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女児殺人事件におもう

2004年06月03日 17時26分06秒 | 塾長の日記
精神科医Dr.KさんがあるMLに投稿されているのご意見をご披露させていただきます。Dr.Kさんもメールでは真意が伝わるかどうか危惧されておられますが私にとっては的を得た見識に感服し、本blogを通してお断りも無くご紹介させて頂きます。

Dr.KのMLより
私の目には、この様な事件は特別なものではなく、よく似た状態は日常茶飯事にお目にかかり、ニュースでも報道され、診療場面でも遭遇します。私はそれを“こころの生活習慣病”として、機会ある事に話をしております。

#1結論から申し上げますと、教えることと、育つことは違うということがあります。
私たちの人格は、生まれたときから、失敗や成功、叱られたり、褒められたり、悔しかったり、ほくそ笑んだり、いろいろ体験して徐々に育ってきて、現在の自我を作っていると考えます。

#2その中で、人間関係の一番基本的な部分は、家庭で築かれるものです。特に食事時のお作法は、基本中の基本と私は考えています。楽しい会話と、傍迷惑にならない食べ方、お箸の先を相手に向けてはいけない、みんなで分け合う気配り、など世界中で通用する人間関係です。

#3学校生活は、その次ぎに来る社会生活の訓練の場と考えます。権利と義務を中心に社会のルールを体験学習する環境ではないでしょうか。

#4命の大切さは、教えて育つものではないと思います。私たちの社会全体が、命を大切に扱っていることを見て育ち、自分もその行為に参加して体験を増やしていくものでしょう。人間は死ぬとき、病院へ運び入れ、ターミナルケアのシステムに任せるか、せめて死ぬときは畳の上でと考えて、病院から連れて帰り、子どもや孫達に囲まれて、息を引き取っていく。こんな体験の違いが、命についての考え方に違いを生じてくると、私は考えています。

#5何でもかんでも、専門家を雇って、カウンセリングを受けさせれば、問題解決とする現代の風潮が、将来にもっと人間不在の環境を作っていくことになると、私は心配しております。
▼使用画像はマイクロソフト社クリップアートを編集

Dr.Kのホームページ
読売新聞西部本社記事

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