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教え込むVS教えない塾

2007年01月09日 03時55分58秒 | 教育・社会
1月8日、9日間の冬期講習会が終わりました。でも来週、1回補講!
ご苦労さんでいた。

一斉授業での講習会は、一般には教え込む講義となろう。言い換えれば先生のペースで進む授業。短期間に有効に時間を使うという点では仕方がないが・・・先生は、ここまで必死に説明したのだから「満足・分かってももらえた」という自己中心的な判断、生徒側は「こんなにつめて勉強したのだから・・という達成感と充実感」感じている・・・これは参加した一部の生徒だけだろう・・・全員ではなかろう。

こんなところが、一斉指導の弊害である。学校の授業形態で理解できない・・・同じ形態ではダメ・・・自分だけが授業を受けているのではなく、誰かが授業を受けている。私も経験あるが、ノートを借りて、後で写せば・・・という発想となる。
そこで、個別指導という方向を考える。・・・

弊塾の個別指導では、講習会は一斉授業といいながら、個別指導!課題は、まず自分の力で、解かせる・・・教え込む方が楽かもしれないが・・・ここは我慢する。

生徒から、不明点を聞き取る・・・・やっとヒント・・・読み取る力・・・数学では、「読み取ったデータを図、線分図などに表せるか」これが先ず関門となる。
文章を理解できているかどうかは・・・これが、絵(図)に描けるかどうか・・・この指導が思考力を高めるのに重要と考えている。・・・「急がば回れ」という指導法でもある。

数学の指導では読解といっても、国語の長文でなく短文である。何を引き出すのか・・・どのデータを取り出し使うのか・・・基本的なルールの理解はできているのか(中1年では、代金=単価×個数、利益=売価ー仕入れ値、速さ=道のり/かかった時間、食塩水の濃度とは・・・・)

塾の弊害は、「すぐ教え込む」ことである。しかし、これがよい塾のように評価されることが多い・・・コンビニ・ファミレスのマニュアル化した応対・・・とよく似ている気がする。
私の最近の経験・・・携帯電話を新しいものに替えようとショップへ出向いたところ、流れるような説明「~よろしいでしょうか?」(耳障りな語尾)、うなずくが、何を言っているのかはっきりとは理解できていない、中断するのも悪いようなので、ただ、うなずき、間違いなかろうというメーカーを信頼するだけで購入・・・塾選びも実はそうなのかもしれませんね。

教え込みたくなる先生は結論をすぐ出させたい。自ら考える、思考力を低下させていることに気がついていない・・・・大手塾では、一部の生徒の偏差値アップの至上主義、「超進学校へ1人合格すれば、100人の生徒が集まる」と聞いたことがある。
大多数の生徒は、一斉授業での教え込みでやる気を失せさせ、精神的ストレスを荷負わせることになっているのではなかろうか。「膨大な宿題」に圧倒され悲鳴を上げている。大手塾の塾の弊害と言うものだ。

最近、政府でも教育改革の1つとして、欧米の教育を持ち出し「塾の無用論」を論ずる識者がおるようだが、これは、欧米社会の子どもたちが将来、職業を選択していくプロセスが色々ある社会制度下の教育制度であり、日本のその社会制度とは違っている。教育(制度)改革の前に社会(制度)改革を論じて教育改革すべきだ。大手塾の悪い面からそう言っているのかもしれないが、論外の識者だ。

まあ、教え込まない方が思考力を伸びる。今は、折込広告ゼロ!・・・という小さな塾だが、がんばりに応えて、今年で開塾25年目となる。


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