『では、牡馬に行きましょう』
リッチダンサー12(キャロット)
厩舎に着くとスタッフの方が飛んできて、なにやらNさんと相談を始めました。
ん? なにかアクシデントでも? と思いましたが・・・
『あはは、ご心配なく、ダイジョウブです』
顔に皮膚病が出ているので、来客馬見用の頭絡を使うことができず、自前のものを使うという相談でした。
『ケガでもしたのかと私も一寸思っちゃいましたよ、マジな顔するものだから・・・』
そんなことがあって、曳き出されてきたお馬は自前の緑色の頭絡をしています。
来客用頭絡を通して他馬に移さないようにとの配慮でした。
馬体にはポツポツと皮膚病の痕がありますが、もう治り掛けだそうな。
「そんな状態で乗れるのですか?」
『腹帯や鞍の当たるところに出てなければ問題ありませんから』
なるほど。
慣らし乗り段階ですが、なかなか良い動きをするとのことでした。
ライクザウインド12(G1)
今回、一番の変わり身が見て取れたお馬がこれです。
7月時点ではまだ幼さが残る馬体をしていましたが、随分と大人びてきた印象を受けました。
帰宅後に読んだクラブ近況は随分と控えめで拍子抜けしましたが、意識的に抑えているのでしょう。そうに違いない!
「半ばダメ元覚悟で出資したんだけど、こりゃ正解だったかも♪」
『いい背中してます』『気性はかなりヤンチャです』
そうでしょう、そうでしょう・・・むふふ。
なお、光っている箇所は皮膚病の薬を塗ったところだそうです。
ポップス12(シルク)
『今回、ご案内する検討馬の中に私の一番のお薦めがいますよ』
「ほう、どれです?」
『後でご案内しましょう。お楽しみに』
事務所を出るときから、Nさんが仰っていた馬がこれでした。
『クロフネだけど、ちっとも硬さがありません』
『乗ってる連中が口を揃えて絶賛してますよ。なあ、おい、そうだろ?』
呼ばれたスタッフさん:「さ、さあ・・・」
『なんだ、おい、しっかりしてくれよ』 (一同爆笑)
ここでワタクシが助け舟
「想いおこせば10年前」
『ん?』
「ここでNさんに薦められたお馬がいましたっけね、その名はキロフプリミエールの02といいました」
『そうだっけ?』
「いい馬だよ、見ていきなよとのお誘いを、もう満腹ですって断った・・・私の一口人生最初の不覚でした」
『をを、そうだったけねぇ。シーザリオかあ・・・』
「あれ以来、わたしゃ、Nさんのお薦めを聞き漏らすまいと全身耳にしてきました」
『そ、そうですかあ、いや、なんだか嬉しいねえ』
「しかし、それも2,3年、いや、数年で終わりを告げましたがネ」
『あは、その後はハズレっぱなしってわけだね』 ←正解!
「今回、何年振りかでご案内頂いたのも何かの縁。そこでこの馬をお薦めされたのも、これまた何かの縁」
「そろそろ当たる頃合いかもしれませんね、前向きに検討させていただきましょう」
『をを、よろしく♪ うん、こりゃイイ馬だよ~』
なんて、エラそうに安請け合いしてきましたけど、さて、どうしますかネ。
メジャープレゼンス(サンデー)
リスリンさん愛馬。
限定未勝利戦を勝ちあがった直後に脚部不安が出て放牧中。
骨膜の一部が腱鞘に当たるそうで、その手術を受けたとか。
その症状をカタカナでナントカと言われましたが、よく聞いていません
さすがに3歳現役馬。1歳馬を見てきた後だけあって、デカくて存在感があります。
術後は良好。晩生の血統でもあり、復帰後が楽しみですね。
スタートレイル(キャロット)
こちらは2歳馬。
実は、この前日にしがらきへ移動する話があったそうですが、厩舎の都合がつかず一旦白紙になったとか。
7月時点ではバランスが崩れて頼りなげでしたが、この馬も大きく変わった印象を受けました。
『コンスタントに15-15を乗れるようになりましたから』
それで馬体に締まりが出てきたのでしょう。
活躍中の兄たちも、デビューや勝ち上がりは3歳になってから。
年内に移動。来年早々のデビューでよろしいのではないでしょか。
シンフォニーライツ12(サンデー)
リスリンさん愛馬。
いい馬だなあ! と思ったら、やっぱりネオでした。
柔らかな歩様です。
「いいですねえ。これでご一緒しますかあ?」
『残念、もう満口や』
「言ってみただけでーす」
シルクユニバーサル12(シルク)
トリはシルクのディープ。
移動してきたばかりとのことですが、もう慣れて落ち着いているようです。
ツアーでよく見ることができなかったので、2往復してもらいました。
ふむ・・・癖のない歩様で、真っ直ぐ、きちんと歩きます。
昨年のヴィッセンともまた違う、でも、ディープっぽくない馬ですねえ。
『大人しいですよ』「はあ」
牝馬のリッスン12と同様、なんとも特徴のない馬というのがワタクシの印象です。
ま、ホント、ディープは分かりません
てことで、はい、お後がよろしいようで、これにてお仕舞いです。
3日間、ご一緒いただいたリスリンさん、楽しい時間をありがとうございました。
また、各牧場の皆々様、お忙しい中、お相手頂きまして、どうもありがとうございました。
次回は・・・来春の予定でおります。では、では~
リッチダンサー12(キャロット)
厩舎に着くとスタッフの方が飛んできて、なにやらNさんと相談を始めました。
ん? なにかアクシデントでも? と思いましたが・・・
『あはは、ご心配なく、ダイジョウブです』
顔に皮膚病が出ているので、来客馬見用の頭絡を使うことができず、自前のものを使うという相談でした。
『ケガでもしたのかと私も一寸思っちゃいましたよ、マジな顔するものだから・・・』
そんなことがあって、曳き出されてきたお馬は自前の緑色の頭絡をしています。
来客用頭絡を通して他馬に移さないようにとの配慮でした。
馬体にはポツポツと皮膚病の痕がありますが、もう治り掛けだそうな。
「そんな状態で乗れるのですか?」
『腹帯や鞍の当たるところに出てなければ問題ありませんから』
なるほど。
慣らし乗り段階ですが、なかなか良い動きをするとのことでした。
ライクザウインド12(G1)
今回、一番の変わり身が見て取れたお馬がこれです。
7月時点ではまだ幼さが残る馬体をしていましたが、随分と大人びてきた印象を受けました。
帰宅後に読んだクラブ近況は随分と控えめで拍子抜けしましたが、意識的に抑えているのでしょう。そうに違いない!
「半ばダメ元覚悟で出資したんだけど、こりゃ正解だったかも♪」
『いい背中してます』『気性はかなりヤンチャです』
そうでしょう、そうでしょう・・・むふふ。
なお、光っている箇所は皮膚病の薬を塗ったところだそうです。
ポップス12(シルク)
『今回、ご案内する検討馬の中に私の一番のお薦めがいますよ』
「ほう、どれです?」
『後でご案内しましょう。お楽しみに』
事務所を出るときから、Nさんが仰っていた馬がこれでした。
『クロフネだけど、ちっとも硬さがありません』
『乗ってる連中が口を揃えて絶賛してますよ。なあ、おい、そうだろ?』
呼ばれたスタッフさん:「さ、さあ・・・」
『なんだ、おい、しっかりしてくれよ』 (一同爆笑)
ここでワタクシが助け舟
「想いおこせば10年前」
『ん?』
「ここでNさんに薦められたお馬がいましたっけね、その名はキロフプリミエールの02といいました」
『そうだっけ?』
「いい馬だよ、見ていきなよとのお誘いを、もう満腹ですって断った・・・私の一口人生最初の不覚でした」
『をを、そうだったけねぇ。シーザリオかあ・・・』
「あれ以来、わたしゃ、Nさんのお薦めを聞き漏らすまいと全身耳にしてきました」
『そ、そうですかあ、いや、なんだか嬉しいねえ』
「しかし、それも2,3年、いや、数年で終わりを告げましたがネ」
『あは、その後はハズレっぱなしってわけだね』 ←正解!
「今回、何年振りかでご案内頂いたのも何かの縁。そこでこの馬をお薦めされたのも、これまた何かの縁」
「そろそろ当たる頃合いかもしれませんね、前向きに検討させていただきましょう」
『をを、よろしく♪ うん、こりゃイイ馬だよ~』
なんて、エラそうに安請け合いしてきましたけど、さて、どうしますかネ。
メジャープレゼンス(サンデー)
リスリンさん愛馬。
限定未勝利戦を勝ちあがった直後に脚部不安が出て放牧中。
骨膜の一部が腱鞘に当たるそうで、その手術を受けたとか。
その症状をカタカナでナントカと言われましたが、よく聞いていません
さすがに3歳現役馬。1歳馬を見てきた後だけあって、デカくて存在感があります。
術後は良好。晩生の血統でもあり、復帰後が楽しみですね。
スタートレイル(キャロット)
こちらは2歳馬。
実は、この前日にしがらきへ移動する話があったそうですが、厩舎の都合がつかず一旦白紙になったとか。
7月時点ではバランスが崩れて頼りなげでしたが、この馬も大きく変わった印象を受けました。
『コンスタントに15-15を乗れるようになりましたから』
それで馬体に締まりが出てきたのでしょう。
活躍中の兄たちも、デビューや勝ち上がりは3歳になってから。
年内に移動。来年早々のデビューでよろしいのではないでしょか。
シンフォニーライツ12(サンデー)
リスリンさん愛馬。
いい馬だなあ! と思ったら、やっぱりネオでした。
柔らかな歩様です。
「いいですねえ。これでご一緒しますかあ?」
『残念、もう満口や』
「言ってみただけでーす」
シルクユニバーサル12(シルク)
トリはシルクのディープ。
移動してきたばかりとのことですが、もう慣れて落ち着いているようです。
ツアーでよく見ることができなかったので、2往復してもらいました。
ふむ・・・癖のない歩様で、真っ直ぐ、きちんと歩きます。
昨年のヴィッセンともまた違う、でも、ディープっぽくない馬ですねえ。
『大人しいですよ』「はあ」
牝馬のリッスン12と同様、なんとも特徴のない馬というのがワタクシの印象です。
ま、ホント、ディープは分かりません
てことで、はい、お後がよろしいようで、これにてお仕舞いです。
3日間、ご一緒いただいたリスリンさん、楽しい時間をありがとうございました。
また、各牧場の皆々様、お忙しい中、お相手頂きまして、どうもありがとうございました。
次回は・・・来春の予定でおります。では、では~
そういえばポップス12は、私も候補でした!
いい馬ですか、お薦めですか、行っちゃいますか!!(笑)
私も1月に行く予定なので、もう1回見てきますね♪
こちらこそ、先日は楽しかったデス。
ポップス12、まあ馬っぷりはふつうで、どおってことないお馬ですが・・・
そろそろNさんお薦めの当たり頃かと。
是非、実馬を見てきてください。
秋の牧場訪問レポート、お疲れ様です。
様子見馬、ご一緒馬、そしてメジャープレゼンスまで
楽しく読ませてもらいました。
「キロフプリミエールの02」の話はいつ聞いても
奥が深いですね・・・。
もう10年ですか?既に子供たちの時代ですから、
確かに時間は経過していますね。
Nさんのお薦め、そろそろ当たりそうでしょうか?(苦笑)
「キロフプリミエールの02」
奥が深いですか? 私の思慮が浅かっただけですがな・・・
まあ、たとえあの時、薦められるままに出資していたとしても、ワタクシ、たぶんエピファネイアには出資してないでしょうね。
シンクリ? イラネって・・・
あれから早や、10年です。
馬の世界はあっという間ですね。
Nさんのお薦めは別にして、ポップス12は悪くないと思いますよ。
まあ、大物感と言われると・・・ですが。