風に語りて

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Winny、二審は無罪。

2009年10月13日 23時07分22秒 | 感じたままをぐだぐだ書く
 少し遅れましたが、以前この話をエントリしていたので。
 ファイル共有ソフトウェア「Winny」の作者が逮捕・起訴されたというお話でした
が控訴審の判決が出たという話。

-----(ここから)-----
 ファイル共有ソフト「Winny」を開発・公開したことが著作権法違反幇助の罪に問
われた金子勇氏に対する控訴審判決公判が8日、大阪高等裁判所で開かれた。小倉正
三裁判長は一審判決を破棄し、金子氏に対して無罪の判決を言い渡した。

 この裁判は、2003年11月に著作権法違反で逮捕されたWinnyユーザー2人につい
て、Winnyを開発した金子氏がその幇助の罪にあたるとされ、起訴されたもの。一審
の京都地裁は2006年12月、金子氏に対して罰金150万円(求刑懲役1年)の有罪判決
を下した。これに対して、弁護側は無罪を訴え、検察側は量刑が軽すぎるとして、
それぞれ控訴していた。
【追記 12:40】

 冒頭で裁判長が「一審判決を破棄、被告人は無罪」と述べると、傍聴席からはど
よめきの声があがり、金子氏は安堵の表情を浮かべた。弁護団からは笑みがこぼれ、
判決言い渡し中には、壇俊光弁護士がハンカチで涙を拭う姿も見られた。

 控訴審判決では、弁護側が問題としていた告訴状の有効性についてや、正犯者を
特定した手法の問題点については、一審判決をそのまま認めた。また、金子氏の調
書については、参考人として取り調べた際の調書を証拠としたことは違法だとした
が、判決全体に影響を及ぼすものではないとして、当該調書が証拠から排除される
だけにとどまった。

 一審判決では、Winnyは価値中立なソフトだと認めた上で、価値中立なソフトの開
発・公開が著作権侵害の幇助に問われるかどうかについては、慎重な判断が必要だ
と指摘。判断基準として、1)実際のソフトウェアの利用状況、2)それに対する開
発者の認識、3)開発者の主観的対応――の3点を示し、金子氏はWinnyが違法に使わ
れていることを知った上で開発・公開を行っていたとして、金子氏に罰金刑を言い
渡していた。

 一方、控訴審判決では、ソフト提供者が著作権侵害の幇助と認められるために
は、利用状況を認識しているだけでは条件として足りず、ソフトを違法行為の用途
のみ、または主要な用途として使用させるようにインターネット上で勧めてソフト
を提供している必要があると説明。金子氏はこの条件に該当しないとして、一審判
決を破棄し、無罪を言い渡した。
(InternetWatch http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091008_320251.html)
-----(ここまで)-----

 基本的に論調としては2つぐらいに分かれそうです。肯定派と否定派。
 肯定派は「悪用されたから作者を捕まえるのは筋違い。バットやバールで人や物
を殴ったり叩いたりしたらその製造者を捕まえるのと同じ」というもの。
 否定派は「作者は『これが稼動するとどうなるか分からない』といっていたそう
じゃないか。それはつまりどんなファイルが、その中には著作権にかかるようなも
のも当然流れうることをある程度見越した発言である。それを薄々でも感じていた
ならそれは『悪意』ある者の発言で責任は逃れ得ない」という感じ。否定派はもう
ちょっと感情的に「作者の良心・道義的責任まで逃れることは出来ない」なんての
たもうてるのもありましたが、自らの性癖をバラされたご本人にそれを求めるのも
どうかなあと(苦笑)。

 どんな「性癖」かはご本人の名前と・・・いやいや、あとは皆さんでお探しを。

 あとは千億単位の損害が・・・ということでしょうかね、推定ですが。でも、そ
れってこのソフトウェア知らなかったら大部分の人は買わないですよ、多分。ある
から「取り敢えず」な感じじゃないのかな、とも。何故って、本当に欲しかったら
買いますから。サポートだって、いくらネットが発達していても自分の疑問に思う
質問と答えがあるとは限りません。やっぱりサポートダイヤルに電話をして答えを
貰うのは手っ取り早いです・・・まぁ、最近はそれさえもコストカットしてしまっ
たばかりに結構なユーザーからスカン喰ったD○LLっていうパソコンメーカーが
ありましたが、改善されたんかいな。
 何にせよ、そういう人は仮に買ったとしてもリピーターにはなりません、ほとん
どの人は。

 音楽だって、映像だって気に入ったり好きだったりしたら買いますよね。個人的
には今のCDケースサイズって小さいと思うのですよ。だって一緒についてくるカ
ード類、昔のレコードとかLDぐらいのそれと比べるとなんとまあ・・・ですよ。
 レコードでもせめてシングルサイズぐらいまでコレを大きくさせてくれたらコス
トアップはするかもしれませんが、音楽とそのイメージするものを一体化させるた
めのモノとかなんとか云って価格に乗っけてもいいと思うのです。それがすばらし
ければ人は買いますから。まま、それは流通の皆さんが「なんでこんな規格外のコ
トするですか!?」って怒鳴り込みそうですけどね。まま、コレも今となってはあ
まりそういうことはなくなってきているかもしれません。何故って、音楽メディア
の売り上げは往時と比較すると「え!?そんなに??」な惨状、ということだから
です。全く売れていないというわけではなくて、ネット上で決済してダウンロード
して、というケースは増えているようです。

 で。
 じゃー、コレでまたファイル共有が復活するかというと・・・必ずしもそうだと
は思いません。
 「Winny」に限って云えばかなり強力なコンピュータウィルスがいます。それか
ら、やっぱり「逮捕」の不安といいますか、万が一のことを思えば二の足を踏むの
は小市民と言われてもやむをえないでしょう。さらに(これが一番の要因かも?)
プロバイダは一日のパケット流量制限を掛けている、或いはファイル交換・共有ソ
フトウェアのパケットを流さない・受け付けないという対策を採っているところが
結構あるようだということがあるかと。今後これらの「障害」を乗り越えればまた
勢いを盛り返すことはあるかもしれませんが、現状ではあまり考えにくいのではな
いだろうかというのが正直なところです。

 ファイル共有の技術を別に向ける方がいいのかもしれませんね・・・。


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