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お医者の生活奮闘記。

お医者生活も7年目。ちょっと疲れて、温泉と喫茶店がないと頑張れなくなってきた小児科医の奮闘記です。

プリティ・ウーマン

2007-10-20 17:38:26 | Weblog
ロサンゼルス2日目は、この旅行で1日をフルに使える最後の日。明日はお昼の飛行機で帰国しなければなりません。。

ロサンゼルスは、公共の地下鉄、バスが発達していて、安価で移動が可能です。昨日行けなかったカリフォルニアを代表するビーチ、サンタモニカへ向かいました。
交通量も多く、渋滞を抜けながらダウンタウンから1時間半近くかかって、ようやく到着。

暖かい日差しと海風がマッチしたアメリカ西海岸らしいビーチがそこには広がっていました。残念ながらビーチでのんびりというわけにはいきませんでしたが、爽やかな景色を満喫し、昼食はこの旅初めてとなるステーキ屋さんに入りました。日本ではおいしいステーキというとやはり、さしの入った脂ののったステーキですが、アメリカのステーキは赤身ながら牛らしい独特の香ばしさがとてもおいしいかったです。

ダウンタウンへ戻る途中、高級住宅街で知られるビバリーヒルズに寄り道しました。ここだけホントに空気が違ってとてもセレブな雰囲気が漂い、そうそうたるブランドが通り沿いに優雅にお店を構えてました。

せっかくなので、チーズケーキファクトリーというあちらでは有名なカフェ(というよりレストラン)で、何十種類もあるチーズケーキの中からベーシックなものを選び、アイスティーでお茶をしてきました。めちゃめちゃ濃厚でめちゃめちゃ大きくてアメリカンっていう感じでした。

また、映画『プリティー・ウーマン』で有名なホテル、リージェント・ビバリー・ウィルシャーの前で、ああ、ここだ!とピンクの花が咲き誇る姿に感動し、ダウンタウンに戻りました。

ロサンゼルスでは、ディズニーやユニバーサルスタジオにでも行かないと意外と時間をかけてみるところもなく、結局この日もドジャースの誘惑に負けて、再びドジャースタジアムに向かいました。

この日はドジャース優勢も、昨日ほど点差はつかず、均衡した展開。そして…
つ、ついに9回にクローザー斎藤の名が告げられました。もう、ホント感動です!
電光掲示板に斎藤 隆という漢字の文字が! ああ、漢字がモニターに映ってるだけで感無量。。

斎藤は3人でピシャリと9回を締め、見事、セーブをあげたのでした。
帰りには、家に飾るためのドジャースグッズを買い込んで、球場を後にしたのでした。   

翌日、最後の朝食に特大パンケーキをたいらげ、名残惜しくも飛行機に乗り込み、帰国の途についたのでした。。。


Let`s go Dodgers !

2007-10-20 11:29:11 | Weblog
ラスベガスを後にした我々が向かった先はロサンゼルス。ラスベガスの空港で、ネットで予約した飛行機の時間が、勝手に変わっていて、ぎりぎり乗り込めず泣く泣く次の便でロサンゼルスへ。

ロサンゼルス着は14時頃になってしまったので、西海岸のサンタモニカへ行くのは翌日に変更し、ハリウッドへ向かいました。

アカデミー賞等でよく名前は耳にしますが、あまり大きな街でもなく、オフシーズンなのかそれほど活気もなく、道路に埋め込まれたスター達の星形のネームプレートをみながら、少し歩いて、巨大な看板HOLLYWOODを背にし、写真を撮って、ハリウッドを後にしました。

そして、急遽、移動中にメジャーリーグの試合はやっていないかなぁと思いつき、ホテルでコンシェルジュに聞いてみたところ、なんと、ドジャースの試合があることが判明。ホテルはオフィス街にとっていたのですが、郊外にタクシーで10分ほど走った所に巨大な丘と空を明るく照らす照明が出現。タクシーを降りるとものすごい歓声が響き渡り、大興奮のままスタジアムの中へ突入。

ドジャースドッグと呼ばれるホットドッグと巨大なコーラを買って、席へ向かいました。2階席でしたが、最前列で、1塁がすぐ間近で、とってもいい席でした(実はチケットを買ったとき売り場のおばさんがこんないい席がまだあったのという雰囲気でオーマイゴッド!と言ってました)。

スタジアムはとてもきれいで、電光掲示板がいたるところで輝き、攻守交代の際には、観客席にカメラを向けて、キスしてっ、とかスマイルつくって!という字幕とともに写して、大盛り上がり。アメリカ人もまた、ノリがいいんですよね!

また、七回には応援歌をみんなで大合唱!その歌が、♪ぼく、いい子にするからドジャースタジアムに連れてって!そして、ジュースとピーナッツバターのお菓子を買って、どーの、こーのと、とってもかわいらしい歌で、すっかりドジャースファンになってしまいました。

試合は、ドジャースの圧勝で、ドジャースのクローザーの斎藤隆投手(今期39セーブで大魔神佐々木くらいすごい記録を打ち立てた!)の出番はなく、ちょっとがっかりしてホテルに戻りました。

夜はホテルの最上階にある1時間かけて360度回転するという展望バーで酒を浴びて、眠りについたのでした。

人を見かけで判断すると・・・

2007-10-18 16:35:22 | Weblog
当直の思い出をもうひとつ。最近、たいしたことがないのに救急車で受診される方が増えています。理由はすぐに見てもらえるから、足がないからなどいろいろあると思います。

その救急車が来たのは午前2時半頃。夜から熱が出はじめたが、けいれんの既往があるので、心配でみて欲しいと受診。時間も時間なら、救急車で来院。別に今けいれんしているわけでもなく、ぐったりしているわけでもなく…。いい体格した30代くらいの自分より少し年上くらいの父親は、最初は低姿勢だったので、こんな時間に来てもけいれん止めの坐薬を入れるくらいしかすることはないし(これは事実です)、なにより、救急車でくるほどのことではないでしょうと言ったところ、逆ギレされ態度は豹変。横柄な態度に変わり、大声で騒ぎ出しました。でも、ちょっと喧嘩するのが好きな私は負けじと応戦。若かったしね。。まあ、2度と来るもんかと捨て台詞を吐いて帰って行きました。

前にも書いたような気がしますが、我々はほんとに具合が悪い子、治療が必要な子には努力を惜しみません。精一杯がんばります。

あと、救急車はたくさん走っているように見えて、意外と台数はありません。
あなたの大切な方が本当に救急車を必要としているとき、たいしたことない人に利用されていて、到着が遅れたら、あなたはどう思うでしょうか?

インフォームドコンセント(説明と同意)

2007-10-18 16:16:11 | Weblog
私は今、6年目の小児科医ですが、今までに患者さんと何度か喧嘩になったことがあります。
そのうちの1回は、10ヶ月くらいのお子さんが冬に熱発して数時間で受診されたときです。最近はインフルエンザの迅速キットがあり、15分くらいで検査をすることができます。しかし、発熱まもなくはかかっていてもウイルスの増殖量が少なく、陰性に出てしまうことも多く、12時間くらい経過してからが検査のタイミングになります。
さらに、インフルエンザと言えば、最近話題になっているタミフルですが、原則、1歳未満の子どもへの投与は禁忌になっています。

これらの要因が重なって、23時くらいにカルテが8冊くらいたまっている中、インフォームドコンセント(説明を聞いて納得して治療をうけることです)の時代なので、インフルエンザぽかったので、きちんと以上のことを説明して、どうしましょうと母親に聞いたら、
私にすべて決めさせるんですね。あーだ、こーだと言われて、こちらも18時くらいから夕飯も食わずに休みなしで外来をやっていたときでしたので、若さもあって、だったら、他に行けばいいんじゃないですか。と言ってしまい、ここしかやってないから仕方なくここへ来たのに!(車で4、50分かかるところから来ていた)とヒステリックな売り言葉に買い言葉みたいな感じで…。

結局、インフルエンザの検査をしたら陽性に出たので、タミフルも注意しながら飲ませてくださいと話し、その方は帰って行きました。帰り際に、先生も大変ですよね、先ほどはすいませんでしたとその方は謝っていかれたので、その時、私も患者さんが真剣に自分の子どものことを考え、いろいろ待たされてイライラし、と一連の流れが脳裏をよぎり、立場変われば、見え方もそれぞれだなぁと感じました。

本音でぶつかり合うと見えないものが見えてきます。私も少し成長しましたし、そのお母さんも少したくましくなったことと思います。


ラスベガス ~絶叫編~

2007-10-15 19:37:21 | Weblog
ショーを見た後は、ストラストフィアと呼ばれる、ラスベガス一高い塔に登って、夜景にうっとり。。

そして、なんと、塔のてっぺんには、フリーフォールがぁぁ。
韓国のロッテワールド?にも高い場所にフリーフォールがありましたが、やはり、高さが比じゃありません。どこまでも落ちていきそうな怖さ倍増!

しかし、上には上がありました。そいつは『Xスクリーム』。
やつは塔の外側に向かって、走り出すジェットコースターです。。
それは恐ろしいのなんのって。
だって、レールは10mくらいしかないんですから。
そこで急発進して急停止します。しかもいい角度つけて下向きに。。
真下ははるか彼方に地面が見えます。
機会が重みで壊れたり、ネジが外れたらと思うと、もうブルブルもんです。

富士急のドドンパとは違った、生命の危機に恐怖をおぼえる絶叫系でした。

その後は、ホテルに戻って少しスロットして、眠りについたのでした。。

ラスベガス ~ホテルパラダイス編~

2007-10-15 19:27:07 | Weblog
かくして、グランドキャニオンから帰ってきたわれわれは、郊外のアウトレットで少し買い物をしてから、ホテル巡りに出かけました。

ひとつひとつがメチャメチャでかい!
今は、買収合戦の末、大きく2つの親会社に別れ、近くの系列ホテル同士(といってもたくさんあるけど)は、けっこう動く歩道なんかでつながってます。

自由の女神のあるニューヨークニューヨーク、エッフェル塔のあるパリス、巨大ピラミッド型のホテル、エクソール、元祖フラミンゴのいるホテル、ライオン飼ってるMGMグランドなど、そのスケールは超ど迫力です。日本にはこんなとこはやはりないなぁ。

夜は、ミスティアというカナダの人たちが主催するシルクドソレイユを観ました。超人技のアクロバットあり、笑いあり、ホント面白かったです。
日本でやってるアレグリアの比じゃなくすごいと、他のお客さんが話してました。

小児科外来の裏側は?

2007-10-13 22:07:09 | Weblog
ここで、ちょっと医療ネタをひとつ。グランドキャニオンで待たされた私ですが、普段、小児科の外来で多くの患者さんがなんでこんなに待たせるんだ!と思っていらっしゃることと思うので、裏側はどうなっているかというと…。

大体、一般の病院で外来をしていると、1人を診察するのに平均7,8分かかります。ですので、1時間に診れるのは8人から10人くらいです。もちろん早い先生もいますし、ゆっくりの先生もいます。内訳は話2分、診察2,3分、処方箋、カルテ書きに2分くらいです。かなり急いでると思いませんか?

そして、小児科の場合、採血、点滴は看護婦さんもトライしてくれますが、難しくて、お医者が行うことも多いです。そうすると暴れる子を押さえ、時に失敗し、やっぱり5分くらいは時間をとられます。ちなみに米国のデータでは、胃腸炎の子どもに点滴の1回での成功率は約50%、3回で成功する確率は80%だそうです。
私も研修医の頃はこのくらいだったと思います。今は、1回で80%くらいかなと思います。90%は10回刺して1回しか失敗しないのですから、ぷくぷくで血管の見えない赤ちゃんに刺す我々にとってはかなりの壁と思います。お母さん方、失敗しても怒らないでくださいね。

そして。血液検査やレントゲン結果の解釈などをしていると、1,2分とられ、結果を話すのにまた、2分ということで、結局、午前中3,4時間で診られるのは30人程度になってしまいます。

たまに開業医に手伝いに行きますが、看護婦さんが非常に熟練している医院では、ツーカーで、それこそ3分診療、1時間に15人くらい診察できます。ですので、やはり病院は具合の悪い子が比較的多く集まりますので、かかりつけをもって、まずは開業医に行くことをお勧めします。

さらに病院の勤務医は、導尿といって膀胱まで管を入れて尿をとったり、技師さんのいない病院ではエコーが必要な子がいれば、エコーもしなくてはいけません。そうすると、すぐに時間経っちゃうんですよね。。待つほうも大変だと思いますが、待たせているプレッシャーは常に感じています
どうかご理解いただければと思います。

グランドキャニオン国立公園

2007-10-11 13:46:12 | Weblog
4日目は3時起床で、グランドキャニオンツアーへ出かけました。グランドキャニオンへは通常、ラスベガスから飛行機で向かうのが一般的です。5時10分発の飛行機に乗って、朝日を見ようとはりきって出かけたのですが、他の客が寝坊でもしたのか、大遅刻したようで、飛行機は遅れに遅れ、出発は、6時30分。。。すでに、太陽は顔を出し、何のために早起きさせられたんだと怒りを覚えつつ、1時間ほどのフライトでグランドキャニオンへ到着しました。

空港からバスで国立公園に入り、いよいよグランドキャニオンの展望台へ。

あまりの雄大さと大自然の織りなす美しい景色にうっとり
さっきまでの怒りがどうでもよくなってしまいました。ああ、単純だなぁ。

2ヶ所の展望台からグランドキャニオンを眺め、空港近くのホテルで朝食をとって、ラスベガスへと再び飛び立ちました。

しかし、アメリカに限らずですけど、ホテルのビュッフェスタイルの朝食ってとっても好きなんですよね~。パンケーキとメープルシロップ、カリカリベーコンにソーセージ。コーヒー片手にのんびりくつろぐ時間はまさに至福の時です。

さてさて、早起きしたので、ラスベガスに戻ってもまだ13時前でした

刑務所ツアー

2007-10-11 13:29:30 | Weblog
3日目は、再びサンフランシスコ市内をブラブラ散策し、サンフランシスコの湾内にポツリと浮かぶ島、アルカトラズ刑務所へ出向きました。ここは20世紀の半ばに島ごと刑務所として使われていたところです。

島の周りは流れが速く、水温も低いため、脱出不可能と言われた刑務所だそうです。全米の極悪人が収容された刑務所として知られているそうです。日本で言う網走刑務所みたいなものかなぁ。

昔の建物がそのまま残っていて、音声ガイダンスに従い、刑務所内を1時間ほどで巡るというものです。これが、またなんとも面白い!刑務所内での争い、刑務官にたてついて射殺されたり、刑務官を襲い殺したり、物々しい歴史がそこにはありました。中でもフォークでコンクリートの壁を削って穴を開け、脱獄を図ったものが3名いたそうです。彼らは今も行方不明なんだとか。。。

写真はサンフランシスコ名物のケーブルカーです。サンフランシスコは坂が多いため、公共機関が発達しており、交通量の激しいとおりをまるで暴走トラックのように駆け抜けます。

とれたてのエビのフリッターを食べたり、ギラデリ社のチョコレート工場でチョコパフェを食べたりとおなかもしっかり満たしながら、夕方、次の目的地、ラスベガスへ飛び立ちました。