新型PSPの購入者アンケートから見えてくる、PSPの「泣きどころ」
(忍之閻魔帳さんより)
昨年の2007年、ＰＳＰにとって巻き返しの年となりました。
2月22日に発売された『モンスターハンターポータブル 2nd』は、初週でなんと78万本売上。半月でＰＳＰ初の出荷本数ミリオン（100万本）を達成という偉業を成し遂げました。この時はまさかここまで爆発するとは思いもしなかったものです。
また、9月20日には軽量化・薄型化・メモリ倍加によるロード短縮などを備えた新型ＰＳＰが発売し、一時期はＤＳすらも上回る売上を見せました。
周りで聞く新型ＰＳＰの評判もかなり上々なのが、なお良し。ただし１つだけ、『英雄伝説 空の軌跡SC』が、旧型ではちゃんと動いたのに新型では頻繁にフリーズしてしまうという報告は頂きました。（全ての新型ＰＳＰで起こるかは不明です）
そして今年は3月27日に『モンスターハンターポータブル 2nd G』が発売され、昨年の再来が訪れる可能性も高いと思います。
しかし。
そんなＰＳＰですが、上記の記事で取り上げられているアンケートによると、予想していたことですが、現実としてちょっと厳しい意見が帰ってきていました。
（以下、忍之閻魔帳さんより引用）
新型PSPの購入動機
1位：65%：薄い・軽い・小さい
2位：39%：デザイン・色が気に入った
3位：38%：音楽・動画などの多様性
4位：27%：欲しいソフトがあった
5位：21%：ワンセグ機能に魅力を感じた
6位：19%：ソニー製品だから
7位：14%：価格
8位：13%：TV出力できるようになったから
何が問題かというと、「欲しいソフトがあった」というのが27％しかなかったという点です。しかもパーセントを見る限りでは複数回答が可能なアンケートだと思われます。
1位の「薄い・軽い・小さい」とか、3位の「音楽・動画などの多様性」というのは、恐らくほとんどが「リピーター」、つまり旧型ＰＳＰを持っている人が買いなおしたというケースが多いのではないかと思います。
対して「欲しいソフトがあった」というのは、ほぼ確実にＰＳＰを持っていない人が出す購入理由です。まあ壊れていたという人もいるのかもしれませんが（笑）
そう考えると、良い意味では新型ＰＳＰ購入者の最低でも27％くらいは新規ユーザーを獲得できたということですが、悪く言うと、それくらいしか獲得できていないとも言えます。
個人的にはわりとソフトラインナップが揃ってきている気がするＰＳＰなんですが、モンハン以外に多大にアピールできていないソフトがあるという事実も然りです。ＰＳＰがこれからもっと活き活きしていくには、少なくともモンハン以外のキラータイトルを用意する必要があります。
現時点でかろうじてキラータイトルになり得そうなのが『ディシディア ファイナルファンタジー』、あとは『キングダムハーツ バース バイ スリープ』くらいでしょうか？
SCE発売のソフトも『勇者のくせになまいきだ。』『パタポン』など、最近は面白そうなのがあるんですが、そういうのって大抵が完全新作だったりするうえに、『LocoRoco』で懲りたせいか宣伝広告力がいまいちだったりするので、あまり売上は期待できません。
また、こんな結果も出ている模様です。
（以下、忍之閻魔帳さんより引用）
カラーバリエーション別購入比率（男性／女性）
黒：82%／18%
白：83%／17%
銀：86%／14%
青：80%／20%
紫：74%／26%
桃：50%／50%
そんなに強烈には違いが分からないものの、女性層の購入が旧型を比べて増えているということだそうなんです。それはＰＳＰにとってはいい傾向、のハズなんです。
しかし、我々ユーザーやいわゆるサードパーティからしてみればどうでしょう？こんな結果を見ない限りは、ＰＳＰは中～高校生や中年の男性向けだと思っているハズです。
ましてや、PS1で発売した当時は女性層を獲得していた『パラッパラッパー』をＰＳＰで発売したところ惨敗に終わってしまったのも、そういう印象を与えている要因かもしれません。もし、新型ＰＳＰ発売後に発売していたらもう少し違った結果が得られたのかもしれません。まあ、今さら…というのもあったのかもしれませんが（苦笑）
私はＰＳＰを所持していない（借りたことはありますが）のでそこまで深く追求はできませんが、今のPSPは、おそらくかなり好調だと思います。よく「DSと比べてまだまだじゃん」とか言う人いますが、方向性が違うんですから比べること自体意味がないです。今のPSPも確かもうすぐ国内で800万台に達すると記憶してますから、それはもう充分すごい数字だと思いますよ。それが販売台数か生産台数かは忘れましたが…。
しかし、せっかく勢いを作ったのですから、その勢いを殺さずに波に乗っていってもらいたいものです。このままではモンハン発売から数ヶ月経ってしまうとまたどんどん沈黙化していきそうな気配がして、もったいない気がします。
そして哀しいかな、ＰＳＰではいわゆるワンセグをはじめとするコンテンツではあまり売上の決め手にならないことは、これまでの状況からでも、上のアンケートの結果からも大体分かります。
だから、やはりＰＳＰはゲーム機として売ってなんぼなんだろうな～と思います。昨年息を吹き返したのは、モンスターハンターというゲームがあったからこそじゃないですか。そこで、これがＰＳＰの売り方なんだときっと分かったと思うので、まずはそこで攻めていくべきだと思いますね。
あと、これも哀しい話ですが、ＰＳＰが好調な反面、ＰＳ３では赤字なので食いつぶしているんですよね。だからＰＳＰが好調だからって安心できないというのが実情だと思うんです。だからこそ、だからこそ状況を見定めて、頑張ってもらいたいものです。
(忍之閻魔帳さんより)
昨年の2007年、ＰＳＰにとって巻き返しの年となりました。
2月22日に発売された『モンスターハンターポータブル 2nd』は、初週でなんと78万本売上。半月でＰＳＰ初の出荷本数ミリオン（100万本）を達成という偉業を成し遂げました。この時はまさかここまで爆発するとは思いもしなかったものです。
また、9月20日には軽量化・薄型化・メモリ倍加によるロード短縮などを備えた新型ＰＳＰが発売し、一時期はＤＳすらも上回る売上を見せました。
周りで聞く新型ＰＳＰの評判もかなり上々なのが、なお良し。ただし１つだけ、『英雄伝説 空の軌跡SC』が、旧型ではちゃんと動いたのに新型では頻繁にフリーズしてしまうという報告は頂きました。（全ての新型ＰＳＰで起こるかは不明です）
そして今年は3月27日に『モンスターハンターポータブル 2nd G』が発売され、昨年の再来が訪れる可能性も高いと思います。
しかし。
そんなＰＳＰですが、上記の記事で取り上げられているアンケートによると、予想していたことですが、現実としてちょっと厳しい意見が帰ってきていました。
（以下、忍之閻魔帳さんより引用）
新型PSPの購入動機
1位：65%：薄い・軽い・小さい
2位：39%：デザイン・色が気に入った
3位：38%：音楽・動画などの多様性
4位：27%：欲しいソフトがあった
5位：21%：ワンセグ機能に魅力を感じた
6位：19%：ソニー製品だから
7位：14%：価格
8位：13%：TV出力できるようになったから
何が問題かというと、「欲しいソフトがあった」というのが27％しかなかったという点です。しかもパーセントを見る限りでは複数回答が可能なアンケートだと思われます。
1位の「薄い・軽い・小さい」とか、3位の「音楽・動画などの多様性」というのは、恐らくほとんどが「リピーター」、つまり旧型ＰＳＰを持っている人が買いなおしたというケースが多いのではないかと思います。
対して「欲しいソフトがあった」というのは、ほぼ確実にＰＳＰを持っていない人が出す購入理由です。まあ壊れていたという人もいるのかもしれませんが（笑）
そう考えると、良い意味では新型ＰＳＰ購入者の最低でも27％くらいは新規ユーザーを獲得できたということですが、悪く言うと、それくらいしか獲得できていないとも言えます。
個人的にはわりとソフトラインナップが揃ってきている気がするＰＳＰなんですが、モンハン以外に多大にアピールできていないソフトがあるという事実も然りです。ＰＳＰがこれからもっと活き活きしていくには、少なくともモンハン以外のキラータイトルを用意する必要があります。
現時点でかろうじてキラータイトルになり得そうなのが『ディシディア ファイナルファンタジー』、あとは『キングダムハーツ バース バイ スリープ』くらいでしょうか？
SCE発売のソフトも『勇者のくせになまいきだ。』『パタポン』など、最近は面白そうなのがあるんですが、そういうのって大抵が完全新作だったりするうえに、『LocoRoco』で懲りたせいか宣伝広告力がいまいちだったりするので、あまり売上は期待できません。
また、こんな結果も出ている模様です。
（以下、忍之閻魔帳さんより引用）
カラーバリエーション別購入比率（男性／女性）
黒：82%／18%
白：83%／17%
銀：86%／14%
青：80%／20%
紫：74%／26%
桃：50%／50%
そんなに強烈には違いが分からないものの、女性層の購入が旧型を比べて増えているということだそうなんです。それはＰＳＰにとってはいい傾向、のハズなんです。
しかし、我々ユーザーやいわゆるサードパーティからしてみればどうでしょう？こんな結果を見ない限りは、ＰＳＰは中～高校生や中年の男性向けだと思っているハズです。
ましてや、PS1で発売した当時は女性層を獲得していた『パラッパラッパー』をＰＳＰで発売したところ惨敗に終わってしまったのも、そういう印象を与えている要因かもしれません。もし、新型ＰＳＰ発売後に発売していたらもう少し違った結果が得られたのかもしれません。まあ、今さら…というのもあったのかもしれませんが（苦笑）
私はＰＳＰを所持していない（借りたことはありますが）のでそこまで深く追求はできませんが、今のPSPは、おそらくかなり好調だと思います。よく「DSと比べてまだまだじゃん」とか言う人いますが、方向性が違うんですから比べること自体意味がないです。今のPSPも確かもうすぐ国内で800万台に達すると記憶してますから、それはもう充分すごい数字だと思いますよ。それが販売台数か生産台数かは忘れましたが…。
しかし、せっかく勢いを作ったのですから、その勢いを殺さずに波に乗っていってもらいたいものです。このままではモンハン発売から数ヶ月経ってしまうとまたどんどん沈黙化していきそうな気配がして、もったいない気がします。
そして哀しいかな、ＰＳＰではいわゆるワンセグをはじめとするコンテンツではあまり売上の決め手にならないことは、これまでの状況からでも、上のアンケートの結果からも大体分かります。
だから、やはりＰＳＰはゲーム機として売ってなんぼなんだろうな～と思います。昨年息を吹き返したのは、モンスターハンターというゲームがあったからこそじゃないですか。そこで、これがＰＳＰの売り方なんだときっと分かったと思うので、まずはそこで攻めていくべきだと思いますね。
あと、これも哀しい話ですが、ＰＳＰが好調な反面、ＰＳ３では赤字なので食いつぶしているんですよね。だからＰＳＰが好調だからって安心できないというのが実情だと思うんです。だからこそ、だからこそ状況を見定めて、頑張ってもらいたいものです。
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