人生の道の半ばで
正道を踏みはずした私が
目をさました時は暗い森の中にいた。
その苛烈で荒涼とした峻厳な森が
いかなるものであったか、口にするのも辛い。
思い返しただけでもぞっとする。
そのくるしさにもう死なんばかりであった。
しかしそこでめぐりあった幸せを語るためには、
そこで目撃した二、三の事をまず話そうと思う
ダンテ 『神曲』 地獄篇
西暦1300年。作中のダンテは35歳。
「罪」を意する「森の中」で彷徨っているところから始まります。
最近「誰も書かなかった ダンテ『神曲』の謎」という文庫を見つけました。
懐かしい記憶が戻ってきました。
私は鬱病が回復した頃、調布の図書館で、この↓『新曲』に出会いました。
ギュスターヴ・ドレの挿絵もすばらしくて、
何度か通って完読しました。
(当時、稲城市民だったので、自転車で多摩川を渡っていきました)
後になって自分でも購読したものは長野に置いてあります。
う~ん、今すぐ読み返したい(笑)
天国編
長野にあるのは愛蔵版なので重くて持ち帰りませんでした