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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻』 ファーストインプレッション

2011年01月24日 07時21分28秒 | 【旧】購入・レビュー話


桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻
対応ハード : Wii
開発・発売元 : ハドソン
発売日 : 2009年11月26日 ※廉価版が2011年1月20日に発売
希望小売価格 : 2,800円(税込) ※廉価版の価格です
ジャンル : ボードゲーム
プレイ人数 : 1~4人
使用できるコントローラ : Wiiリモコン単体・ヌンチャクスタイル・クラシックコントローラ・ゲームキューブコントローラ
通信機能 : ニンテンドーWi-Fiコネクション対応(通信対戦)
CERO : A(全年齢対象)

◆参考データ--------------------------◆
購入価格 : 2,480円(税込・新品)
プレイ時間 : 約5時間
プレイ内容 : 以下のルールでプレイ
 ・1人で「いつもの桃鉄」を1回(プレイ年数:5年)
 ・ランキングに対応した「桃鉄10年トライアル!」を1回
 ・Wi-Fiでのオンラインフリー対戦を1回
◆-----------------------------------◆


●今回の桃鉄は、歴史上の人物てんこ盛り!●
今作は、サイコロを振って全国を旅するすごろくゲーム『桃太郎電鉄』シリーズの作品で、据え置き型ゲーム機では最新作となります。
※携帯型ゲーム機では、もっと新しいシリーズ作品として2010年7月に『桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!』。2010年12月に『桃太郎電鉄WORLD』が発売中です。

今回、1回目のインプレッションとなります。とりあえず、以下のルールでプレイしてみました。
・1人でいつもの桃鉄を1回(プレイ年数:5年)
・ランキングに対応した「桃鉄10年トライアル!」を1回
・Wi-Fiでのフリー対戦を1回


●ルールについて●
まあ、ご存知なかたがほとんどだと思いますが、一応説明を。

このゲームは、日本列島を舞台にしたすごろくゲームです。最大4人でプレイできます。
それぞれ順番にサイコロを振って自分の電車を進めながら、お金を手に入れたり、物件を買ったり、カードを有効活用したりなどで、相手プレイヤーを邪魔しつつ資産をガンガン増やしていきます。持っているお金+購入している物件の価値=全資産となります。
サイコロを振るかわりに、持っているカードを使用することもできます。

全員がサイコロを1回振ると、1ヶ月が経過します。
最終的に、設定した年数が経った時点で資産が最も多い人が優勝となります。

◆-- まず目指すは目的地! --◆
最も基本的な手段は、目的地となっている都市を目指すことです。
ぴったり止まることでゴールとなり、大量のお金が手に入ります。そして、別の都市が次の目的地になります。

また、誰かが目的地に到着した時に、目的地から最も遠い位置にいたプレイヤーには「貧乏神」が付いてしまいます。
貧乏神は、色々ないじわるをしてきます。最悪、もっとヤバイ貧乏神に変身することも…!
他のプレイヤーの電車の上を通ると、なすり付けることができるので、早々におさらばしましょう。
他のプレイヤーの電車にぴったり止まれれば、なすり付け返されないので、なおグッドです!

◆-- 細かい追加要素について --◆
新しいカードが入ったのはもちろんのこと、タイトルの通り様々な歴史上の人物が登場したりします。
…全部説明するも面倒なので、詳しくは公式サイトでどうぞ(笑)



●新しいボンビー●
先ほど説明しましたが、貧乏神は「変身」します。
被害がすごく優しくなる「ミニボンビー」や、尋常じゃない悪行をおこなう「キングボンビー」、なりふり構わず物件を吹き飛ばしてしまう「ハリケーンボンビー」は、常連さんです。
今回、そこに新たに2種類のボンビーが追加されました。


◆-- バクレツボンビー --◆
合計で9マス移動すると大爆発して、とんでもない被害をもたらします。しかも、周辺にいるプレイヤーも巻き込みます。
誰かになすりつけた場合は、カウントが0に戻ります。
ちなみに、「ぶっとびカード」などヘリコプターを使った移動の場合もマスはカウントされます。注意!


◆-- エアプレンボンビー --◆
毎回、どこかのマスに勝手に飛ばされてしまい、しかもその移動距離に応じてお金を取られてしまいます。
移動した先に運よく他のプレイヤーがいない限り、なすりつけるのは厳しいでしょう。

ちなみに。
種類によって微妙に違いますが、大体3~5ヶ月くらいで元の貧乏神に戻ります。


●モード紹介●
◆-- いつもの桃鉄 --◆
文字通りです。自由な設定でバトルを楽しめます。1人プレイの場合は、COM2人を含めての3人対戦となります。
「名前の変更」→「使用するコントローラの設定」→「プレイ順番の変更の有無」→「プレイ年数の設定」→「セーブ方法の設定」
という順番で設定を行い、ゲームスタートとなります。

◆-- 桃鉄10年トライアル! --◆
1人プレイ用のモードです。限られたルールの中でプレイして、記録として生まれた総資産がオンラインのランキングに登録されます。目指せ1位!
ちなみにルールは、以下のように固定されています。
・プレイ年数は10年です。
・COMキャラは「風神」「あしゅら」の2人です。かなり強いです。
・セーブはできますが、セーブデータをロードするとそのセーブデータは削除されます。

◆-- 桃鉄3年決戦! --◆
1人でも複数人でもプレイできますが、いつもの桃鉄と違ってルールゲームバランスなどが異なります。さくっとプレイしたいなら、こちらをどうぞ。
ちなみに、ルールは以下のように固定されます。
・プレイ年数は3年です。
・全体的に、増減するお金の量が大きくなります。
・初期の持ち金が、本来は「1,000万円」なのに対し、このルールでは「1億円」になります。
・最初から「急行周遊カード」と「ぶっとびカード」を持っています。


●オンライン通信プレイについて
今作は、ニンテンドーWi-Fiコネクションに接続して、オンラインでの通信対戦を行うことができます。

◆-- まず、オンライン対戦でのルール --◆
「フレンド対戦」以外のオンライン対戦では、1回の行動に使える時間に制限があります。
制限時間は3分で、3分を過ぎるとCOMによって勝手に行動が決定してしまい、さらに次から制限時間が少し短くなります。3分→2分→1分と短くなっていき、最終的には5秒になってしまいます。
ただし、減ってしまった場合も、制限時間内に行動できることで徐々に時間が回復します。(もちろん、3分より多くなることはありません)

◆-- フレンド対戦 --◆
WiiやDSではお馴染みの「フレンドコード」を登録しあったもの同士で対戦できます。
ルールは「いつもの桃鉄」と「桃鉄3年決戦!」のどちらでも楽しめます。100年対戦も可能です。
しかも、セーブも可能です。

また、フレンド対戦では「Wiiスピーク」が対応しています。
「Wiiスピーク」を接続している状態なら、相手と会話しながら桃鉄バトルを楽しめます。決して、ケンカにならないよう注意しましょう(笑)

※注意!
再開する場合は、全てのプレイヤーがセーブデータをロードすることで再開します。
例えばWii本体が壊れたなどの理由で、誰か1人でもセーブデータがなくなってしまった場合、他のプレイヤーも続きからプレイすることができなくなります。

◆-- 合言葉で対戦 --◆
最大6文字の「合言葉」をプレイしたい相手に伝えておいて、お互いにその合言葉を入力してネットワークに接続することで、フレンドコードを交換していない相手とも対戦することができます。

ルールは「桃鉄3年決戦!」限定になります。
また、Wiiスピークは使用できません。

◆-- 全国の誰かと対戦 --◆
いわゆるフリー対戦です。ルールは「桃鉄3年決戦!」限定になります。
もちろん、Wiiスピークは使用できません。


◆--- partygameの評価 ---◆…79点(100点満点)
バリエーション豊かにはなっていますが、ほとんど運頼みなのは変わりなく


=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

-- イベントがさらに豊富 --
数年プレイしないうちに、イベントの種類がさらに増えましたね。それによる様々なアクセントがあるのが、このゲームの醍醐味です。
地名もさらに細かく増えて、聞き覚えのない目的地も多数。また勉強になりそうです(笑)

-- △良くも悪くも、ほとんど運頼み --
止まるマスの選択やカードの使いどころ、物件を買うタイミングなど、もちろん腕前が問われる場面も多いんですが…やっぱり、結果を見れば運要素がほとんど。たった3回のプレイで、改めて思い知らされました。

オンラインでのフリー対戦をプレイした時のことです。
トップにたった状態で最後の年を迎え、抜かれるか抜かれないかのいい勝負をしていたところ、残り2ヶ月というところで他のプレイヤーに「政府が農林物件を買い取ってくれる」という小さなイベントが発生し、それによって5000万円→15億円に。見事な逆転負けでした。どうしろっちゅうねん(笑)

こんな防ぎようのない逆転なんて極まれな出来事なのかもしれませんが、その可能性になりえるイベントは腐るほどあります。
そんな要素も「まあ、運が悪かったね」と笑えるなら大丈夫です。理不尽にしか感じないなら、このゲームは向いていないかもしれません。特に、格ゲーなど実力100%で戦うことに魅力を感じるタイプの人には、おそらく無理ですね。

-- △そろそろ、何か大きな変化が… --
今作で、このシリーズは19作目(携帯電話向けのものは除きます)みたいです。ホント長いですね~。
長いのにこれだけ親しまれているのは、根本となるゲーム制の完成度が高いからこそ…だとは思います。

ただ、そろそろ何か挑戦的なこともして欲しいよな~とも思ったりします。別に外伝扱いでもいいので。
そもそも、サイコロを振るというシステムを変えてみたり。そもそも、電車を進めるという概念を変えてみたり。何か根本を変えて、文字通り新しい路線の桃鉄というのを生み出して欲しい気がします。
…まあ、開発してきたハドソンは年度末にはコナミの傘下になってしまいますが、おそらく桃鉄シリーズは続くと思うので、それを機に挑戦的なところも見せて欲しいです。

-- Wi-Fi対戦は、ほとんど問題なし --
フリー対戦ではプレイ年数が3年に限定されているので、1回のプレイで大体1時間~1時間半といったところです。COMがいる時と比べるとさすがにちょっとテンポが遅いですが、対人戦なのでそこは仕方のないところです。

個人的には、ネットワーク上の向こうのプレイヤーの行動が全てリアルタイムで見えるのが、当たり前とはいえ何かちょっと不思議な感じで面白いです。全体マップを見たり、虫メガネ機能を使ったり、止まるマスに迷っていたりすると、全プレイヤーにその模様が見えていますからね。まさに人と対戦している!っていうのが充分に感じられます。面倒に感じるかもしれませんが、「考え中です…」としか出ないよりは全然いいですよね。
使えるメッセージ(16種類)も編集可能なので、ある程度自由が利きます。それと、強制切断されてもCOMに切り替わるので、切断対策も大丈夫です。(ただしフレンド対戦では、1人が切断すると全員が切断するようになっています)

あとは、もし機会があればオンライン対戦でのセーブというのを試してみたいところです。


ま、そんなわけでイベントなどのボリューム面がより豊富になりましたが、根本的な魅力は良くも悪くも変わらずです。
理不尽に感じるほど運に左右されるところも、相変わらずです。まあ、このシリーズもある種、進化の袋小路に陥っている感じですね。とはいえ、オンラインで対戦できるようになったのは嬉しいものですし、Wiiリモコンならではの片手操作でラクラクプレイできるのも快適です。
あとは、どんどん大味になりつつあるゲームバランスが何とかなれば言うことなしですが…さて?

セカンドインプレッションを書く予定は、今のところありません。
ただ、友人と対戦してみたりオンラインでもっと対戦してみたりして、何か気づいたことがあれば書きます。


あ、それと大事なこと。フレンドコードのご紹介です。
私のフレンドコードは「1291-5990-9413」です。もしよろしければ、交換登録して対戦しましょう!
2月5日にはひとまず「合言葉で対戦」を行いますが、フレンドがある程度集まれば、今後はフレンド対戦も考えています。

※現在、Wiiフレンドは募集していません。


関連記事:
DS『桃太郎電鉄20周年』 ファーストインプレッション(2008/12/27)

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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