セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

ゲームの思い出たち vol.8『半熟英雄』シリーズ

2010年10月08日 10時17分51秒 | 【旧】コンテンツ集
今回は、スクウェア・エニックスから発売の『半熟英雄』シリーズの思い出にふけってみます。
思い返してみれば…ブログを立ち上げたのは、この作品がきっかけだったんですよね。


●『半熟英雄』シリーズとの出会い
初めてプレイしたのはスーパーファミコンの『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』だったんですが…実は、その時の記憶は定かじゃありません(笑)
おそらく、借りてプレイした…しかもスーパーファミコンだということを考えると、たぶん小学生高学年~中学生の頃だと思います。

その頃は、スクウェアも何も知らない頃でしたが…エッグモンスターのユニークな姿の数々だけは、けっこう記憶に残っています。このテのゲームはあまり得意ではないので、当時、結局クリアはできなかったんですが、それでも新しいエグモンにワクワクして進められていたことは覚えています。
まあ、元ネタがあることなんて当然知るよしもなかったので、元ネタを知っていれば、さらに楽しめたのかもしれませんが。


●シリーズプレイ履歴
SFC『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』 小学6年生ごろに借りる(1996年頃?)

PS2『半熟英雄対3D』 発売日に購入

PS2『半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~』 発売日に購入→クリア後に1回売って、数年前に格安になった限定版を購入

DS『エッグモンスターHERO』 (たぶん)発売日に購入



初めて遊んだシリーズ作品『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』です。
まあ、1つ上で話したとおりですが、主にエッグモンスターの姿を楽しんでいたという感じでした。その他のゲーム内容も楽しめていたと思いますが、明確なモチベーションはエグモンだけだったかもしれません。そもそも、城のレベルが何なのかすら知らなかったですし(笑)
劇場風のギャグイベントは…当時、どう思っていたんでしょうね?なんか、笑ってはいなかった気がします(微笑)


随分と時が経って、PS2で10年ぶりに発売されたのが『半熟英雄対3D』です。
SFC版に思い入れのある大多数の人はボロクソ言っているようですが、私は普通に面白かったと思ってます。ま、思い入れが強いほど何とやら…ですね。

で、この頃に「半熟劇場」という公式ウェブサイトが出来まして…そこで、数ヶ月に1回くらい?のペースで、同作品のディレクターである時田 貴司氏とユーザーでリアルタイムのチャットを楽しめる「半熟祭」が開かれていました。
私もできるだけ参加していまして…しかも、席はアルファベット順に割り振られていくつかあったんですが、いつも「C席」を選択していました。全くもって深い意味はありませんでしたが。

当時の私はチャットの経験がなく、何と言うかバカ丸出しって感じで…普通の人からすれば「うざい目立ちたがり屋」だったでしょうね(笑)
しかし、それが幸か不幸か、結果として何名かと知り合いになることはできました。C席の話題の人にもなりました。そして、半熟祭もじわじわと終わりが近づいてきた頃に…今後、何かお互いを知り合えるものを作っておきたいかも?と考えるようになりました。

それが、ブログを立ち上げるきっかけになったのです。

まあ、私のブログの、最初の頃(2005年)のを見ていただくと分かるように、文面の最後は「したらな~」で締めるあたり、思いっきり半熟一色でしたね。
ま、あのグダグダな状態から、5年もかけてようやく今のような落ち着いたブログになったわけですが…いや~、あの頃は私も青かったですね(笑)
※「したらな」 … 半熟英雄シリーズで「さよなら」の意味をもつ挨拶


3D発売からあまり経たずに、続編『半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~』が発売されました。

様々な新システム&やりこみ要素を盛り込んでの続編でしたが…良い点と悪い点がより明確に現れた感じでした。
個人的にお気に入りは「タコメーター」という概念。これまでのエッグモンスターは、ただ強いか弱いかだけで価値を決められていましたが、タコメーターの導入によって、これまで使い物にならなかったエッグモンスターが活躍できるようになりました。
逆に残念だったのは、フィールドで自由に移動ができなくなった点。これまではフィールドのどこにでも行けたのが当たり前でしたが、今作は目的地から目的地までの道しかなかったため、敵を避けるといったような戦略的な移動ができなくなっています。まあ、これも意図して導入した仕様だとは思いますが、今までできたものができなくなると、どうしても…ね。それが、ゲームの大部分を占めるものだと、特にそうです。



実はDSでも『エッグモンスターHERO』というのが発売されていたりします。
当時は「タッチ&スクラッチ!」と連呼していたことが特徴的でしたが、実際プレイしてみると、そんな強調するほど価値のあるスタイルとは思えませんでした。もうちょっとこう、DSならDSで何か新しいシステムを考えて欲しかったですが、DSのタッチペンという存在を意識しすぎるあまり、なんかタッチペンの操作を取ってつけただけのようなシステムでした。

以後、携帯アプリでも『半熟英雄モバイル』というのが配信されていたものの、早々にサービス終了しまして…それからは、音沙汰がありません。
次が発売されるのは、また10年後…かな?(笑)


●どれが一番面白かった?
大抵の人はSFC版が断然!と言うでしょうが、私はまあ…わりとどっこいどっこいかな?って感じです。
通常戦闘について言うなら、SFC版のテンポの良さもいいですが、3以降のワラワラ感も好きです。エグモンについては、3の時点ではSFC版が良いと思いましたが、4はタコメーターの導入によってエグモンの戦略が増して、こちらのほうが断然面白いと感じました。
それぞれに、良いところと悪いところがあるとは思いますが…まあ、どうしてもシリーズものなので、最初に出たもののほうがインパクトや思い入れは強いですよね。普通の人は。


●振り返ってみて
「ストラテジー」というジャンルでありながら日本人ユーザーでも遊びやすく仕上げられていたり、何かとギャグを散りばめてきたりと、色々意欲のあるシリーズ作品ではありましたね。
まあ、そのギャグゆえに個性は強く、根本的に楽しめるかどうかはかなり人を選ぶようには思いました。

一方で、最近、何かと10年以上間を空けて続編が発売されるケースが増えてきています。このシリーズもその1つといえますが、10年の時によって蓄積されたユーザーの美化や思い入れ、その他諸々を打破するだけの魅力的な変化がなかったせいで、どうもネット上では評判がよろしくなかったですね。あくまで「ネット上」では、ですが。

私は、この方向性を貫いていくのはアリだと思っていますが、何せ元々が「知る人ぞ知る」というシリーズ作品ですし、PS2版もそこまで成果は上がっていなかったようです。この流れを見る限りでは…はたして次が発売されるのか?それがそもそも怪しいという感じです。
昨今のスクウェア・エニックスの作品は、どれもクオリティが高いのが前提になっており、それ故にシリアスな方向の作品ばかりになってしまうのが否めないところがあります。『半熟英雄』を思い出して、改めてこのギャグ方向を狙ってみるというのは、いまこそ大事なのかもしれない…なんて思ったりします。

したらな!


最近お話した思い出:
前回 - 『アークザラッド』シリーズ
前々回 - 『スーパーモンキーボール』シリーズ

他の思い出も見てみる
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のゲーム情報 2010/10/07 | トップ | 今週の写真 vol.50『もみじ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブログを立ち上げるきっかけだったのですね。 (ナケイ)
2010-10-08 21:55:38
自分も半熟英雄シリーズは好きです。SFCと、PS2での4をプレイしたことがあります。
4では、まさか、最初の方で入力したアレが、ラスト当たりで関係してくるとは…(笑)。
「クオリティよりバラエティ」。名言です。
そろそろWiiあたりで出てほしいのですが…今のスクエニでは…もう難しいのかもしれません…。
Unknown (partygame(管理人))
2010-10-09 10:32:55
>ナケイさん
まあ、PS2版を発売していた頃から、スクエニのクオリティ志向は始まっていたのかもしれないですね。「クオリティよりバラエティ」といいつつも、クオリティが最低限高くなっているのが前提だったので。

このシリーズはそこまでスペックを要求しなくても良いわけで、それこそダウンロード専用タイトルでひょっこり復活してくたり…なんてしたら面白そうと思ったりしますが。まあ、どうでしょうね?

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】コンテンツ集」カテゴリの最新記事