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PSP『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』 ファーストインプレッション

2011年08月01日 09時21分28秒 | 【旧】購入・レビュー話


第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
対応ゲーム機 : PSP
発売日 : 2011/04/14
希望小売価格 : 通常版 7,329円・数量限定BOX 7,854円
ジャンル : シミュレーションRPG
プレイ人数 : 1人
CERO : B(12才以上対象)
備考 : データインストール対応(必要な容量:909MB)
 ※データインストール … メモリーカードにデータを作成することで、ロードが短縮できます。

◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 3,762円(中古・数量限定BOX)
プレイ時間 : 約10時間
プレイ内容 : 第17話までクリア
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●= 混沌たる多元世界を、生き抜け! =●
今作は、PS2で発売された『スーパーロボット大戦Z』の続編タイトルです。
様々なロボットアニメ作品の共演や、華麗な戦闘アニメーションは健在。システム的には、小隊システムがないなどシンプルにまとまっているようです。

本当は『スーパーロボット大戦L』をクリアしてから購入したかったんですが…なんか、衝動買いしちゃいました(笑)
毎回言っていますが、私は参戦作品の内容を全く知らずに購入しています。本来のターゲットユーザーとはちょっと違うタイプなので、そのうえでの評価であることをご了承下さい。



●= 概要 =●
マス目のフィールド上でロボットを操作して、状況によって変わる勝利条件を満たしていきましょう。
敗北条件を満たしてしまうとゲームオーバーで、ステージ開始前の準備画面に戻されます。

まあ、移動・攻撃や精神コマンドなど基本的な部分の説明は、今回省略。
微妙に新しいシステムをいくつか紹介します。

◆== 戦闘アニメーション中の操作について ==◆
×ボタンで戦闘アニメーションを中断することができるのは、今まで通りです。

○ボタンを押すと倍速になるというシステムは、今作にはありません。
代わりに、□ボタンを押すと”画面が切り替わるシーンまでスキップ”してくれます。

◆== プレースメントシステム ==◆
スーパーロボット大戦NEO』にあった「包囲システム」に似たようなシステムです。

攻撃対象にした敵ロボットに、味方ロボットが隣接していると、敵へのダメージが増加します。2~3体隣接していると5%。4体隣接していると10%アップします。
攻撃するロボット自身は、この判定には含まれないので注意!

◆== ターゲット補正について ==◆
何作品か前に導入されたシステム「ターゲット補正」。
同じターンの間で、同じ敵ロボットを狙い続けると命中率が上がり、逆に同じ味方ロボットが狙い続けられると回避率が下がっていきます。

今回、”攻撃が命中すると補正がリセットされる”ようになりました。なので、補正によって命中率が上がってきたら、あえて防御してダメージを受けるというのも1つの手です。

◆== 固有の特殊能力 ==◆
一例を紹介します。

|== 反陽子爆弾 ==|
「六神合体ゴッドマーズ」のロボットである、ガイヤーおよびゴッドマーズの特殊能力です。
この能力を持つロボットが破壊されると、いかなる場合であってもゲームオーバーになります。そのぶん全体的に能力は高いので、諸刃の剣といったところです。
ちなみに、パイロットの気力が130以上になると、ガイヤーからゴッドマーズへと変身できるようになります。

|== 戦術指揮 ==|
「コードギアス 反逆のルルーシュ」のキャラクターであるゼロの特殊能力です。

行動コマンドに「戦術指揮」というのがあります。これを選択した後、戦術方法を選択。その後、範囲を選択すると、効果の範囲内にいた味方ロボットが戦術指揮による効果を得ることができます。効果は1ターン持続します。
戦術方法は3種類あり、ざっくり説明すると「攻撃力と命中率アップ」「回避と防御がアップ」「防御と回避を犠牲にして攻撃力が超アップ」です。
移動後にも使用できますが、「戦術指揮」を使用すると行動終了となります。

◆== サブオーダー ==◆
前回のステージで出撃しなかったパイロットに、別の任務を与えることで報酬を得ることができるシステムです。

準備画面で「サブオーダー」を選択した後、前回のステージで出撃しなかったパイロットの一覧が出てきます。
これらのキャラクターを、4種類のどれかのミッションにセットします。1つのミッションにつき最大で5人までセットできます。
1つ1つセットするのが面倒なら、□ボタンを押しながらRボタンを押すことで、自動で一括セットできます。

トレーニング … PPを20獲得します。
パトロール … 撃墜数が+2されます。
シミュレーター … 経験値が500増えます。
資金調達 … レベルの数値×500の資金を獲得します。
※PPとは? … パイロットに新しい能力を付けたり、能力を上げたりするのに使用するポイントです。




●= 限定版の小冊子について =●
まあ…今回、買うときに限定版しかなかったので限定版を買ったわけですが。
限定版にはケースの他に、ちょっとした小冊子も入っています。
※小冊子は、上記の画像とは違う表紙デザインになっています。

小冊子では、前作の『スーパーロボット大戦Z』および『スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク』のストーリーを振り返ることができます。未経験者でもおおよそ理解してもらえる内容ですが、ラスボスなんかも堂々と公開されているので、ネタバレがいやな人は注意です。まあ、ほとんどいないでしょうけど。
また、このシリーズ作品のプロデューサーである寺田 貴信氏のインタビューも掲載されています。



■== partygameの評価 ==■ … 82点(100点満点)
安定しています その一言


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

|== 今のところ物語はグッド ==|
いつも通りですが、私は参戦作品の詳しいストーリーを知らないので、その点の評価は省略します。

一応、前作にいなかったメンバーを先に持ってきているという印象です。
17話でまだほとんどのメンバーがいないので、今回けっこうなボリュームになっていそうですね。それこそ前作メンバーは、完全にチョイ役になりそうです。
ちなみに、今のところは前作をプレイしていなくても大丈夫そうかな?って感じです。

|== オリジナルキャラについて ==|
私はいつも通り、主人公無双です(笑)ま、それは置いておきまして。

今作の主人公クロウは、能力はあるが借金まみれでお金に”がめつい”というキャラ。思えば、今までにないタイプですね。
ランド(前作の主人公)ほどのインパクトはないものの、物事の分別はハッキリとできているので、概ねの人に気に入ってもらえるキャラだと思います。借金だからといってお金に釣られすぎない男です。ただし、最初はちょっと声が若いかな?とか思いました。

ちなみに。
参戦作品を知らない私が、今のところ気に入っている参戦作品は『天元突破グレンラガン』かな。他の作品のキャラとの絡みがいい感じです。
あと、『真マジンガー 衝撃!Z編』も、いつものマジンガーばかり見てきた私としては色々と新鮮に感じる部分があって、面白いです。

|== 難易度はご自由に ==|
私は今のところ、難易度「Normal」になっています。
勝利条件とは別に「SRポイント」を獲得する条件があり、「SRポイント」の数値に応じて難易度が変わるようになっています。

一時的にHardになったことがありますが、Hardで”それなりに”という難易度。Normalだと、いつも通り易しめという印象です。
物足りないならSRポイントを獲得していき、難しいと感じるならSRポイントを獲得しなければいいので、ある程度の調節は可能です。ま、各自で思うようにプレイするといいでしょう。

|== △ 小隊システムの廃止について ==|
ここ最近のシリーズ作品では必ず、1チームにつき複数のロボットをセットできる”小隊システム”を組み込んでいましたが、今作にはありません。

小隊システムはチームを編成するのが面倒だとか言われてきましたが、なくなってしまうと、使えるロボットが少ないのでそれはそれでつまらない気がしました。ましてや、今作はシリーズ作品のなかでも参戦作品数がトップクラスの作品なので、なおのこと。序盤から省かないといけないロボットが出てきて、分岐ルートでメンバーが約半分になってもなお、全員が出撃できるわけではないようです。
まあ、普通のユーザーは思い入れのあるロボットしか使わないので、そこまで気にならないのかもしれませんが、私はできる限りオールマイティに使ってあげたいという意識があるので、気になってしまいました。

まあ、昔のスパロボは全部こうだったわけですが、小隊システムにそこそこ慣れてしまった今では、物足りなく感じるというわけです。
個人的には、DS版で採用されている1チーム最大2体の小隊システムがちょうど良かったかな?

|== △ ロードについて ==|
インストールデータを使用してプレイしていますが、PS2である前作とほぼ同じくらいかな?といったところです。充分速いほうだと思います。
ただし、インストールデータの容量がかなり大きいので、容量の確保が必要な人はご注意下さい。(909MB以上)

精神コマンドの演出前やロボットの能力を見る画面でも、若干のロードが入る時がありますが、そこまで気にならないレベルです。

|== △ サブオーダーについて ==|
とりあえず、やっておいて損はないというシステムですね。

ただ、難点が1つ。「サブオーダーによってPPを獲得しました」的なメッセージがないので、ちゃんと獲得できているのかがよく分かりません。そして、そういったメッセージがないせいで、サブオーダーをすること自体を忘れてしまうことが多いです。
故に、本当に”とりあえず付けた”という印象のシステムでした。あって悪いものではないですけどね。

|== △ フィールドマップについて ==|
フィールドマップは、DS版と同じで2Dになっています。

位置関係は把握しやすいですが、良くも悪くもグラフィックはそれなりに書き込まれているので、地形のグラフィックに隠れてロボットが見えにくい時があります。
かといって、敵味方を判別する色(味方が青、敵が赤、その他は黄色)を付けたら付けたで、どれが行動済みかが分かりにくいので…色のON/OFFを素早く出来る手段が欲しかったです。

|== △ その他、気になったこと ==|
・とあるロボットが、登場したの次のステージで何の前触れもなく武装が追加されていたので、「え?」ってなったことがありました。まあ、原作どおりなのかな?

・些細なことですが、序盤からルート分岐がわりと多いように思います。

・今回、地形による移動範囲の変化がかなり少ないです。
地上のロボットであっても、ビルや森などを普段とほぼ同じ範囲で移動できます。
空を飛べないロボットが少し活躍しやすくなったので、個人的にはちょっと嬉しいです。

・今作では戦闘シーンで倍速ができなくなり、代わりにシーンのスキップ機能が付きましたが、”特定の見たい場面までスキップ”という細かいことはできません。
少々不便ですが…今作の戦闘シーンは比較的短めになっているので、そこまで気になっていません。(もちろんロボットにもよりますが)

◆== まとめ ==◆
良くも悪くも、いつも通りのスパロボです。
ただ、PS2だった前作と比べても色あせていないあたり、PSPの本領が発揮されているように思います。
新要素といったらサブオーダーくらいのものですが、別に…って感じです。

シミュレーションRPGとしては相変わらずシンプルというか、あまり歯ごたえのない内容ですが、私は、この作品の醍醐味があくまで、ロボットたちの夢の共演。ロボットたちの熱い魂を楽しみたい人のための作品だと思っています。
私は、参戦作品の内容も知らずにずっと遊び続けている異端者ですが、それでも毎回楽しめているのは、ただただシンプルな理由。戦闘アニメーションやストーリーで、ロボットたちの熱い魂に、喜びを感じられるからなんでしょうね。

シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書く予定です。


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   万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
 操作自体はいうほど難しくないので、比較的どなたにでも楽しんでいただけます。
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    手軽に ← ○○○○●○○○○○ → じっくり
 いつでもセーブは可能です。
 ただし1話あたり大体30分といったところ。途中でやめたくない人は、それなりに時間を作りましょう。
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  思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 一応シミュレーションRPGなので。
 ただ、精神コマンドの使いどころと敵との間合いさえ気を付けていれば、大抵は大丈夫です。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視
 ストーリーや、華麗なアニメーションで敵を倒していく様を、楽しみましょう。
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関連記事:
PS2『スーパーロボット大戦Z』 ファーストインプレッション(2008/09/29)
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その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容などネタバレになるコメントはご遠慮下さい。
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2 コメント

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Unknown (ダイヤ)
2011-08-01 17:11:54
破界篇プレイし始めましたか。世界地図の日本列島が二つあるのはウケました。参戦作品のガンダムWはTV版久々でヒイロの高笑いが再現されたのは嬉しかったです。後ダイ・ガード最初の脆さもちゃんと再現されてました。
今回のシリーズの参戦作品はなるべく途中退場を無しにしたいそうです。一部ダイナミック作品は入れ替えという形で。
地上が多いのはボトムズのATやコードギアスのKMFの影響もあるのだと思います。KMFの方は続編では空中戦主体になりますけど。

最近このゲームの影響で装甲騎兵ボトムズペールゼン・ファイルズを見ています。これ見てゲームのアドバイスとしてはキリコはHPをギリギリしたら最強格になります。
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Unknown (partygame(管理人))
2011-08-01 19:27:35
>ダイヤさん
ダイ・ガードは脆かったですね。次のステージでいつの間にか武装が追加されていたりと、色々珍しいと感じたロボットでした。
でも、なんか使ってあげたくなります。

今のところ、まだ地上ロボットは少なめですが、なるほど。そもそも地上ロボットが多めということですか。
まあ、個人的には空を飛べるロボットが優遇されすぎている印象だったので、スイスイ移動できるのはありがたいです。もう少し制限があってもいいかも、と思うくらいです(笑)
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