セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PS4『Entwined(エントワインド)』 インプレッション

2015年03月06日 07時11分22秒 | 【旧】購入・レビュー話
あなたは、愛する人とともに別の生物に変えられて、離れ離れになったとしたら、どうしますか?





Entwined(エントワインド)
対応ゲーム機 ―→ PS4/PS3/PS Vita(ダウンロード専用)
発売日 ―→ PS4版 = 2014/06/19/PS3・PS Vita版 = 2014/07/24
価格 ―→ 900円(税別)
 ※どれか1機種で購入したら、残りの2機種では200円(税別)で購入していただけます。
ジャンル ―→ ソウシソウアイ・フライトアクション
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)



■====== 文章でのご紹介 ======■

幻想的なグラフィックと音楽が特徴的な、フライトアクションゲームです。
中国の有名な物語をテーマに制作された今作は、愛し合っているのに離れ離れになってしまった「鳥」と「魚」の魂を操作して、1つの魂に転生することを目指します。操作はシンプルながら、個性あるプレイスタイルとなっています。


ストーリーモードをクリアしたので、感想を書かせていただきます。



|== ゲームの流れ・1段階目 ==|
今作は、ざっくり言うと3つの段階に分かれています。

プレイヤーは、左スティックで「赤い魚」を操作。右スティックで「青い鳥」を操作します。
円に沿って動き回るような感じになっており、スティックを倒した方向にそのまま移動します。魚は、左半分。鳥は、右半分でしか移動できません。

で、奥から次々と赤色・青色のパネルが出てきます。
赤い魚は、赤いパネルを。青い鳥は、青いパネルを、逃さず取りましょう。
パネルの合間に、「キズナのカケラ」と呼ばれる小さな粒も流れてきます。これも取りましょう。

キズナのカケラを取ると、魚と鳥それぞれのゲージが増えていきます。パネルを取り損ねると、ゲージが減ります。
ゲージがゼロになってもゲームオーバーにはなりません。まずは、両方のゲージを満タンにすることを目指します。

|== ゲームの流れ・2段階目 ==|
両方のゲージが満タンになると、アイコンが表示されるので、L1ボタンとR1ボタンを同時押し。これで2つ目の段階に移行します。
スクロールのスピードが上がります。

引き続きパネルを取っていきますが、2段階目では、パネルを取っていくたびに2つのゲージが伸びていきます。
この2つのゲージが1つになるまで、ミスせずにパネルを取り続けましょう。

赤い魚と青い鳥、両方がミスをしてしまうと、1段階目に戻ってしまいます。(ゲージが少し減ります)
片方だけが失敗しただけだと、まだミス扱いにはなりません。ミスしたほうはアイコンが赤く表示されますが、次のパネルをちゃんと取れば、元通りになります。

|== ゲームの流れ・3段階目 ==|
2つのゲージが1つになると、2つの魂が1つになって、ドラゴンみたいなのが誕生。ここから、3段階目になります。
ここからは、自由に動き回れるフライトアクションになります。

出現したフィールドを自由に飛び回り、キズナのカケラを集めます。
ゲージが満タンに鳴ったら、L1ボタンとR1ボタンを押しっぱなしにして、虹のような線を描きましょう。自由な軌跡を描いてもらって、けっこうです。
描き終わったら、光の玉が出現。それに触れると、ようやくステージクリアとなります。

ちなみに、3段階目では「ミスをする」という概念がありません。障害物がありますが、ぶつかっても何も起こりませんので、ご安心を。

|== モード紹介 ==|
今作には「ストーリーモード」と「チャレンジモード」の2つがあります。

ストーリーモードは、上記で説明した通りのルールに沿って、全9ステージの攻略を目指します。

チャレンジモードは、いわゆるゲームオーバーの概念がある、エンドレスモードです。
次々と出てくるパネルをミスせずに取り続けます。3回ミスしたらそこで終了。”時間経過”で増えていくスコアがそのまま成績となります。ストーリーモードのように、2段階目や3段階目に移行するといったことはありません。
全5ステージあり、最初は1つしか遊べません。で、次のステージが解禁されるノルマスコアがあり、それを超えることができれば遊べるようになります。

また、チャレンジモードは、インターネットランキングにも対応していますよ。



■====== 実況プレイでのご紹介 ======■



PS4のシェア機能を使って、インプレッション記事と一緒に、紹介のための実況プレイを公開しました。
特に今作は、公式での紹介映像が無くて、言葉だけではなかなか伝えづらいこともあるので、実況プレイを見て頂いたほうがより理解してもらいやすいかもしれません。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入した対応機種 ―→ PS4版
 プレイ内容 ―→ ストーリーモードを全クリア&チャレンジモードはステージ2だけ解禁
 ストーリークリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
   ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上



○ ―→ 幻想的な雰囲気は、心を掻き立てられます。
公式サイトや紹介映像をご覧いただいても分かる通り、独特のグフィックが最大の魅力。
見た目だけでなく、演出や音楽も幻想的で、独特の世界観はなかなか惹かれるものがあります。

ただし、煌びやかな色づかいをしていることもあり、3Dグラフィックのゲームに慣れていない人は少し酔うかもしれません。
私は、全然酔わないタイプなので、そこらへんの判断が難しいんですよね。むしろそれは、私の実況プレイ動画で確認していただいたほうがいいかもしれません。


○ ―→ 思いのほか、中毒性のあるゲーム性です。
操作もルールも至ってシンプル。しかし、スクロールのスピードが速くなってきたり、パネルが一度に何枚も重なって出てくるようになってくると、難易度がガクンと上がります。

そして、プレイ感覚としては「鳥や魚を見ながら操作する」だと、たぶんダメです。パネルの位置関係を素早く把握して、感覚的に操作することが大事みたいです。
スティックを倒した方向=鳥や魚の位置って感じなので、例えばパネルが左から上に並ぶように出現したら、スティックもそれに合わせて左から上に捜査する。少し遠くを見据えて、鳥や魚ではなく、スティックの倒す方向で判断するようにプレイすると、けっこういけますよ。
…口で言うのは難しいです。これも、私の実況プレイ動画を見てもらったほうが理解しやすいかな。


○ ―→ チャレンジモードは、なかななやり応えあり。
ストーリーモードは、ゲームオーバーの概念がないですし、根気よくプレイしていれば最終的には誰でもクリアできると思います。たぶんね。
ただ、チャレンジモードは、そんなに甘くありません。次のステージの解禁に必要なノルマスコアが、わりと高いのです。かなり本気で集中してプレイしないと、2ステージ目の解禁すら厳しいですよ。
ま、ゲームが好きな人のやり込み要素として、これくらい歯ごたえのあるエンドレスモードがあっても、いいんじゃないでしょうか?


△ ―→ 操作には、慣れが必要ですね。
左スティックは、ともかくとしまして。
右スティックは、カメラ操作くらいにしか使ったことのない人が多いでしょうから、左スティックとは別のキャラクターを操作するって、なかなか最初はピンと来ないと思います。真っ直ぐ上に倒すとか、真っ直ぐ横に倒すとか、左スティックなら簡単にできるのに、右スティックだとなかなか出来ない…なんてことに、なるかもしれませんね。
とはいえ、それに徐々に慣れていって、それによってステージクリアできた時の達成感は、大きいものがあります。


△ ―→ キズナのカケラが、見えにくい時があります。
煌びやかな演出のなかには、「キズナのカケラ」と似たような色合いの背景とかもありまして。おかげで、キズナのカケラを取り逃すことが多かったですね。
まあ、キズナのカケラは録り逃しても大きな損失にはならないので、まだ許せるかな。もし、パネルが見えにくいってなったら問題ですけど、パネルはこの上なくハッキリ表示されるので、大丈夫です。


△ ―→ ストーリーは、あって無いようなものです。
「ストーリーモード」とは言っていますが、プレイ中は、文字なんて一切出てきません。映像だけです。
公式サイトでは「古代中国より伝わる引き裂かれた恋人たちの物語をテーマに」とありますが、ゲーム内では”なんとなく感じていただける”程度のものでしかありません。
そこから自分なりに想像すると楽しい…かもしれませんが、想像するにしても、けっこう抽象的な演出なので。ま、要するに、ストーリーを楽しむ作品ではないということで。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)


独自の雰囲気を表現しつつ、ゲームとしてわりと歯ごたえのある内容。表現力とゲーム性が、それなりにバランス良く両立した作品だと思います。
海外製のダウンロードタイトルって、けっこう、演出重視の作品が増えてきていると思うのです。以前に私も遊んだことのある『風の旅ビト』『DATURA(ダチュラ)』なんかがそうですね。ただ、表現に全力を注ぐあまり、どうしてもゲーム性が薄くなっていたりアバウトになっていたりする傾向が高かったです。

それに対して今作は、表現にも個性がありますし、そのうえで、単純操作ながら感覚的な腕前と集中力が問われるゲーム制を取り入れています。わりと、甘くないです。
ストーリーモードで今作の世界とプレイスタイルにじっくり慣れていただき、チャレンジモードでとことん挑戦する。単純ですし、ボリュームは多くありませんが、私はわりと好きです。
ボリューム重視とか、深いゲーム性を求めるとか、そういう人には合わないでしょうけど…それはむしろ、パッケージタイトルに求めるものなので。ダウンロードタイトルとしては、ちょうど良い規模にまとまっているように思います。


表現にしてもゲーム性にしても、こういう立ち位置の作品は、やっぱりダウンロードタイトルとして展開するのが、ちょうど良いと思います。
しかし昨今は、ゲーム機の世界でも基本プレイ無料タイトルが増えてきていますし、ボリュームを意識する傾向も高くなってきました。とくに、据え置き型ゲーム機向けのダウンロードタイトルとなると、「お手軽」とか「アイデア満載」とかとは、またちょっと違う方向性があるように思うのです。まあ、PS4持っている時点で、ガッツリ遊びたいって人がほとんどでしょうからね。

とはいえ、ガッツリ系のゲームばかりだと、何かと疲れ気味。だからこそ、たくさんのゲームを遊んでみたいという意識がなくなっていき、一本調子になりがちです。
私としては、たまにはこういうアイデア一本勝負の作品も、アクセントとして遊んでみて欲しいです。そうすることで、一本調子なゲームライフに少し不思議な楽しさが加わり、ゲームライフが豊かになると思いますので。結果として面白いと思えるものを探すのは大変でしょうけど、そういう時にこそ、私の感想なんかを参考にしていただければ幸いです。


それと。PS4タイトルについては可能な限り、シェア機能を使っての実況プレイも一緒に載せていくつもりです。
基本的には序盤しか遊ばないのでネタバレにはなりませんし、実際のプレイ映像を見て分かることもあるかと思いますので。抵抗はあるかもしれませんが、文章でのインプレッションと合わせて参考にしていただければ幸いです。

万人向け ← ○○○●○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○●○○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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