セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

E3 2012カンファレンス : SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)

2012年06月05日 17時58分53秒 | 【旧】ゲーム関連記事(重要)

●= NEVER STOP PLAYING.大型タイトルが多数発表されたSCEカンファレンスの模様をリポート【E3 2012】 =●
●= PS3とPS Vitaのクロスプラットフォーム機能の展開が加速され、ゲームプレイがより快適に【E3 2012】 =●
●= PS Vitaが2012年夏よりゲームアーカイブスに対応決定【E3 2012】 =●
●= Naughty Dogの新規タイトル『The Last of Us』の実機デモに固唾を飲む【E3 2012】 =●
●= Quantic Dreamの最新作『BEYOND:Two Souls』スクリーンショット&映像を公開【E3 2012】 =●
●= 『ゴッド・オブ・ウォー』の新作が発表!――シリーズの全世界累計販売本数も2100万本突破【E3 2012】 =●
●= PS3専用周辺機器“ワンダーブック”発表 対応第1弾はJ.K.ローリング氏と共同製作の『ブックオブスペルズ』【E3 2012】 =●
●= SCEAプレスカンファレンスで発表された主要タイトルの動画をチェック!【E3 2012】 =●


順番にざっくりと、取り上げていきますかね。






◆== PS3『BEYOND:Two Souls』 ==◆

『HEAVY RAIN(ヘビーレイン) 心の軋むとき』の開発メーカーによる、PS3向けの新作タイトルです。
カンファレンスではリアルタイムでのデモが流れましたが、ゲームの全体像までは分からず。ジョディ・フォームスという女性が主人公で、彼女が何らかの超能力的なものを持っていることは分かりました。もちろん、表現力はピカイチです。






◆== PS3&PS Vita『プレイステーション オールスターズ バトルロイヤル』 ==◆

SCEのキャラクターが集い戦う、『大乱闘スマッシュブラザーズ』風の対戦アクションです。
ルールは若干違ったように思いましたが、ステージ構成やアクションとか、ちょっとソックリ過ぎる気が…。ま、任天堂が何も言わないなら、いいです(笑)
デモプレイでは、有名な『ゴッド・オブ・ウォー』のクレイトスから、ちょっとマニアックな『ぽっちゃりプリンセス』のお姫様まで、色々登場。どれくらい参戦するかは不明ですが、たぶん半分くらいは分からないんだろうな~(苦笑)

また、今作はPS3とPS Vitaで発売され、「クロスプラットフォーム機能」というのにも対応。
これは、PS3とPS Vitaを連動することで、インターネット通信での対戦・協力、セーブデータ、追加コンテンツなど色々なものが共有できるそうです。さらに、PS VitaをPS3のコントローラとして使用することもできるとか。
今作については、PS3とPS Vitaのユーザーがインターネット通信で対戦できるようになるそうです。


昨年は『メタルギアソリッド』を中心に「トランスファリング」というセーブデータ共有のシステムをアピールしてきましたが、クロスプラットフォーム機能は、それをさらに推し進めたものですね。

まあ、ここまでやってくれればいいかも?と思いつつ、PS VitaをPS3のコントローラに…と聞き、やっぱりこういう構成のものをアピールしてくるのね、と思いました。Xbox360の「Xbox スマートグラス」というサービスでも似たようなことをしますが、やっぱり別々のものを2つ揃えないといけないのは、敷居が高いように思います。
もちろん。大事なのはその敷居の高さすら乗り越えられる魅力を作り出すことですけどね。






◆== ”ワンダーブック” ==◆

PS3の新たな周辺機器「ワンダーブック」。
そして、それに対応した作品として、「ハリー・ポッター」の作者であるJ.K.ローリング氏との共同製作となる『ブック オブ スペルズ』が発表されました。


PlayStation Eye(カメラ)の前にこの本を置くと、飛び出す絵本のごとく本の上に様々な演出が。ページをめくったりすれば、さらに違うものが現れたりします。
また、PlayStation Moveを魔法の棒に見立てて、魔法を唱えたりちょっとしたミニゲームを楽しめたりするようです。


いわゆるAR(拡張現実)機能を利用した遊びですが、個人的にはちょっと興味をそそられました。
3DSである程度体験済みとはいえ、大きな本を使ったARというのは、規模が違います。デモプレイではあまり上手くいっていなかっただけに、認識度と感覚的な部分が気になりはしますが、ゲームの世界ではまだまだ若いARの技術を取り入れた、挑戦的な作品であると思います。
まあ、日本でのPS3ユーザー層を考えると、売れる気はしないのですが…挑戦的であることは大切なので、その点は評価したいです。

欧州・北米では年末商戦に。その他の地域でも順次発売予定とのことです。日本はどうかな…?






◆== PS3『The Last of Us(ザ ラスト オブ アス)』 ==◆

『アンチャーテッド』シリーズ手がける開発メーカーから、完全新作のアクションゲームが登場です。
といっても、『アンチャーテッド』による経験はいかんなく発揮されています。

舞台は、ウイルスによって荒廃したアメリカ。主人公は中年男性のジョエルと少女のエリー。生き残りをかけて戦います。
メインはジョエルの操作になるのですが、ジョエルがピンチになった時とかに、エリーが躊躇なく助けに入ったのにちょっと驚き。特に操作を要求されていませんでしたが、何かしら指示ができるのかもしれません。
また、敵との取っ組み合いの流れがあまりに自然すぎて、全部ムービー?と思うくらいです。もちろん、何も操作しないのでは毎回同じ取っ組み合いになりつまらないので、何かしらボタンを押すことで結末が変わったりしそうです。


やはり、最高峰の表現力を誇るだけのことはあると思いました。
『アンチャーテッド』シリーズは日本でも充分評価されているだけに、今作にも注目が集まりそうです。







◆== 往年のシリーズ作品も色々と ==◆

他にも、PS3向けに『アサシン・クリード III』『ゴッド・オブ・ウォー アセンション』。
PS Vita向けには『コール オブ デューティ ブラックオプス DECLASSIFIED』『アサシン・クリード III リベレーション』などが発表されました。


『アサシン・クリード III』では、激しい海戦が。全然暗殺者っぽくない気がしますが、ダイナミックでなかなか面白そうではありました。
PS Vita版のほうは、女性の暗殺者が主人公になるそうです。



◆== partygameのまとめ ==◆

一応今回、カンファレンスのほうをリアルタイムで拝見しました。最初から最後まで。


1つ1つのタイトル自体は、面白そうと感じられる魅力ある作品がそれなりに見受けられましたが、良くも悪くも「まんべんなく」という感じ。
PS3もPS VitaもPS Moveも取り上げていますからね。「特にこれがアピールされていた!」という印象は、そんなに受けませんでした。

PS3とPS Moveはともかく、PS Vitaはもうちょっとアピールしても良かったのでは?と思いました。
一応、「クロスプラットフォーム機能」でPS VitaがPS3と連動することによる魅力をアピールしていましたが、両方ないといけない時点でPS Vita固有の魅力ではありませんし。
あと、往年のシリーズ作品にしても、『コール オブ デューティ』はリメイクっぽいですし、『アサシン・クリード』はIIIの派生作品という感じですし。メインどころがないことに何となく”劣等感”を感じてしまい、それなりにタイトルが発表されたのに印象としては損をしているような気がします。

あとは、まんべんなく取り上げられた故に、結果的には良くも悪くも「無難」という感じがして、あまり刺激的な発表はなかったと感じました。
PS Vitaでゲームアーカイブスが対応とか、わざわざE3で言うことか!なんて思ったくらいなので、発表できる内容はこれが限界だったのかもしれません。いや、そりゃ、1年のなかでも重要なイベントなので、限界までアピールするのが当然なんですが、そう言われてしまうと物足りなく感じます。


とまあ、私の感想はこんなところで。
いちゲームユーザーとしては、多少ならずともワクワクした瞬間があったのは確かですが、それ以上でもそれ以下でもないというのもまた事実。「まあ、こんなものかな」という印象でした。
ワンダーブックは、これから発表される内容と、発売のタイミングさえ良ければ買ってみてもいいかも?とか思いましたが、まず日本で発売しそうにないというね…(笑)

ま、とはいえ有名どころはそれとなく揃ったので、その点には期待したいところです。
そして、こちらも新型ゲーム機の発表は微塵もなく。改めて、噂話なんて信じるものじゃないよね~と思いました(笑)


関連記事:
E3 2012カンファレンス : マイクロソフト(2012/06/05)
E3 2012カンファレンス : 任天堂(2012/06/06)
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4 コメント

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Unknown (シルバー)
2012-06-05 23:49:02
まず最初に、手早い更新ありがとうございます(笑)
内容がまとめられているので、相変わらず分かりやすいですね
さて、自分も注目してたSCEのカンファでしたが…え?という感じでしたね
Vitaの今後の商品展開やオンラインサービス等、もっとアピールしてくるのかなと思ってましたが…
しかもPS3とVitaのクロスプラットフォーム機能に、よりによってPSオールスターとはね…(笑)
4月末にはPS3版が発表されてたようですが、ファーストの弱いSCEで出して意味があるのかな~と。
経営状態からも、なりふり構っていられないんでしょうかね?
こうなると、任天堂が嫌でもWiiUのスマブラに触れてきそうです(笑)
いずれにしても、今回のカンファでPS3&Vitaの連携が、大分かたちになって見えてきましたし、個人的には満足でした。
任天堂の発表にも期待したいと思います
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Unknown (partygame(管理人))
2012-06-06 00:12:11
>シルバーさん
お褒めいただき、恐縮です。
ま、有名どころは知っている人だけ分かればいいかな~って内容でしたので(笑)

まあ、推しに欠けているけどある程度は楽しめた、という意味ではシルバーさんと同意見ですかね。
PSオールスターズも、確かに本家?と比べるとインパクトに欠けるところがありますが、とはいえそれなりのキャラクター数は誕生していますからね。そろそろ集大成的に発売してみても、良いとは思います。少なからず、喜ぶ人はいるでしょうし。
…個人的には、『アークザラッド』とか入ってたら嬉しいな(苦笑)
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Unknown (リー)
2012-06-06 08:41:16
更新ありがとう&お疲れ様です。相変わらず読みやすく見やすいのでとても助かります。
内容についてはソニー、MSともに「ダメではなかったけど良くもなかった」という「普通」が的確な表現でしょうか?(笑)ちょくちょくサプライズはありましたが大した目玉はなく、たしかにおっしゃられるように「無難」というのがいい表現だと思います。
個人的には値下げが来て欲しかっただけに残念ですw

>The Last of Us
やはり予想通りというか、驚きのクオリティのようですね。
私はゾンビとかホラー系はどうも苦手でして、ノーティと言えど悩んでいるのですが…ちょっと欲しくなりましたw
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Unknown (partygame(管理人))
2012-06-06 14:19:17
>リーさん
そういえば今回、ソニーに限らずカンファレンスの全体的に、価格的な発表がどこもなかったですね。
やっぱり昨今の”価格破壊”な状況、あるいは3DSのあの大幅値下げなどがあり、価格について今まで以上に慎重な姿勢になっているのかもしれませんね。

>>The Last of Us
アンチャーテッドは体験版でしか遊んだことがありませんが、体験版だけでも面白いというのは分かった気がするので。
今作もテイストは同じですけど、完全新規ということで逆に、手を出しやすいといえば出しやすいかもしれません。
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