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お医者の生活奮闘記。

お医者生活も7年目。ちょっと疲れて、温泉と喫茶店がないと頑張れなくなってきた小児科医の奮闘記です。

ヘルシアの効果は?

2009-03-19 15:35:09 | Weblog
2009年、メタボ解消に、ヘルシアを飲んでみることにしました。ちっちゃいのに189円もして、最初はまゆつばでしたが、飲みに行くことを考えればまあ安いでしょうか…。

毎年、9月から12月はラグビーの公式戦があるので、ある程度体重に気を使うのですが、1月から3月は寒いこともあり、ほとんど運動せず、体はなまる一方です。

そして、4月、5月と7人制ラグビーでシーズンを再開するのですが、体が重くて、あまり動けず、ダラダラしているうちに夏休みを迎え、気がゆるんで旅先で食べまくって体重がピークを迎えるという悪い流れが毎年の如く繰り返されています。

ちょっと恥ずかしいですが、2008年夏の体重が71kg、体脂肪が平均で21%。
秋のラグビーシーズンが終わったとき(12月)が体重68kg、体脂肪が平均で20%。
そして、1月から飲み始めて、最近は、体重67kg、体脂肪が平均で17%。
ちなみに学生で、一番体力的に充実していた時が、70kgで16%。

単純計算で、14.9kgあった脂肪がラグビーシーズン中でも13.6kgまでしか減らなかったのに、その後の2か月半で11.4kgにまで減ったことになります。

うちの体重計、メモリー機能が付いていて、90日前と比べられるのですが、最近は良くなる一方で、実年齢より若く出ることが多くなりました。

もちろん、夜食べないとか、油ものを控えたりはしていますが、それは昨年の9月から気をつけていることなので、なんとなく、ヘルシアいいみたいです。

私の中では効果あり! 勝手にお薦めとさせていただきます。

国際会議

2009-03-12 16:41:25 | Weblog
先日、東京でアジアのお医者を集めた国際会議がありました。

しかも、こんなペーペーの私が招待講演をすることになりました。

ことの発端は、珍しい悪性リンパ腫の症例を昨年秋の血液系の学会で発表したことにあります。たまたまその道の権威の先生が私の発表に目をとめてくださって、昨年の秋には名古屋で日本語で、しかも、どうやら1990年代から今までに全国で15例ほど似たような症例がいるようで、誰もまとめていないので、名古屋での発表を信頼していただけたのか、その症例の情報も頂いて、まとめなおして、今回は東京で、英語でアジアに情報発信することとなりました。

100名ほどのお医者を前に、しかもその中には超一流雑誌で名前をみるような香港や韓国の研究者や教授達を前にして、場違いな体験をしてきました。

あまりにもすご過ぎて感覚がマヒして、もう開き直るしかない。
発表前は病棟の仕事はほかの先生に半ば丸投げ状態で、一週間みっちり英語と向かい合い、約15分間のスピーチを終えたのでした。

しかも途中から結構気持ち良くなってたりして、久々に脳内物質全開の新たな境地に達しました。

大学院試験も無事受かりましたし、これからは臨床のみならず、少しでも役に立つ研究をしていけたらと改めて思っている今日この頃です(でも発表終わったら、気が抜けて今週は確定申告したり、事務書類を片付けたりぐずぐず過ごしてるんですけど)。

医療におけるヒューマンエラー対策

2009-02-21 15:12:45 | Weblog
昨日、院内の医療安全研修がありました。

『君という人を信じていないわけではない。君が人だから信じないのだ。』

ヒューマンエラーはまさにこの一言に尽きると感じました。

どんなに優秀な先輩でも後輩でも働き始めて1度も失敗せずに今日を迎えている人はいないはずです。

第一線で働けば働くほど、ミスを犯すリスクは高くなるはずです。

医療分野は身近にあるだけに原子力や航空産業に比べディフェンスが甘いそうです。

特に医師の指示出しに対しては薬剤師や看護師のチェックがかかるのに対し、看護師の処置は他からのチェックがかからない最終工程のため、事前にミスを防ぐことが困難なようです。第一線で仕事をされている看護師さんにはホント感謝です。

こと、上司の出した指示に対しては信頼してしまいがちですが、上司も人である限りミスをするという判断のもと、上下関係なくダブル、トリプルにチェックをかけて、ミスを防ぐことが大切だと感じました。

香川で起きた受精卵の取り違え。本当に単純なミスのようですが、中絶されてしまった命はもちろん、両親の精神的苦痛を考えるとあまりにも大きすぎるミスになってしまいました。行った先生も悪気があったわけではないところにまたやり切れない思いが残ります(会見が不謹慎だったという話がありますが、私は見ていないので…)。

今まで多くの不妊治療を手掛けてきたベテランの先生だったようですので、この一件ですべてを台無しにしてしまったことは非常に残念でなりません。

1ヶ月健診

2009-02-20 23:35:42 | Weblog
子どもが生まれて1ヶ月が経ちました。
夜は3時間おきにしっかり泣いて起きるし、抱きぐせがついてきて、ぐずってなかなか寝ないし、毎日が当直のようです。世の中の子育て中のお母様、本当にお疲れ様です。

さて、1か月健診をしていると決まって受ける質問が2つあります。
ひとつは顔のブツブツがひどいのですが大丈夫でしょうか?
そしてもうひとつが、鼻がズコズコして苦しそうなんですが。。というものです。

実際、毎日こどもをみていると、けっこううちの子もズコズコしています。
なるほど、確かにこれは聞きたくなるなぁと納得です。
そして顔のブツブツ。乳児湿疹ですが、うちの子もかなりできてます。
こちらも一般の軟膏ではなかなか良くなりませんでしたが、よわーいステロイド入りの軟膏を塗ると数日でけっこうきれいに。普段は『じゃあ、軟膏を出しときますね。』と軽い気持ちで出していて、その後どうなっているのかよくわかりませんでしたが、効果を実感した今、安心して処方できると改めて感じています。

その他の1か月健診のポイントは体重の増え具合、心臓に雑音がないか、黄疸がきつくないか(=便が白くないかどうか)、股関節の脱臼がないかどうかを見ています。

新米ママさん方、子育て頑張ってください。

クラブ宇都宮

2009-02-03 11:26:34 | Weblog

先週末、我々小児科の同期会がありました。
今年で7回目、だいぶ会も成熟してきました。といっても、ただ近況報告をして、飲み明かすだけですけれど。

1回目に酔った勢いで付けた会の名前が『クラブ宇都宮』。
なぜクラブ宇都宮なのかは置いておいて、実際宿のフロントで「クラブ宇都宮ですが。」というのは会を重ねても恥ずかしいものです。

4月からは小児科医8年目、僕らの同期は当初12人いて、医局でも最も多い学年で、中堅になりつつある今、医局への影響も大きいと自負しています。

8年目となると、一般病院では医長という役職がつく病院が多く、入局当時はずいぶん先だと思っていましたが、あっという間に8年目を迎えようとしています。

小児科医が減って人事が回らなくなりつつありますが、さすがにそろそろ皆、このまま一般病院で肺炎や喘息ばかりみていてはいけないと焦りを感じてきていました。自分のやりたいこと、勉強したい領域をそろそろ本気で学んでいかなければならないと思っているようでした。とても刺激を受けます。

内科や外科では、すんなり大学院に行かせてもらえることが多いですが、小児科のように小さい科ではそれがままなりません。ともすると日々に追われ、自分のしたい領域の勉強がままならないのです。

これは、長期的な視点では、その分野に長けた人がいなくなるわけで、医療の質の低下を招き、患者さんにとってもマイナスになります。ましてや30代後半~40代前半の最も充実している中堅が抜けていくことは、研修医や若手小児科医にとっては学ぶ機会を失い、我流になったり、大事な知識が抜けることになりかねません。

我々同期は、心臓2人、新生児3人、アレルギー2人、神経1人、小児精神1人、血液1人、専門なし1人に分かれていますが、将来各分野をリードしていくために頑張っています。他に内分泌、消化器などもありますが、そちらは前後の学年におまかせといった具合です。

なにはともあれ、人がいないことには活気もでなので、来年度は新たな入局者を確保することも大きな課題として、勧誘も頑張っていこうと思っています。


祝 男の子誕生!

2009-01-08 16:47:06 | Weblog
昨日、3140gの男の子が無事誕生しました!
妊娠が分かったのが昨年の5月。長かったような、あっという間だったようなそんな10ヶ月でした(どんなだい?)。

臍の緒が1周首に巻きついていたこともあり、頭が見えてからなかなか分娩が進まず、嫁さんもかなり大変だったと思いますが、それでも陣痛が始まって13時間あまり、元気な男の子が誕生しました。

嫁に立会いをと言われていたので、終始そばについておりましたが、この頑張りを見てしまうとこれから頭が上がらなくなりそうです。。
自分もこうして生まれてきたのだと思うと、母親にもっと感謝しなければいけないんだなぁとしみじみ思いました。
産婦人科の先生、助産師さんなどたくさんのスタッフにお世話になり、本当に感謝です。

一生懸命名前を考えておりますが、なかなか『これだっ!』という名前が決まりません。タイムリミットは後13日。なんとか素敵な名前を考えなければと思っています。

地球上のひとりひとりがこのような大変な思いをして産まれてきているのですから、やはり命を粗末にしてはいけないということを改めて感じました。核家族化が進み、近所づきあいも減り、人と人とのつながりが希薄になりつつある昨今、狭い社会で暮らさざるを得ない時代になってしまいましたが、ぜひわが子には多くの人と接しながら人の痛みのわかる優しい子になってほしいと思います。

普段、何気なくしている小児科という仕事ですが、多少なりとも人様のお役に立っているのだと思うと、これからもっと頑張らなければと思うのでありました。

A Happy New Year !

2009-01-04 21:42:31 | Weblog
あけましておめでとうございます。2009年も幕が開けました。

今年は9連休と例年に比べ休日が長いので、戦々恐々としていましたが、くじ運にも恵まれ(?)、年末は26,30,31日、年初は4日のみの勤務で、連休+3連休という非常に恵まれたお正月を送ることができました♪

こどもの頃はお正月は特別なものでしたが、働き始めて7回目の正月、年々、その特別感は薄れ、日常と何ら変わらない日々になりつつあります。

意識して紅白をみたり、年越しそばやお雑煮を食べたり、おせち食べたりしますが、往年の感動は戻ってきません。年を取ったからなんでしょうか?

それでも、実家から離れて暮らしておりますので、親に挨拶に出向くのが筋だと思い、毎年帰るようにはしていますが、久々に実家に泊まって、のんびりしてきました。

しかし、昨年後半は不景気で日比谷公園で炊き出しをし、憂いながら年越しをする方々がたくさんいるというニュースを耳にするにあたり、日本に住んでいながらそういう状況が生まれるのは明らかに異常であり、右往左往している政治にホントにうんざりします。

政治崩壊、医療崩壊、経済崩壊、教育崩壊、モラルの崩壊・・・。
崩れゆくものばかりですが、早く高度成長期のような(イメージですけど)活気ある日本が戻ってくるといいですね。

結局、年初から暗い締めになってしまいましたが、自分に出来ることをコツコツと頑張っていこうと思います。

良いお年をお迎えください (^o^)/~~

2008-12-31 20:23:47 | Weblog
早いもので2008年も終わろうとしています。

この1年間、ブログにアクセスしていただいたみなさん、本当にありがとうございました。

日記をつけても、ダイエットをしても、手帳を買っても長続きしない私ですが、細々と続けていられるのは、遊びに来てくださる皆さんのおかげです。

さて、久しぶりの更新になりますが、11月、12月は学会、セミナー、会議等、本来の臨床以外に多くの仕事をこなし、夜な夜な筋トレして、その合間にラグビーの試合に出かけるという本当に忙しいけれど、充実した2ヶ月を送れました。

小児科専門医試験も無事受かりましたし、来年は大学院への入学も出来ることになりましたし(小児科医不足の影響で週2日しか研究日をもらえませんでしたが…) 今年やり残したことは、論文書きが滞っているので、来年は2本は通すのが最低の目標です。また、亡くなる子を0にしたいものです。

今年最後の1枚は、12月20日の名古屋での仕事の帰りに立ち寄った修善寺温泉の菊屋の写真です。がんばって働いた分、まさに極楽の湯でした。



それでは皆さん、良いお年をおむかえください。

リセットボタン

2008-11-20 00:16:56 | Weblog
だいぶ朝晩寒さが厳しくなり、今年も残り1ヶ月あまりとなりました。
年末が近づくとこの一年を振り返るわけですが、今年も数人、可愛い命を失いました。
"No child should die in the early dawn of the life."
この言葉は、アメリカのSt.Jude 小児病院の創設者が謳った言葉です。
直訳すると『こども達は人生のあけぼのにおいて死ぬべきではない。』となります。まったくその通りなのですが、この言葉がなかなか守れません。
小児がんの患者の診療にあたっているので、今の医療レベルでは無理なのかもしれませんが、それでも何とかしたいという思いで診療にあたっています。
特に小児がんの治療は抗ガン剤で徹底的に体をたたくので、肝臓、心臓、腎臓といった重要な臓器にダメージを与えます。さらに血液を作れなくなるので、白血球が減少し感染に非常に弱くなります。小児がんの治療は感染症との闘いといっても過言ではありません。
この感覚は外科医にたとえると手術の際の出血との闘いに似ているのかもしれません。手術とは結局、切れば血が出る、血が出れば視野が真っ赤に染まり、血管を傷つければ大出血を起こし命を脅かすのと似ているような気がします。血が出ない手術ならばじっくり取り組めば腕は関係ないでしょうから。
小児がんの治療の際には、何度も重要な選択を迫られる場面に遭遇します。治療を弱めればがんは治らないし、強めれば臓器障害や免疫力が低下し、感染のリスクがあがる。また、特に治療のkeyになるのが肺炎なのですが、薬のせいで化学性の肺炎なのか感染による肺炎なのか非常に判断に迷うことがよくあります。そしてその治療に使う薬がAかBかでまったく逆の結果をもたらすことがあります。しかもよくあります。たいていは状態を見ながら微調整するので大事に至ることはほとんどないのですが、時として最初の判断を間違えると(間違えるというか見極めがつかず全く判断が出来ない、皿の上のタマゴをみるだけで生タマゴかゆでタマゴかを見極めるようなもの?)、雪だるま式に悪くなってそれだけで命を失うこともあります。また、右を選んでも左を選んでも行き先はアウトということもあります。
治療をやり切って、使えるカードを使い切っても治せない時は、まだ納得出来るのですが、治療をやり切れずに可能性を残したまま合併症で失うのはとてもいたたまれません。合併症で亡くなるのも含めてがん治療ではあるのですが、頭で納得しようとしてもとても出来るものではありません。リセットボタンを押してやり直せたらどんなにいいかとファミコン世代の悲しい性が出てしまいます。
来年こそは悲しい思いをしないように、気を引き締めて仕事にあたりたいと思います。

医者は非常識?

2008-11-19 23:21:06 | Weblog
今日のYAHOOニュースに首相、経済産業相と相次いで医者は非常識、モラルがないという発言が載っていました。実際のところ、どうなのでしょうか?
自分の周りを見渡してみますと、確かに非常識な人はいます。しかし、どの集団にも常識的な人と非常識な人がいると思いますが、医者を集団で見た場合には他の集団と比べても圧倒的にまともな人が多いと思います。
麻生首相、あなたの周りに非常識な人が多いのは類は友を呼ぶからでははないでしょうか?
先週1週間の勤務は、月曜日8時~21時、火曜日、日勤後大学病院で当直、水曜日日勤後、関連病院で当直、木曜日昼間勤務後、幕張へ学会へ出かけ、金曜日に学会発表、土曜日の午後に患者が急変し、大学病院に泊まり、日曜日の15時にようやく帰宅。家で寝られるのはほぼ1週間ぶりです。
もちろん先週は学会があったので、家に帰れなかっただけですが、普段でも週2,3回当直をこなしながら生活しているのです。それくらい私の地域でも人不足が深刻になってきました。人が2/3になれば、仕事は1.5倍になるのです。
お医者になった頃はまだ24、5才でしたから体の無理がききましたが、最近はだんだん疲れが抜けなくなってきました。
こんな生活をしていれば常識とは何かなんてわからなくなってしまうかもしれません。拘束時間が圧倒的に長いので給料も増えますが、ストレスも同じように増えるので、休みの時くらい金に糸目をつけず休息したくなるのです。
麻生首相よ、事件は官邸で起きているのではない、現場で起きているのだ。