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お医者の生活奮闘記。

お医者生活も7年目。ちょっと疲れて、温泉と喫茶店がないと頑張れなくなってきた小児科医の奮闘記です。

石塀小路 さくら

2007-11-29 14:57:25 | Weblog
一度、京料理を食べてみたかったので、ちょっとがんばって、料亭を予約しました。天龍寺の南斜面にある石塀小路という路地のなかに、そのお店はひっそりとしかも凛として僕らを迎えてくれました。

一品一品凝っていて、見た目は可愛らしく、味は最高で、何ともいえぬ至福の時間でした。

食後は天龍寺から清水寺まで人力車に乗せてもらい、これがまた意外と快適で、写真を撮ってもらったり、お話を聞きながら移動して、半分ほろ酔いのまま、清水寺のライトアップを見学し(バチがあたりそう…)、宿に向かったのでした。

水路閣

2007-11-29 14:50:13 | Weblog
永観堂の紅葉は本当に見事で、敷地内もとても広く想像を超えた絶景でした。
私のイチ押しの紅葉スポットです。

その後は、南禅寺まで少し歩いて、ドラマでよく出てくる水路閣を見学しました。上を覗いてみると今でも水が流れていて、琵琶湖の水を京都市内まで運んでいるとのことで、びっくりしました。

ここまでくるとだいぶ足も疲れたので、祇園までタクシーで移動し(街中は混んでいるとのことで少し山のほうを回ってもらいました。なんとか塚というところは高台になっていて、夜景がきれいだそうです)、ウインズがあることを思い出し、マイルチャンピオンシップの馬券をかって、茶屋街を散策し、夕飯までまだ少し時間があったので、八坂神社へお参りし、夕飯を予約したお店に向かいました。

哲学の道

2007-11-20 11:00:19 | Weblog
その後、京都駅に戻り、バスに乗って銀閣寺へ。銀閣寺を取り囲むようにぐるっと斜面を一周し、色々な角度からお寺を眺めました。こちらは紅葉が緑、黄色、オレンジ、朱、赤とグラデーションをなしていて、とてもきれいでした。

お参り後に、哲学の道を南下し、途中、わらびもちを食べたり、みたらし団子とお抹茶をいただいたりしながら、のんびりとぶらぶらしました。途中、『人は人、吾は吾なりとにかくに吾行く道を吾は行くなり』という短歌が石に刻まれていて、高校生のときに修学旅行で訪れたときに、感想文に引用させてもらって、学内の広報に載ったのを思い出しました。学生の当時でも、働くようになった今でも、変わらず心にすーっと入ってくる感じに改めて感銘を覚えました。

途中のよーじやカフェなどは、人がごった返していて、ものすごい人気。

哲学の道を歩き終わった頃に、永観堂に到着しました。

嵯峨野トロッコ電車

2007-11-20 10:46:44 | Weblog
9時過ぎには京都に到着。まず、嵯峨野に向かい、トロッコ電車の切符を購入して、渡月橋まで散策しました。シーズンとあって人はたくさんいましたが、前に来たときよりもゴチャゴチャした感じのお店が減って、すっきりしたような気がしました(気のせいかもしれませんが)。

紅葉にはまだ少し早く、渡月橋から眺める山々は色づきはじめといった感じでしたが、澄んだ空気と圧倒的な開放感に全身の力がフーッと抜けて、体が軽やかになりました。

その後、天龍寺の中を観光して、嵐山のトロッコの駅へ。トロッコに乗り込んで、保津峡を眼下にのぞみながら、時折(しょっちゅう?)通り過ぎる川くだりの舟を眺めながら、山の紅葉と川を横切る鉄橋やつり橋に目を奪われながら、1往復してきました。

N700系

2007-11-20 10:36:58 | Weblog
週末を利用して1泊で京都に行ってきました。朝4時台の電車に乗って、東京駅へゴー。東京駅からは話題の新幹線、N700系に乗って京都に向かいました。飛行機ではファーストクラスというわけにはいきませんが、ちょっと奮発してグリーン車に乗ってみました。座席は大きいし、座り心地も上々、洗面所やトイレも豪華でとてもリッチな気分になれました。


個別疾患シリーズ(3) 急性中耳炎

2007-11-10 00:33:08 | Weblog
今回は、抗生剤ネタの続きということで、中耳炎について書いてみたいと思います。

中耳炎とは文字通り、耳の中の炎症のことですが、鼓膜で守られているのに何で耳の中が炎症を起こすの?と思われる方もいるかもしれません。

実は中耳炎は、鼻炎から波及していきます。鼻の奥には耳とつながっている管があって、ここを鼻水が逆流することで、耳の中に炎症を起こします。特に小さい子ほどこの管の角度が寝ているため、容易に逆流しやすいのです。よどんだ水が汚くなるのと同じで、鼻水でよどんだ中耳の中は適度に温かく、バイ菌にとってはかっこうの繁殖場所になります。こうなるともう大変。。高熱が続き、耳は痛いわで、なかなか治すのに手こずってしまいます。

小児科医でファイバーを使って鼓膜の観察をするお医者はまずいないので、耳鼻科にお願いすることがしばしばあります(耳あかが少なくて耳鏡でみえることもあります)。

通常の風邪であれば、2,3日で熱は下がりますが、風邪をこじらせて中耳炎になると、ダラダラした熱が1週間くらい続くことになります。
ここにひとつポイントがあります。多くの小児科では、2,3日の発熱ではまず血液検査をすることはありません。4,5日続いた場合に血液検査を考慮します。
要は、この段階で風邪ではない何かが隠れているかもしれないと考えるわけです。

もちろん、ものすごく強い腹痛をきたす盲腸や腸重積、けいれんをおこしたり、意識障害をきたす、呼吸困難が強く、肺炎を疑うなどがあれば、この限りではなく、発熱初日でも採血することはあります。

話しがそれましたが、中耳炎を起こしている場合は、耳の中で菌が繁殖するわけですから、抗生物質を使うことがほとんどです。要するに膿が出る、化膿する状態(白血球が細菌をやっつけてカスになった状態)に抗生物質が必要になるわけですね。白血球の手助けをしてあげる(バイ菌をやっつける兵隊を補充する)わけですね。

ここで、抗生剤の乱用の問題があります。近年、抗生剤の効かないバイ菌がとても増えています。抗生剤を乱用すると菌が耐性を獲得するわけですね。

保菌といって、ただいるだけの悪さをしない菌が、抗生剤を乱用されることで耐性を獲得し、人間に復讐する日を虎視眈々と狙っているのです。
こんな、恐ろしい菌が脳内に入り込んで髄膜炎になったら、非常に治療に難渋します。

この傾向は、人の交流の激しい都心部に強く、田舎に住んでいる人の菌は抗生剤に素直な傾向があります。

こんなに抗生剤を乱用しているのは日本だけのようです。少しでも抗生剤と耐性菌についてのイメージに役だって頂けたら幸いです。

個別疾患シリーズ(2) 溶連菌感染症

2007-11-09 00:47:04 | Weblog
幼稚園や保育園でたびたび話題になる溶連菌ですが、この溶連菌とは、A群β溶血性連鎖球菌という細菌のことで、略して溶連菌と呼んでいます。

溶連菌は、のど(咽頭、扁桃腺)に感染して、のどの痛みや熱がでます。熱は通常1,2日で自然に下がることがほとんどですが、1-2週間後に再び熱発することもあります。また、体や手足に発疹がでたり、舌がいちごの表面のようにぶつぶつになったりします。

典型的なものは咽頭が真っ赤になるので診断は容易ですが、中にはあまりのどが赤くならず、はなから疑わず(疑えず?)調べずに見逃していることも多々あると思います(不可抗力な要素が多分にあります)。
2-3才から幼稚園生くらいに多い病気です。

今回溶連菌を取り上げたのは、細菌とウイルスの違いを知ってもらえたらいいかなと思って取り上げてみました。
子どもの感染症は大きくわけて細菌とウイルスの2種類に分かれます。
そして、そのほとんどがウイルス性の疾患です。

ウイルスの感染症は、基本的には対症療法といって、栄養をとったり睡眠をとってしっかり休むことが大切です。自分の体の中でウイルスに対する抗体ができて、自然治癒力で自然と治ります。ただ、インフルエンザウイルスと水ぼうそうウイルスには薬がありますので、ウイルスの増殖を抑えて、症状を軽くすることができる場合があります。抗生物質はまったく効きません。子どもの感染症の場合、ほとんどはウイルス性で、細菌の感染はあまり多くなく、ほとんどの場合(90%くらい)は、抗生剤なしで治ります。

一方、溶連菌は、細菌の感染症で、抗生物質(抗菌薬)が必要になります。
しっかり除菌しないと1ヶ月くらい経ってから、急性腎炎になることがあります。たいていは、いかにも血尿という言葉がぴったりでおしっこが赤くなります。
ただし、腎炎になる子は年間入院が1000人くらいの比較的大きな病院で、年に2,3人ですので、過度に恐れる必要はないと思います。腎炎になっても、しばらく安静にしていれば徐々に良くなることが多く、慢性化することはまれです。

お母さん方には、抗生剤は出ないのですか?とよく外来で聞かれますが、ほとんどの場合必要ないので、病院ではあまり出さないことがほとんどです(開業医ではほほとんどの医院であたりまえのように出されていますが…)。
抗生物質を出してくれる先生=いい先生と思っているお母さんが多いように思いますが、これはいかがなものかと思います。これについては次回、尿路感染症のところで補足しようと思います。

ウッドデッキ

2007-11-08 12:03:12 | Weblog
昨年末に家を建てて、もうすぐ1年が経とうとしています。私が住んでいるところは、半分盆地なので、夏は全国でも有数の暑い場所、冬は北風が強く、気候的にはちょっと暮らしにくいところです。

初めての夏は、庭の雑草がボーボーで、草むしりがこんなに大変なものであることを知りました。たいした広さじゃないんだけどね。。

そして、7月からコツコツ作っていたウッドデッキが10月にようやく完成しました。近くのホームセンターで、木を買ってきては、昼間の暑い時間に釘でトントンと騒音をたてながら、やっとできました。

写真でみると、ちょっとしょぼいですが、まあ、なかなかのできばえで、これから手すりでもつければ、絵になると思うんですけどね。

プランターにはビオラとパンジーとシクラメンが植えてあって、今まで、たいして花に興味なかったのですが、毎日咲き誇るやつらに心癒されています。

ちなみにデッキの真ん中の木は、建ててくれた会社がお祝いにプレゼントしてくれたハナミズキで、今は、紅葉がとてもきれいです。

個別疾患シリーズ(1) 突発性発疹

2007-10-25 11:12:07 | Weblog
今まで、総論的なことばかり書いてきたので、小児科医から見た個々の疾患についての印象を書いてみたいと思います。記念すべき1発目は、誰でも必ずかかる突発性発疹です。

この病気は、8ヶ月から1才までの間にかかることが多く、生まれて初めての発熱になることも多いので、親御さんの心配は想像を絶するようです。あわてふためいて、パニックになる母親すらいます。早い子は生後6ヶ月、遅い子は2歳近くなってかかる子もいます。

原因はHHV6というウイルスで、みずぼうそうをきたすウイルスの仲間です(ヘルペスウイルスの1つです)。この病気のやっかいなところは、3、4日高熱が続き、解熱(げねつと読みます)するとほぼ同時に体幹に発疹がたくさん出るのですが、最後に発疹がでないと診断がつかないところです。ウイルス性なので、抗生物質は効きませんし、根本的な治療がないため、試練の日々が続きます。

主な症状は、高熱、鼻水、咳で、下痢をおこす子も比較的多いです。また、熱性けいれん(高熱が原因でおこるけいれんのことで、通常は後遺症は残しません)の原因になることが多く、けいれんなんか起こされた日には母親は絶叫します。見慣れた私たちでも、ちょっとドキドキすることがあるので、当然だと思いますが。

また、本当にまれですが、脳症を起こすことがあり、命を落とすことがあります。

小児科は、年齢(月齢)と疾患がかなりリンクしており、好発年齢というものが非常に重要です。もし、8~12ヶ月くらいで、高熱が3、4日続いても上に書いた症状程度で、そこそこ水分も取れて、意識がしっかりしていれば、じっと嵐が去るのを待つしかありません。40℃を超えることも珍しくないので、やきもきすると思いますが、頑張ってください(通常は40℃台後半はあり得ますが、41℃を超えるのはまず見たことがありません)。

意識障害、けいれん、41℃を越える発熱であれば、夜間でも受診をお勧めします。
40℃前後の発熱でも、他に重い症状がなく、しっかりしていれば、夜間はクーリングで様子を見られ、翌日受診するのでもよいのではないかと思います(子どもは熱に強いですので)。








伊香保温泉 天坊

2007-10-21 11:21:05 | Weblog
タイトルに温泉と入っているわりにいままで温泉の記事がなかったので、今日は伊香保のことを書いてみようと思います。

それにしても、最近の旅館やホテルって、すごくきれいだと思いませんか?

自分が子どものころは、普通の和室に普通の浴槽で、お湯は色がついていて、場所によっては硫黄の臭いがして、…とその程度だったと思います。

しかし、最近は、たくさんお風呂があって、岩盤浴があったり、アミューズメントパークみたいになっていたり。。

ここ、伊香保 天坊もたくさんきれいなお風呂があることで有名ですが、この時は比較的にリーズナブルに泊まれる、露天つきの部屋に泊まってきました。

私のイメージは少し前に観月ありさがVISAのCMでやっていた、川沿いの露天に後輩と泊まりに行くというもの。この時は、川はありませんでしたが、部屋も素敵でしたし、写真のように露天も素敵で、好きなときにいつでも入れるというのはとても贅沢でした。

また、囲炉裏が大好きなんですけど、この時は炉端焼きで食事も満喫できて、また行きたくなる、なかなかいいホテルでした。