『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』
対応ハード : DS
発売元 : 任天堂
開発 : ポケモン&ゲームフリーク
発売日 : 2010/09/18
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : RPG
プレイ人数 : 1~5人
通信機能 : 赤外線通信対応・ワイヤレス通信対応・Wi-Fi通信対応
備考 : webサービス「ポケモングローバルリンク」と連動
CERO : A(全年齢対象)
参考データ--------------------------
購入価格:3,894円(新品)
私が購入したバージョン:ホワイト
プレイ時間:約12時間
進行度:4個目のバッジに挑戦中
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●ポケモン、新たなる世界へ
今作は、お馴染み『ポケットモンスター』シリーズの最新作です。
これまでのシリーズとは一線を画する形で、通信機能と中心とした様々なシステムやwebサービスとの連動など、これまでにない新たなシステムが盛り込まれています。
今回、1回目のインプレッションとなります。
バッジは3個ゲットしています。あと、「東京ゲームショウ2010」の会場などですれちがい通信は利用してみています。
●基本的な流れ
基本的なストーリーの流れと戦闘システムは、これまでと変わりありません。
最初に、3つのポケモンから好きな1匹を選択して、それが最初にゲットするポケモンとなります。そこから別の町などにある「ポケモンジム」のジムリーダーと戦い勝って、合計8つのバッジを集めていくのが本筋のストーリーとなります。
今回はそこに、ポケモンの解放を望む謎の集団「プラズマ団」と、謎の人物「N(エヌ)」との戦いも絡んできます。
戦闘も、基本的なことはこれまで通り。
戦闘で戦うポケモンをあらかじめ順番の一番上に並べ替えておいて、戦闘に突入するとそのポケモンが戦いに出ます。最大4つの技を駆使して、相手のポケモンのHPを0にすると勝利となります。
野生のポケモンと戦うこともあれば、マップ上にいる様々な人にバトルを挑まれることもあります。
●今作の特徴的なシステム「Cギア」
最初、下画面には何も映っていませんが、「Cギア」というアイテムを入手すると、下画面に「Cギア」の画面が表示されます。
「Cギア」とは、起動することでDS本体が「常に通信している状態」になり、それによって様々な通信機能を利用することができるというものです。
◆まず「Cギア」の根本的なお約束
・Cギアは、ゲームを開始するたびに起動するかどうか?を選択することになります。
・Cギアは、移動中にいつでも電源をOFF/ONすることができます。
・Cギアを起動中は、DS本体を閉じてもスリープ状態にはなりません。(具体的に言うとすれちがい通信中かな?)
→※訂正(2010/10/03 07:22) スリープ状態でもプレイ時間はカウントされるようです。おそらく、私のプレイ時間の4分の1くらいはスリープモードになっていると思います。
・「常時ワイヤレス通信の状態」になるため、飛行機や病院など、通信機能が禁止されている場所では、Cギアは絶対にOFFにしておきましょう。
◆「Cギア」 - 赤外線通信でできること
画面の「IR」と書かれた場所をタッチすることで、赤外線通信を利用できます。
※赤外線通信とは? … 通信の電波ではなく赤外線を使用して、目の前のプレイヤーと通信することです。
赤外線通信では、対戦・ポケモンの交換・フレンドコードの交換・フィーリングチェックができます。
※フィーリングチェック … ちょっとした相性チェックです。
◆「Cギア」 - すれちがい通信でできること
Cギアを起動している間はずっと「すれちがい通信」状態になります。
そして、このゲームではすれちがい通信によって「ちょうさレーダー」というものが利用できます。
「ちょうさレーダー」とは、アンケートのようなものです。
「最初に選択したポケモンは?」「現在のプレイ時間は?」などの質問にたいして、様々なユーザーとすれちがい通信を行ったときに、自動で相手のデータを保存してアンケート内容に反映させてくれます。
最初は3つの質問しかありませんが、とある場所にある「すれちがい調査隊」という場所に行って、そこで新しいアンケート内容に答えることでそのアンケート内容が「ちょうさレーダー」追加され、すれちがい通信で調査することができます。
また、「すれちがい調査隊」で調査の依頼を受けて、条件で定められた人数や時間内にデータを集めてくることができれば、報酬をもらうことができます。
※「ちょうさレーダー」で調査できる質問内容は、3つで1セットになっているアンケート内容の中から、1セットだけを選択して調査することになります。
◆「Cギア」 - ワイヤレス通信でできること
下画面の「WIRELESS」をタッチするとワイヤレス通信画面へ移動します。ワイヤレス通信では、「ライブキャスター」と「ハイリンク」を利用することができます。
※今回、まだ私は実際に利用したことがないので、内容は説明書より抜粋します。
・「ライブキャスター」
簡単に言うと、最大4人との「テレビ電話」が楽しめるものです。もちろんワイヤレス通信なので、Wi-Fi通信で利用することはできませんが…まあ、一種のお遊び要素です。
実際に会話できるほか、下画面で落書きをしたり音声をちょっと変化させたりといったこともできるみたいです。
※カメラが付いていないDS本体(初代DS&DS Lite)を使用しているユーザー・もしくはカメラ送信をOFFにしているユーザーは、音声のみの通信となります。
※「ライブキャスター」の開始時と終了時は、音量の有無や大きさに関わらず、決まった音量の効果音が鳴るようになっているようです。(携帯電話のカメラで写真を撮った時に必ず音が鳴る、的なものです)
・「ハイリンク」
ハイリンク専用のマップへ移動したあと、橋を渡って「他のプレイヤーの世界」へ入ることができます。具体的にはまだ利用していないので、今回はこれだけの説明だけで勘弁!
※相手側が、ハイリンクのマップ周辺にある8つの街もしくは道路のいずれかにいることが必要のようです。
◆「Cギア」 - Wi-Fi通信でできること
下画面の「Wi-Fi」をタッチすると、Wi-Fi通信画面へ移動します。ここからWi-Fi通信でネットワークに接続すると、「ゲームシンク」というシステムを利用することができます。
「ゲームシンク」とは、ポケモンを寝かしつけて夢の世界へと連れて行き、webサービス「ポケモングローバルリンク」にある夢の世界でそのポケモンとコミュニケーションを楽しめるシステムです。
現在「ポケモングローバルリンク」は、サーバーがパンクしてメンテナンス中なので…また紹介は次回、ということで。
●その他、細々とした違いを
プレイした中で気づいたものだけ記載してきます。
私は『ポケットモンスター ダイヤモンド』が最後にプレイしたポケモン(しかもほとんどプレイしていない)なので、今作からではないものもあるかもしれませんが…ご了承ください。
◆季節の変化
今作には「季節」の概念が追加されています。おそらく皆さん、今は「春」になっていると思いますが、これが1ヶ月経つか、次の月の初日を迎えると…「夏」になるかと思います。
見た目の変化ができるのはもちろんですが、中には季節によって見た目が変化するポケモンもいます。
◆ショッピングについて
これまで、ショッピングはそれぞれ専用に施設がありましたが、今作ではポケモンの回復や通信機能が利用できる「ポケモンセンター」の一部にショッピングが組み込まれています。
また、これまでは街ごとに売っているものが違うという感じでしたが、今作では持っているバッジの数に応じて、売り物が変わるようです。
◆「わざマシン」について
ポケモンに強制的に技を覚えさせられる「わざマシン」。以前は、1回使用するとなくなりましたが、今作では何度でも使用できるようになっています。
※「ひでんマシン」についても、これまでと同様で何度でも使用できます。
◆べんりボタンメニュー
「バッグ」でアイテムを選択して、□マークの付いたアイテムを選択している状態でYボタンを押すと、□にチェックが付きます。以後、移動中にYボタンを押すだけで、チェックしたアイテムを使用することができます。
最大で25個までチェックすることができ、1個だけチェックしている場合はYボタン1回で使用。2個以上チェックしている場合は、Yボタンを押した後使用するアイテムを選択してAボタンを押します。
◆野生でもツインバトル
何作品か前に、2匹vs2匹で対戦する「ツインバトル」が導入されましたが、今作では人とのバトルだけではなく、通常戦闘でもツインバトルが発生することがあります。
ちなみに、今作からは3匹による「トリプルバトル」や「ローテーションバトル」がありますが…まだ経験していないので、また今度で。
◆partygameの評価◆…87点(100点満点)
大きく変化しても、ポケモンはポケモンでした
最初は、色々進化したところや変化したところ、なんか気になるところなどありましたが…まあ、最終的にはやっぱり、いつものポケモンだな~とは思いました。
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
○通信機能が充実
「Cギア」を使ったその場での通信と、ポケモンセンターで行える通信と…非常に豊富な通信機能が用意されています。
別に周りに遊ぶ人がいなくても、Wi-Fi通信で対戦や交換、はたまた対戦ビデオを見ることができたりしますし、Wi-Fi通信の環境すらない人でも、常時すれちがい通信にしておけば「ちょうさレーダー」が利用できます。もちろん、周りに一緒に遊ぶ人がいれば、充実した通信機能をより多く活用できるでしょう。
webサービス「ポケモングローバルリンク」がパンクしちゃったのはアレですが…まあ、初週売上が約255万本ですからね。そりゃ、仕方ないですわ(笑)
○細かいシステムの改善が嬉しい
「べんりボタンメニュー」でたくさん登録できるようになったのはいいですし、「わざマシン」が使ってもなくならなくなったのは、個人的に有難いです。技を覚えさせる点まで面倒になっていたのは、いま思えば本当に面倒なだけでしたからね。
△戦闘について
ポケモンの立ちグラフィックにもアニメーションが付いたり、「ねむり」状態になったら実際にポケモンが眠るグラフィックになったり、カメラワークや技の表現も進化していたりと…見た目的に楽しめる部分がとても多くなりました。
しかし一方で、攻撃アクションの時にけっこうカメラが動くので、その分ちょっとテンポが悪くなっているかも…?というのは感じました。特に、状況によっては技を使用すると、カメラがポケモン→中央→ポケモンと、意味のないカメラの動きがあったりもしました。
まあ、プレイしていたら全然気にならなくなりましたし、面倒であればアニメをOFFにしてしまえばいいことです。メッセージ送りについてはこれまでよりテンポよくなっているので、アニメをOFFにしたらサクサク進みますよ。
△新ポケモンの頻度が…ちょっと遅い?
※ここで言う「新ポケモン」とは、今作から出てきたポケモンという意味ではなく、プレイしているうえで初めて遭遇するポケモンのことを言っています。
何というか…新しいポケモンが出てくる頻度が、ちょっと遅い?気がしました。まあ、いきなり何十種類も遭遇できても、それはそれでパニックになりますが…あまりに変わらないので、その点でちょっと飽きやすく感じられたことがありました。
バトルの住人も基本は、それまでに遭遇するであろうポケモンしか使ってきませんからね。その点はもちろん良い点なんですが、結局はそれも含めて、新ポケモンの出てくるペースが遅い気はしたので…。
△主人公のグラフィックについて
すごくどうでもいいレベルなんですが、移動中の主人公のグラフィックが、下方向に向かってダッシュすると、帽子のヘリに目が隠れて、なんか睨んでいるように見えました。ヘリの色が暗いので余計にそう感じるのかもしれません。
ま、すごくどうでもいいですね(笑)
△敷居の問題
これは、ゲームが進化していく過程でどうしても引っかかってしまう問題ではありますが、やっぱり見た目の進化とか新ポケモンの追加とかされているので、当然ですが敷居はさらに高くなっています。
まあ、ポケモンって「何も調べるにプレイする人」も「あらゆるデータを調べてプレイする人」も楽しめるつくりになっているのが良い点なんですが、周りの人やWi-Fi通信で遊ぶとなってくると、その違いが気になってくるところです。いってしまえば「何も調べずにプレイする人」より「調べまくってプレイする人」のほうが強いのは当然ですし、プレイ時間によってレベルの差ができるので、なんか最終的にはレベル100が前提みたいになりがちですし。
ここは、どこまでいっても難しい問題だとは思いますし…それこそ、今の流れで作っていっても売上は落ちるどころか上がっているので、改善する必要性はないのかもしれませんが、せめてもう少し、ラクになる手段は欲しい気がします。
例えば。個人的にポケモンで難しいと感じることの1つに「相性」があります。(例「みず」には「ほのお」の技がよく効く、など)
多い上に、2種類の相性が複合しているポケモンもいるので、はっきりいって殆どのユーザーは付いていけてないのでは?なんて思っているのです。しかし、バトル時に技を選択するときにその相性が事細かく表示されたらいいのか?というと…それはそれで、今度は相性を意識しすぎてプレイしずらくなる傾向が出てきてしまうでしょう。
そこで、せめて…住人が軽く教えてくれるとか。学校みたいなところがあって、そこにポケモン相性表が張り出されているとか。そういうことくらいはして欲しいと思いました。(もしかしたらやっているかもしれませんが)
見た目や通信機能などが大幅に進化しましたが、良くも悪くもポケモンの醍醐味はそのまま、という感じでした。
通信機能がふんだんに利用できる環境があれば、確実にこれまで以上に楽しめると思いますし、もちろんそうでない人でも「ちょっと大人になった感じのポケモン」を、存分に楽しんでいただけるかと思います。
ただし、有名だからといって敷居はそこまで低いというわけではないので…そこ点はご注意くださいませ。(敷居の低さなら『ぼくらはカセキホリダー』のほうをオススメします)
とりあえず、シナリオクリア後にセカンドインプレッションを書きます。
※追記(2010/10/02 23:42)
フレンドコードの公開を忘れていたので、追記します。
フレンドコード … 0131 7266 4580
名前 … エバス
ポケモンについてはヌルゲーマーですが、それでもよろしければ登録してお相手いただければ幸いです。
関連記事:
『ポケットモンスター ダイヤモンド』ファーストインプレッション(2006/09/27)
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※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
こちらも登録いたしました。
今後は、できるだけ頻繁にフレンド通信プレイをしていきたいと思っていますので…他のタイトル共々、対戦できる機会がありましたらよろしくお願いいたします。
私もすっかりヌルゲーマーですが、登録よろしくおねがいします。
フレンドコードは3696-5520-0481。
名前はマネです。
見た目の進化もそうですし、一新ということでより丁寧な作りになっているのかもしれません。
敷居は高いかもしれませんが、その入り口は思ったより広い視野で作られていますから、最初は特に難しく考えずに遊び、あとはユーザーがじわじわと慣れていくことができれば、敷居が高くても楽しめるようになると思います。(根本的に合わない人もいるとは思いますが)