早来ファームで話が弾んで、ふと気がつくともう3時です。
ノーザンファームの約束時間は3時。
フルスピードで車を飛ばしましたが、15分ほど遅刻してしまいました。
今回、案内してくださったのは初対面のYさん。
熱心に、そしてテキパキと分かりやすく各馬の状況をご説明頂きました。
先ずは3歳馬たちから:
◆テューダーローズ
休養馬が繋養されている佐藤厩舎(旧横手厩舎)にいました。
相当ガレて帰ってきたらしく、先ずは馬体の回復に専念したそうです。
乗り出しを開始したものの深管に不安が出たようで、現在はWMのみに止めているとのこと。(なるほど。それでこの厩舎にいたのですか)
競馬を使った馬は、やはりそれ以前とは全然違いますねえ。
以前のボケ~としたお坊ちゃん風の雰囲気は消え、すっかり逞しくなっていました。
しかし帰厩は予定より遅れそうなので、菊花賞(はあ?)に間に合うかは微妙になりました。
『不安と言っても大したことはなさそうです。肌つやが示すように体調は上向きですから』
はあ・・・。
◆ナイトレセプション
こちらは調教厩舎に移っていました。
左トモ繋靭帯炎は治まったようですが、患部はショックウェーブとエコー検査の痕が痛々しく残っています。
調教を始めたばかりということで、かなりのオデブちゃんでした。
しかし皮膚は薄く、好調馬によく見かける紋様がアバラの辺りにうっすらと浮かんでいます。体調は良いのでしょう。
Yさんがポツリと
『後藤先生、なんで弥生賞使ったのかなあ』
「・・・。弥生賞を使って、勝負はスプリングSだったのかも」
『いやあ。あんな使い方は絶対にしない先生なんですけどねえ』
「ま、そうですね」
『クラシックに出られそうな東のクラブ馬がこれだけだったので、無理してくれたんだと思ってますが』
「・・・。冬場の骨折騒ぎが痛かったですね」
『あ、あれは・・・。大したことはなかったんですけど・・・』
ってことで、この話題はここまでに致しました。
◆インテレット
『どうも体調がいま一つで、絶好調時に比べるとまだまだです』
言われてみると馬体は仕上がりつつあるように見えましたが、毛艶が悪く、この時期だというのにアバラの辺りに冬毛のようなものが残っています。
なんとなく元気が感じられませんでした。
「やはり、ダービーに出られなかったことが遠因なんでしょうか?」
『う~ん。なんとも言えませんねえ。毛艶が悪いのは内臓から来ているのかもしれません』
註:その後、事務所で会ったNさんの話では、今年の北海道の天候不順が原因かもしれないとのこと。(なるほど)
萩原師も先日来場して馬を見ており、予定通りセントライト記念に向けて調整を続けると確認し合ったとのこと。(がんばれ)
次に2歳馬:
◆キングオブブルース
調教を中断する原因の左前脚の腫れですが、黒く楕円を描いた箇所の筋肉炎のようです。
見た目には全く分かりませんが、触ってみると若干熱があるそうです。
『これまでなら見落としていたでしょう。たまたま今年から定期健康診断時に馬体を触診することになり、それで発見したのです』
「へ~」
『因みに発見したのは場長です』(A場長は獣医さんでしたね)
『骨や腱の炎症ではありませんので心配ありませんが、角居師とも相談して、これだけの馬なので夏の間は休ませようとなりました』
「はあ。そうですか。まあ、よろしくお願いしますデス」
キンブルも何気に大人しいので、曳き手の方に聞いてみました。
「気性はだいぶ成長したようで大人しくなりましたね」
『い、いやあ・・・。相変わらずですねえ』
あっそぅ・・・。 ま、元気が一番ですわな。
◆ビンチェロ
今回、早来で会った愛馬の中で唯一、順調だったのがこのビンチェロでした。
他の馬がいま一つということもありましたが、馬体の張り、ツヤ、雰囲気ともに「うむ!」と頷けるだけの感触が伝わってきました。
『速めを乗っていますが、へこたれることなくケロッとしています』
『走るフォームがとても良いですね』
『ダンス産駒の重さがなく良い意味の軽さがあります』
『短いところからの使い出しかもしれませんが、間違いなく距離は持つでしょう』
などなど。お褒めのお言葉をありがとうございました。
このまま無事に、そして秋の入厩を楽しみにしております。
以上で、夏の日帰りツアーは終わりです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また、最後になりましたが、お忙しい中、各牧場でお世話になりました皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
またの機会を楽しみにしております。(また来るのか~)
ノーザンファームの約束時間は3時。
フルスピードで車を飛ばしましたが、15分ほど遅刻してしまいました。
今回、案内してくださったのは初対面のYさん。
熱心に、そしてテキパキと分かりやすく各馬の状況をご説明頂きました。
先ずは3歳馬たちから:
◆テューダーローズ
休養馬が繋養されている佐藤厩舎(旧横手厩舎)にいました。
相当ガレて帰ってきたらしく、先ずは馬体の回復に専念したそうです。
乗り出しを開始したものの深管に不安が出たようで、現在はWMのみに止めているとのこと。(なるほど。それでこの厩舎にいたのですか)
競馬を使った馬は、やはりそれ以前とは全然違いますねえ。
以前のボケ~としたお坊ちゃん風の雰囲気は消え、すっかり逞しくなっていました。
しかし帰厩は予定より遅れそうなので、菊花賞(はあ?)に間に合うかは微妙になりました。
『不安と言っても大したことはなさそうです。肌つやが示すように体調は上向きですから』
はあ・・・。
◆ナイトレセプション
こちらは調教厩舎に移っていました。
左トモ繋靭帯炎は治まったようですが、患部はショックウェーブとエコー検査の痕が痛々しく残っています。
調教を始めたばかりということで、かなりのオデブちゃんでした。
しかし皮膚は薄く、好調馬によく見かける紋様がアバラの辺りにうっすらと浮かんでいます。体調は良いのでしょう。
Yさんがポツリと
『後藤先生、なんで弥生賞使ったのかなあ』
「・・・。弥生賞を使って、勝負はスプリングSだったのかも」
『いやあ。あんな使い方は絶対にしない先生なんですけどねえ』
「ま、そうですね」
『クラシックに出られそうな東のクラブ馬がこれだけだったので、無理してくれたんだと思ってますが』
「・・・。冬場の骨折騒ぎが痛かったですね」
『あ、あれは・・・。大したことはなかったんですけど・・・』
ってことで、この話題はここまでに致しました。
◆インテレット
『どうも体調がいま一つで、絶好調時に比べるとまだまだです』
言われてみると馬体は仕上がりつつあるように見えましたが、毛艶が悪く、この時期だというのにアバラの辺りに冬毛のようなものが残っています。
なんとなく元気が感じられませんでした。
「やはり、ダービーに出られなかったことが遠因なんでしょうか?」
『う~ん。なんとも言えませんねえ。毛艶が悪いのは内臓から来ているのかもしれません』
註:その後、事務所で会ったNさんの話では、今年の北海道の天候不順が原因かもしれないとのこと。(なるほど)
萩原師も先日来場して馬を見ており、予定通りセントライト記念に向けて調整を続けると確認し合ったとのこと。(がんばれ)
次に2歳馬:
◆キングオブブルース
調教を中断する原因の左前脚の腫れですが、黒く楕円を描いた箇所の筋肉炎のようです。
見た目には全く分かりませんが、触ってみると若干熱があるそうです。
『これまでなら見落としていたでしょう。たまたま今年から定期健康診断時に馬体を触診することになり、それで発見したのです』
「へ~」
『因みに発見したのは場長です』(A場長は獣医さんでしたね)
『骨や腱の炎症ではありませんので心配ありませんが、角居師とも相談して、これだけの馬なので夏の間は休ませようとなりました』
「はあ。そうですか。まあ、よろしくお願いしますデス」
キンブルも何気に大人しいので、曳き手の方に聞いてみました。
「気性はだいぶ成長したようで大人しくなりましたね」
『い、いやあ・・・。相変わらずですねえ』
あっそぅ・・・。 ま、元気が一番ですわな。
◆ビンチェロ
今回、早来で会った愛馬の中で唯一、順調だったのがこのビンチェロでした。
他の馬がいま一つということもありましたが、馬体の張り、ツヤ、雰囲気ともに「うむ!」と頷けるだけの感触が伝わってきました。
『速めを乗っていますが、へこたれることなくケロッとしています』
『走るフォームがとても良いですね』
『ダンス産駒の重さがなく良い意味の軽さがあります』
『短いところからの使い出しかもしれませんが、間違いなく距離は持つでしょう』
などなど。お褒めのお言葉をありがとうございました。
このまま無事に、そして秋の入厩を楽しみにしております。
以上で、夏の日帰りツアーは終わりです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また、最後になりましたが、お忙しい中、各牧場でお世話になりました皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
またの機会を楽しみにしております。(また来るのか~)
牧場訪問記、最後まで楽しく拝見させて頂きました。
牧場のスタッフの方々は、御多忙というのに
いつも優しく、丁寧な対応で、気持ちがいいですよね。
私もそろそろ禁断症状が出てきそうで
すぐにでも北海道に行きたいところです。(笑)
あぁ、癒されたい、癒されたい。。。(遠い目)
NF早来のUP待ち遠しく待っていました。
ビンチェロは至極順調そうで、このままデビューまで頑張って欲しいですね
私も8月には一度北海道へ行くつもりです
あれ? 先月行かれたばかりで、もう禁断症状ですか~。
まあ、お気持ちはよく分かります。
私も夏季限定で北海道に住みたいですから。
(なこと言ってると、レオン♂さんから『冬の北海道もいいよ~。いちどはおいで~』と言われそうですネ)
キンブルは筋肉炎なんですね。
人間でいうと極度の筋肉痛なんでしょうか?
ただ、早期の発見だったことは幸運で、
調教師も夏の間は休養という冷静な判断ですね。/hand_goo/}
あとは、休養中に太りすぎないように飼い葉を調整して、
乗り出し後の脚元への負担を軽減してほしいものです。
わたしも刀さん同様、8月の中下旬に訪問する予定です。
ビンチェロ、お待たせでした。
回る順番でいつもNF早来が最後になり、アップも遅くなってしまいます。
ビンチェロは、もういつでも入厩できそうでした。
このまま行けば、秋の京都辺りで走れるかもしれません。楽しみです。
Qちゃんも戻ってますから、是非お会いになって元気つけてやってくださいませ。
そうです。筋肉の炎症とお聞きしました。
キンブル自身は別に痛がってはいないようですし、腫れてもいませんので軽度だと思います。
私も休養中の馬体重増がとても心配でしたが、ここで飼葉を調整してしまうと肉が落ちてしまい、運動再開時に却って時間が掛かってしまうそうです。
この辺りは、我々素人は『太らせては脚にくるのでは?』と思いますから、これまで常々『何故?』と疑問に感じていましたが、プロにはそれなりの考えと運動再開後のノウハウがあるようですね。
うっちーさんが行かれる頃には、きっと完治しているでしょう。
ビンチェロ、順調そうでなによりですね。
良いコメントが並んでいて、キモチイイですね。(^^)
この馬、昨年の6月、9月、11月、今年の6月と4回ナデナデ
していますが、入厩前にもう1回ナデナデしたいです。(^^)
9月のツアーの時、いるのかなぁ?
(札幌記念の前後に会いに行くかもしれません。)
ではでは。
ひぇ~。それは私よりナデナデ回数が多いですね。(私は昨年6月、8月と今年4月と今回・・・あ、同じだ)
でも、BEYさんがこの夏に行かれれば、1回負けちゃいます。(って、コドモか?笑)
9月のツアーはギリギリのタイミングじゃないでしょうか。
愛馬とすれ違いで寂しくて、つい残口馬に追加出資してしまう方もいるそうですね。