れていました。
テレビが日本の番組。
対応してくれる人が日本人。
安心感が凄いです。

ちなみに私達は、紛失者の戸籍謄本(抄本)が、PDFの添付ファイルでもいいので必ず日本から送ってもらうようにする必要があるとのことでした。
でもこれは、手続きした後でメールのやり取りでも可能とのことでした。
※後日、現物郵送は必ず必要です



無事に手続きを終えて、マルセイユでは何処にも寄らず、名物のブイヤベースも食べずにアビニョンに帰還。

そしてパフォーマンス道具を持って広場へ。
正直、疲労困憊でしたが、心配してくれているフランスのパフォーマー達に、自分は大丈夫だと見せたかったという気持ちがありました。

皆に手続きを終えたこと。
もう一回はマルセイユに行くこと。
そして
I come back here.
ということを伝えました。

この日は疲れの余り、ボロボロだつた回もありましたが。
三回パフォーマンスしました。

まだすべては解決していませんが。
少しずつ前進しています。




アビニョン演劇祭17日目

2015-07-22 15:23:40 | 日記
アビニョン演劇祭17日目

この日は演劇祭とは全く関係ありません。
書こうかどうか悩みましたが、自戒の意味と自分のような犠牲者を出さないために、そして解決のために協力してくれた方への感謝を込めて書こうと思います。

単刀直入に書くと、借りているアパートに泥棒に入られました。
詳しい状況は書かない方が良いだろうという理由があるので書けませんが。
結局は、日本人被害者にありがちな油断です。

深夜二時に、同行者のカバン、その中のパスポート、財布、デジカメが盗まれました。

盗まれたということに気が付いて大パニック。
(地球の歩き方には書いてありますが)警察の呼び方も分からないフランスです。

無くした落としたではなく、盗まれたと確信した後、パニック状態の頭で思いついたのは、フランス人のパフォーマー、ダンサー達をを探すことでした。

とはいえ、Facebookでつながりのある人もいますが、電話番号は知りません。
ただ深夜二時過ぎでも、彼らなら広場ではしゃいでいるか、バーで飲んでいる可能性があることは分かっていました。

案の定、カルフール近くの深夜までやっているバーで飲んでいました。

血相を変えて、甚平姿で走ってきた日本人に、すぐに彼らも何かあったと気が付いたのでしょう。
What happen?の嵐。
とにかくstolenとrobberを繰り返すと、アパートに来てくれました。
そして警察を呼んでくれました。
そんな彼らは、とにかく体が無事で良かったということを繰り返し、慰めてくれました。
後は、お金が取られて無いのなら、俺たちがいるから心配するなと言ってもくれました。

そして警察到着。
事情を説明して、仮書類的な物を出してもらいました。
これを持って、翌朝警察署に来いとのこと。
そこでパスポート等の紛失届をだしてくれるらしいです。

ちなみにフランス人のダンサー達は、長いので途中で帰りました。フランス人らしい。
でも、何かあったら電話しろと携帯番号を置いていってくれました。
適当だけど優しいです。

翌朝。
警察署に行くのですが、昨晩はパニックで無くなったものについてはパスポートくらいしか伝えられていないですし、ちゃんと状況を説明できる自信もありません。
そこで、昨年こちらで知り合い、ちょうど今年も演劇祭を見に来られているユキコさんに同行をお願いしました。
遊びに来ていたのに、そして急なお願いなのに引き受けてくれて感謝です。
フランス特有の休みはキッチリ取る体制のおかげで、警察署への申請は午後になってしまいましたが、無事に紛失物については伝えられ、紛失関係の書類も頂けました。
また改めて御礼がしたいです。

パスポート再発行はマルセイユに行く必要があるのですが、日本の海の日に合わせて総領事館が休みなので、この日はもうできることはありません(カード類は停止済み、フランスの深夜三時は、日本の午前10時ですから、すぐに電話が繋がりました)。

ですから、少し休んで昨夜の御礼をしにいつもの広場へ。
ちょっと柄の悪い、でも心根の優しい、いつものメンバーの顔を見ると安心します。
とにかく御礼と、警察署に行ってきたこと。そして明日マルセイユでパスポートの手続きをする事を伝えると、彼らも安心した様子でした。

俺はマレーシアでパスポート無くしたけど、フランス大使館に行ったら大丈夫だったぜ、とか。
俺はイギリスで財布も何もかも盗まれたけど、なんとかなったぜとか、そんな話をして慰めてくれます。
そして、ここに集まる皆は仲間だ。ファミリーだ。お金は大丈夫か?必要な物はないか?困った事があったら何でも言ってくれ。
挨拶した人ほぼ全員に言われました。
もうこの辺りでダメでした。34歳オッさんは泣きました。
同行者は号泣でした。

実は金銭的被害は少なかったです。
貴重品類が入っていて大事ではありますが、現金は100ユーロと一万円だけでした。
こちらでメインで使う分の財布は無事でした。

デジカメが無くなったのでここフランスて撮った写真、動画はほぼなくなりました。
それは地味に痛いです。
携帯に取り込んでおいた分。
そしてSDを入れ替えていたので、序盤に撮った何枚かは無事でした。

後は明日、治安が悪いと噂のマルセイユに行く事が心配です。
早めに行って早めに帰ってきたいです。

あと、もう一つ不安な点は。
入っていた海外旅行保険に電話をしたら、最初「賃貸契約をして住むのは居住になるので保険の対象外」と言われた事。
一応、賃貸契約ではなく、旅行者としてアパートの持ち主から借りたことを説明すると検討事項になるという返事でしたが。
とにかく粗探しをして保険金を支払わないニオイがして嫌です。

とにかく一つ一つ解決していくしかありません。