goo blog サービス終了のお知らせ 

つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

とある惑星の住人

2013-03-11 14:26:34 | 日記
まだ寒が戻ることも承知で、ホットカーペットを片付ける。
私はこの冬、トータル20日くらいは、ホットカーペットの上で夜を明かしたのではないだろうか。
だって気持ちいいんだもん、というそれだけに何度負けたことか。
炬燵みたいに身体が干からびて起きるということもなかったのだが、化粧を落とさずに寝てしまったり、身体を痛めてしまったり、良く眠れなかったり、諸々のせいで肌荒れを起こしたりと、結果的に良いことはなかった。
戒めとしてもう片付けることにした。

冬の期間、ブルーシートをかけてベランダに追いやっていた一人掛けのソファを部屋に引き入れる。
この一人掛けのソファとスツールに橋渡しになって寝ていることもあるのだけど、夜を明かすほど眠れはしない。

調べて行ったわけではなく買い物をしに行ったのだけど、新宿伊勢丹で目に入った東さんの作品。
案内を見なくてもそれがそうだと分かる。
葉っぱを何千枚も折ったり襞をつけたり結んだりして針金で固定し、巨大な緑の壁や物体を作り上げる。
そこにあるのは、大量の緑の葉っぱなのだけど、巨大な「違和感」が先に立っているように感じられる。
同時に、絵でもなく、写真でもなく、刺繍でもなく、生の物からできている圧倒的な艶感もある。

個展もワークショップも雑誌もWebサイトも、結構あらゆる媒体を通して私は東さんと椎木さんの作品を見てきている。
彼らの花屋さんであるジャルダンデフルールのフラワーアレンジメントの教室にも行った。
今や大手メーカーや世界を舞台に活躍されていて、確か「情熱大陸」にも出演していた。
ちょうど昨日、最新の写真集が私の手元に届いた。

私が花が大好きなのは彼らを好きになる以前からだし、花の写真で言えば蜷川実花の写真の方が出会ったのは早かった。
少しだけ彼らを追ってきて、元々花の世界からすればアバンギャルドな方法を取る彼らだと思うが、最近はより振れ幅が大きくなってきているように思う。
そこにはかつてロックバンドだったことと彼らがセックスピストルズに影響を受けているルーツがあることを思わせる。
ちなみに私個人の感想として、作品自体の好き度でいうと、下がっている方向にある。

しかしその方向こそが東さん自身の表現により近いのだろうとも想像する。
私は蜷川実花さんご本人に興味を持っていないけれど、東さんはとても興味深い。
私は先日初めて「ジョジョの奇妙な冒険」を見て、作者の荒木飛呂彦さんの脳の中をぶちまけているみたいだと思ったそのことと少し意味合いが近い。

何せ最新の写真集は「花と俺」というタイトルであって、黒い分厚い格好良い仕立てになっているだけに、「恥ずかしさ」をぎゅっと濃縮して押し固めているような表現者本意のアート、みたいなものが、作品だけではなくてそれを生み出す人まるごととして何だか私は気になって仕方がない。


あんまりにもまんまるなガーベラ。
パステルカラーのピンク。
私は絶対に着れないし着ない色だけど。
目尻が下がってしまう。