世の中どこでもそうだが住む人がいなくなった家がたくさんある、特に田舎は子供たちも帰ってこないんだよって
言う古民家だらけである。だからそこそこしっかりした古民家を買おうと思えば買えるのだが・・だがである。
古民家に農地が付いてると買うのに非常に面倒なのである、「農地法」ってのがあって購入者が地元に住んでいないとか
耕作の経験がない(だれでも初めはそうなのだが)とか売り地が30アール以上なければ売買できないとか不思議な法律なのである。
売れることなら欲しい人に売りたいと思うのが人の思いであるがそうできないから荒れ放題になってしまう。
旦那も死んじゃったし自分も歳をとった、都会にいる娘が一緒に暮らしましょうって言うから行くことにした、そこで住まいと農地と
山林を売ってしまおうと思って売り出したが「農地法」が邪魔をするのである、市は若い人に田舎に来てもらおうと
補助金などを整備して宣伝しているけど、農地の付いている古民家は面倒だから途中であきらめてしまう、農地の付いていない
土地でもいいという人は問題なく安い土地や家が手に入るが・・・。
息子の嫁が田舎に住みたい、田舎で子供を育てたい、野菜を作ったり、果物を収穫したり、ニワトリも飼ってみたいって夢が
あるから何とかしてやりたいものだと思って今年はあれこれ動き回った、2,3良いものがあったがいろいろ問題があって
途中であきらめていたんだけどつい最近いい物件がでたよってアキラが連れて行ってくれた、ひと目で気にいりましたので
「買います」、そのかわり不動産業者は介入させないでやりましょうということにした、聞いて見ると、しんちゃんの親戚。
ますます都合がいい、家屋敷、農地、山林で1200坪、価格は書かないけど驚くほど安い、昭和2年に作ったものらしいけど
足回りもしっかりしているし、瓦も毎年業者に管理させているってものだから綺麗なものだ、馬小屋の屋根瓦も今年の台風で
傷んだのでしっかり取り替えた、家の中もトイレやキッチン、床などもリフォームしましたって。
息子にも嫁にも見せたら気に入ってくれた、あとは購入するだけ・・・・なんだけど「農地法」がね。
現在住んでる方も来年の3月までは住みたいということなのでこれも好都合、手付金を払ってあとは時間をかけて
農地法と対決していくつもりだ。