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小・中・高校生の攻撃衝動?

2009年12月04日 23時41分40秒 | 教育・社会
(写真はwebサイトよりコピーさせて戴きました:シクリッドも多種ある)
動物行動学者のローレンツ※1がシクリッド※2という魚の攻撃性について書いている。

多くのシクリッドを一つの水槽で飼っていると、やがて1組のつがいが協力してテリトリーを広げ、他を圧迫しはじめる。つがい以外はついに水槽の隅に固まって暮らすようになる。

そこで飼育者はつがいだけを残し他を別の水槽に移してやった。だがしばらくすると、つがいのメスはオスの攻撃を受け死んでしまった。ローレンツは他の魚に向けていた攻撃衝動のはけ口を失ったオスが、それをメス向けたのだという。

 まさか人間の場合にもそんな見境ない攻撃衝動が当てはまるとは思えない。

ただ最近の中学生や小学生にあっては、教師を相手とする見境ない暴力、それも普段はおとなしい子どもたちが些細なことで暴力をふるうケースが目立つという。

文部科学省がまとめた全国の小中高校の昨年度の調査によると、児童・生徒の暴力行為が前年度を1割以上上回る6万件近くに達していることが分かった。とくに小学校と中学校の06年度以降の急増が目立ち、対教師暴力の増加率も大きい。

かつての番長グループによる校内暴力のような大規模な混乱は影を潜めたという昨今である。だがちょっと注意されただけで突然キレて教師につっかかる衝動的な暴力は予測が難しく指導もしにくい。日常の中に小さな地雷がいくつも埋め込まれているような状況だというのだ。

「感情制御ができない」「コミュニケーション能力の低下」など子どもへの分析はその通りだろうが、この間の暴力急増には独自の理由もあろう。学校にうっ積する攻撃衝動は大人社会という水槽のどんな異変を示すのか。
2009年12月毎日新聞「余禄」より

※1: ローレンツ
コンラート・ツァハリアス・ローレンツ(Konrad Zacharias Lorenz, 1903年11月7日-1989年2月27日)は、オーストリアの動物行動学者。コンラッド・ローレンツとも表記される。刷り込みの研究者で、近代動物行動学を確立した人物として知られる。(ウィキペディアより)

※2: シクリッド

中央アメリカから南アメリカにかけてと、マダガスカルを含むアフリカから中東、南アジアまで分布する。淡水魚・汽水魚が少なくとも約1300種以上、今後調査が進めば2000種近くまで増えることも予想されている大きな科である。
ティラピアなど、現地では食用にする種もあるが、エンゼルフィッシュ、ディスカスなどをはじめとして色彩が豊かで美しい種が多く、熱帯魚として世界中に流通する種類を数多く含む。幅広い体型の魚が含まれているが、体高が高く扁平な魚が多い。

繁殖形態が特徴的で、よく発達した行動様式をもつ。シクリッドの繁殖形態には、大きく分けて3種類があり、
•オスまたはメスが産卵された卵を口の中に入れ、口内で卵が孵化するタイプ
•メスが水中にあるものに産卵し、これを親が守るタイプ
•メスが水中にあるものに産卵し、孵化した稚魚を親の口内で育てるタイプ
などがある。

口の中で卵や稚魚を育てることを口内保育(マウスブルーディング; mouth brooding )と呼び、そのような習性を持つ魚をマウスブルーダーと呼ぶ。
知られている種の大部分が東アフリカ(900種以上)と中央アメリカ(100種程度)、南アメリカ(300種程度)に分布しており、これらの地域ではかつて爆発的に種分化が進んだことが想定されている。
ティラピアなどの一部の種は、日本に移入され、養殖されたり、外来種として定着しているものもある。
(ウィキペディアより)



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