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お医者の生活奮闘記。

お医者生活も7年目。ちょっと疲れて、温泉と喫茶店がないと頑張れなくなってきた小児科医の奮闘記です。

癒しの紅葉

2008-11-03 14:54:01 | Weblog
鹿の湯を後にし、那須道路の渋滞に巻き込まれましたが、料金所までのわずかな区間だけで、料金所を過ぎれば、再び快適に走り出しました。
9月21日に開通した甲子トンネルのおかげで、那須と福島のアクセスがグッと良くなりました。そして、何と言っても紅葉がとてもすばらしく、赤、黄、緑のコントラストは心が癒されます。温泉と紅葉、最高の組み合わせですね。
福島に入ってまず、塔のへつりへ立ち寄りました。へつりとは切り立った崖のことで、浸食された両岸に大きな吊り橋がかかっています。

鮎の塩焼きやきのこ、リンゴなど秋の味覚で賑わっておりました。
その後、宿場町を再現した大内宿に向かいました。こちらは、ものすごい渋滞で、駐車場に入るのにほぼ1時間延々並びました。想像していたよりも大きな宿場で、観光客でごった返しています。

ちょうど昼時でしたので、こちらでおそばをいただきました。目の前でそばを打ってくれ風情はありましたが、まあ、味はふつうでした。
予定より遅くなってしまったので、ほどほどに宿場を後にし、喜多方を抜けて、一気に山形へ。16時半には今夜の宿である赤湯温泉に到着しました。割と街中にあるのですが、どの宿も綺麗でとてもリーズナブル。松島館という宿にお世話になったのですが、7月に立て替えたばかりということで、建物はきれいですし、サービスやおもてなしも最高。箱根や伊豆では考えられないくらいの値段で、大満足でした。部屋の窓からみた中庭です。

夕飯から高校の先輩のご家族、同級生と合流し、夜な夜な1時頃まで、ダイニングのカウンターで久々の再会に話し込んで床についたのでした。

那須高原 鹿の湯

2008-10-31 23:39:13 | Weblog
11月は小児血液学会とセミナーで週末が2回潰れてしまうため、病棟の当番をしてしまうと連休が1度もとれません。
というわけで、競歩の応援に乗じて、金曜日に仕事が終わってから、山形は遠いので、那須高原に前泊することにしました。
最近はガソリンも安くなり、久々の車での遠出です。ETC割もあってホントお得です。那須のペンションに着いたのは11時の門限ぎりぎり。それでもお風呂は24時間OKで、途中のコンビニで買ったチューハイ片手に露天にザブン。星が綺麗で、癒されます。風呂上がりは、キムチと野菜スティックをつまんで就寝。
翌朝は、気持ちよく目覚め、付近を散策。森の香りとマイナスイオンでリフレッシュ。さらに、おっきな焼きたてクロワッサンのモーニング、コーヒーを頂いて、おなかも満たされます。これで4500円。かなりお得です。
その後、福島を抜けて紅葉を見ながら、競歩が開かれる山形県の高畠まで向かうことにしました。
まだ時間があったので、朝風呂に入っていくことに。
私が子どもの頃は親父の勤めていた会社の保養所が那須にあったので、夏休みと言えば那須、那須といえば夏休み。たぶん、10年くらい連続できてたんじゃないかなぁ。南が丘牧場と鹿の湯、温泉神社の朝市、沼原湿原は定番中の定番でした。
鹿の湯は昔と比べるとずいぶん秘湯ムードが無くなってしまいましたが、それでもお湯の良さは変わらず抜群です。関東では草津とここ鹿の湯が私の中では最高です。のんびり浸かっていたら、那須高原道路がすごい渋滞に。ちょっぴり後悔して福島へ向かいました。

全日本選手権 ~競歩~

2008-10-30 00:14:21 | Weblog
10月26日、山形県の高畠町で競歩の全日本選手権がありました。

私の中高の水泳部の友人が、大学の陸上部で競歩を始め、今は企業の陸上部に所属していて、この大会で50km歩くというので応援に行ってきました。

高畠町の中心街に2.5kmの周回コースが造られ、このコースを20周します。気が遠くなりそうな過酷な種目です。

昨年の世界陸上で誘導ミスがあり、失格になってしまった山崎選手が今大会にも出場していて、選手達を引っ張ります。23人出場していたのですが、私の友人は、終始2番手で、山崎選手を追いかけます。ちなみに友人は前回の大阪で開かれた世界陸上で日本人トップで完歩しています。

50kmを4時間弱で歩く競技ですから、時速に治すと約13km。この速さって、ルームランナーで走ると我々凡人ではかなり本気出さないと走れない速さです。

しかし、彼らはおしりをふりふりしながら、驚異的なスピードで歩いていきます。

4時間の長丁場ですが、周回コースですので、沿道で応援していると5,6分おきに彼らが目の前を通り過ぎるので応援のしがいがあります。私も1周だけ歩いてみましたが、ここを20周なんてあり得ません、ホントに。

結局、山崎選手が3時間41分台の日本新記録という圧倒的な強さで優勝しました。
私の友人も40km過ぎまでは何とか3、4分遅れでついて行っていましたが、最後はバテて3時間50分11秒で2位でした。この早さは日本人歴代4人目にあたる好記録だそうです。次回の世界陸上の標準記録Aをかなり上回る世界レベルの歩きでした。

もう、ホント感動ものです!

自分も、もっと頑張らなければという気持ちにさせてもらいました。

次回は来年、輪島で開かれる春の日本選手権に挑むそうです。そこで勝てば、再びドイツ世界陸上出場決定です。そして、わずかな差で逃した北京の借りをロンドンで返して欲しいものです。頑張れ~。

くり返される悲劇

2008-10-23 16:09:08 | Weblog
今度は都内で悲しい事例がありました。自分にも妻がいて、年明けにはこどもが生まれる予定ですので、とても人ごととは思えません。

まず意外だったのが、都内でこのような事例が起きたこと。地方のお医者からみると都内は医者がたくさんいると思っていたからです。
そしてもうひとつが、かかりつけ医が熱心に搬送先を探してくれたにもかかわらず、受け入れ先がなかなか決まらなかったこと。

当然、我々お医者は同級生、部活の先輩、後輩、今まで勤務してきた関連病院にたくさんの知り合いがいます。自分の親族のこととなれば、強烈なコネクションを発揮します。友人や自分をかかりつけ医として頼ってくれる患者さんの場合でも、多少無理を言ってでも搬送先、紹介先を探します。ですので、今回の事例は少し意外でした。

ただ、受け入れる側にも事情がありますので、一概に責めるわけにはいきません。
小児科で言えば、通常当直中には30床程度の入院患者を抱え、外来救急患者の対応をし、産科でハイリスクのお産があれば立ち会いをしと体は1つでも3カ所から呼ばれることがままあります。そこにさらに重症の救急車をとってくれと言われても、他にいいところがあるかもしれないから探してくれということになるのはしごく当然のことと思います。ただ、幸い、我々の地域では、小児科に限っては未熟児の搬送を満床で断る以外は急患を断ることはありません。他に収容先がないということもあるんですけど。都内は選べる代わりに断られるリスクがあるんですね。

また、妊婦さんはやはり受けづらい患者の代表格になってしまいます。特に頭蓋内出血となると産科、脳外科、小児科という不人気3科が必要なので、ハードルはかなり高くなってしまいます。ただ、今回は未熟児ではないし、小児科医は必要なかったでしょうから、他の病院にNICU満床で断られたのは改善の余地がありそうですね。

石原都知事は何か解決策を打ち出してくれるのでしょうか?


伊勢神宮

2008-09-28 20:52:03 | Weblog
夏休み最終日は、伊勢神宮にお参りして心機一転。

まずは伊勢市駅で下車して外宮を目指します。外宮は豊受大御神を祀った神宮で、
衣食住すべての産業の守り神とのことです。
敷地に一歩足を踏み入れると空気は一変。まだ残暑の厳しい日でしたが、どことなくひんやりとして、荘厳な雰囲気です。

続いて、内宮へ。外宮と内宮は少し離れているので、バスで移動です。
ちなみに内宮にはいうまでもありませんが、天照大御神が祀られています。
皇室のご先祖の神で、日本人の総氏神様です。
内宮には入り口に五十鈴川にかかる宇治橋という大きな橋があって、圧倒的な存在感で我々を迎え入れます。

一歩踏み入れればそこはまさに別世界。神々しい空気に包まれます。
中はまさに日本の原点とも言うべき景色が広がっていて、それでいてどんなモダンな建物や風景も超えられない永遠の美しさのようなものがありました。
五十鈴川の清流も美しいの一言です。

広い敷地を時間をかけてお参りした後は、やはり腹ごしらえ。
内宮に隣接するおかげ横丁で休憩。写真はきせる体験をしているところです。

おかげ横丁は、お土産屋さんや飲食店、酒屋さんなどが五十鈴川沿いに数百メートルに渡って続く、宿場町のようなところです。

我々は、案内つきの資料館のようなところ(とても良く出来ている!)で伊勢神宮のお勉強をして、伊勢うどんをいただいて、おみやげの赤福をたくさん買いこんで家路についたのでした。

伊勢志摩旅行記(3) ばさら邸

2008-09-27 20:10:35 | Weblog
伊勢志摩2日目の宿は『ばさら邸』
こちらは、伊豆に事務所を構える石井建築事務所の作品。
他に伊豆のあせびのやきらの里、南紀白浜の浜千鳥の湯などそうそうたるホテルや旅館を設計している人気事務所です。

ばさら汀は、伊豆のあせびのにかなり似ています。ロビーやダイニングなど、うりふたつ。とはいえ素敵なのでまったく不満はないんですけど。

こちら夕暮れ前のダイニングからのぞむ中庭です。
部屋も和モダンで、まだ出来てまもないこともありとてもきれい。
部屋の露天風呂から眺める英虞湾はまさに絶景です。

夕食は松坂牛とあわびの陶板焼きをメインに地のものを中心においしくいただきました。

明日はいよいよ伊勢神宮。日本人ですからね。1度は訪れてみたいところです。

伊勢志摩旅行記(2)

2008-09-26 22:17:37 | Weblog
伊勢志摩2日目の朝は前日早寝をしたこともあり、6時に目が覚めてホテルの周辺を散策。海がそばなので、あちこちでカニがウロウロしています。
月曜日の朝に、仕事に行かなくていいんだ! と思うとこれだけでとても幸せな気分になります。
そして、毎度のことながら旅の醍醐味である朝食。
こちらの朝食はシェフがヨーロッパを旅行した際に自分が食べた最高の朝食を再現したという豪華な朝食。

2種類のジュースをミックスさせたものが4種類、発泡ヨーグルトに4種の果物、焼きたてのパンが何種類も配りに来てくれて、ジャムもオリジナルにミックスされたものが3種類。ひこまろ流に言うとまさに味のデパートや!という感じです。

のんびり朝食を終え、志摩スペイン村に出かけました。
ところで、伊勢志摩旅行にはスーパーまわりゃんせというお得なパスポートがあります。このパスポートには京都や名古屋から伊勢志摩までの往復特急券、乗車券、伊勢志摩エリアの電車バス乗り放題で、その他さまざまな施設の入場券も付いています。交通費だけでほぼ元がとれてしまうので、スペイン村や鳥羽水族館、ミキモト真珠島、伊勢おかげ横丁などいろいろな所にタダで入れます。9500円くらいで、使いつくすと5,6万円分くらい遊べるようです。

スペイン村は夏休みを過ぎたこともあり、ガラガラでこれで大丈夫?という感じでしたが、小さい子なら十分満足できると思います。少なくとももう少し入ってしかるべきなのではと思ってしまいました。

とはいえ、午前中でほぼ回りつくし、午後は鳥羽水族館へ。
かなり規模も大きく、アシカショーなんかはストーリー仕立てでとても楽しめました。

その後、ミキモトの真珠島で海女さんの素潜りショーを見物してから、この旅の1番楽しみにしていた宿である『ばさら汀』へ向かいました。

伊勢志摩旅行記(1)

2008-09-26 22:00:09 | Weblog
専門医試験2日目の面接は10分間。
おたふくかぜを起こすムンプスウイルスによる髄膜炎とほとんどの赤ちゃんが高熱に苦しむ突発性発疹の2題についてひたすら質問。

あまりにもありきたりの病気のため、ヤマがなく、あらゆる方向から質問攻め。こちらが答えられなくなるまで延々と質問を繰り返し、詰まるとニヤッ。なんか嫌な感じです。それでもなんとか10分もちこたえて試験は終了。
なんとも後味の悪い面接でした。

しかし、面接が終われば、2泊3日のプチ夏休み。京都駅から近鉄特急ビスタカーに乗り込み伊勢志摩へと向かいました。

ビスタカーは私がこどもの頃、よくプラレールで遊んでいたのですが、最も印象に残っている電車です。オレンジの車体にブルーのライン。2階建ての車両が当時としては新鮮だったのでしょうか、なぜかよく覚えているんですね。そして、その電車に30年近い時を経て乗車するなんて、感慨深いものがありました。

京都駅を出たのが15時近かったので、志摩についたのは17時過ぎ。この日はホテルへの移動だけで観光はできませんでしたが、ビスタカーに乗れただけで満足でした。

今宵の宿はプライムリゾート賢島。バブル時代に建てられた会員制リゾートのようですが、今は一般にも開放していて、かなりお安く泊まれます。

写真の通りプールなんかはとってもきれいで、ここだけ見るとまるで沖縄のよう。
夕食付きのプランでしたので、ダイニングで夕食をいただいたのですが、水のフレンチと謳われるあまり油を使わないヘルシーフレンチ。量も多すぎず、とてもおししくいただきました。

そして、今回のテーマはのんびり休息でしたので、早めに床に就いたのでした。

川床 貴船

2008-09-25 17:15:24 | Weblog
初日の専門医試験はマークシート式の筆記試験で、90分×2でした。
2日目は面接でしたので、勉強してもしょうがないので、試験後、夕飯がてら貴船の川床に出かけました。出町柳というところから叡山電車に乗って揺られること30分、貴船口駅に到着しました。
この叡山電車がなんとも風情があって、とても素敵です。
駅からマイクロバスに乗ること数分、貴船川に沿いというより貴船川の上に点々と川床が続きます。

初秋の川床は涼風が吹き、川のせせらぎが心地よく、試験の後の何とも言えぬ開放感に浸り、おいしい料理に舌鼓、至福の時を過ごしたのでした。


小児科専門医試験

2008-09-25 16:51:22 | Weblog
9月6,7日に京都へ専門医試験を受けに行ってきました。

最近の流れでどの科も専門医試験が年々難しくなってきており、私も7,8月の2か月かけて勉強をしていきました(といっても仕事が終わった夕方以降だけですけど)。

医療の世界も日進月歩、特に私の専門である血液領域は白血病も血友病も感染症も次々に新しい薬、治療法が登場します。

どの仕事でもそうかもしれませんが、学生の時よりも働きだしてからのほうが勉強しなければならないなんて子どもの頃には想像していなかったなぁ。

外来に出れば1人のお医者ですが、その裏では勉強していないと取り残されてしまうんですね。銀行が3時にしまってもそのあとシャッターの奥で仕事をいているように我々も裏では地味に調べ物をしたり勉強したりしています。

しかし、最初の5年くらいは実際に患者さんと触れ合うのが何よりも勉強になるので、一生に1回診るか診ないかのレアな疾患を問うてくる試験で本当に実力がはかれるのかは疑問です。とはいえ、こうやってまとまって小児科学を勉強する機会はそうはないのでいい経験になりました。これで無事受かってくれているといいのだけれど。