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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『なりそこない英雄譚 ~太陽と月の物語~』 体験版インプレッション

2009年07月10日 09時24分00秒 | 【旧】購入・レビュー話


なりそこない英雄譚(えいゆうたん) ~太陽と月の物語~
対応ハード : PSP
開発・発売元 : アイレム ソフトウェアエンジニアリング
配信開始日 : 2009/07/23
販売価格 :5,040円
ジャンル : 以心伝心ロールプレイングゲーム
プレイ人数 : 1人
CERO : A(全年齢対象)

※PSPで『PlayStation®Store』に接続してダウンロードできます。(必要な容量:53MB)


●相手や仲間の「心の声」が聞こえるRPG
今作はオーソドックスな3DグラフィックのRPGですが、戦闘で「心の声」が聞こえるというちょっと変わったシステムを持っているのが特徴です。


●主な特徴は?
◆戦闘中に「心の声」が聞こえる?
今作では、戦闘中に味方や敵の、心の中の声が文字となって画面を流れていきます。いいことや悪いこと、面白いことやへんなことも全部、心の声として画面を流れていきます。
これで、他の味方が自分をどう思っているのか?とか、信頼してくれているのか?とか、そういったことが読み取れます。

◆リーダーの命令
今作では、パーティメンバーの中で1人の「リーダー」を決め、戦闘はリーダーの指示によって進行していくことになります。
リーダーの行動は自由に選択できますが、味方へは「魔法で攻撃しろ!」とか「危なくなったら回復しろ!」とか、おおまかな指示しか出せません。
味方が、ちゃんと指示通りに行動してくれるか?適切な行動をしてくれるか?は、リーダーと味方との「信頼度」が大切になってきます。信頼度が少ないと、各自の勝手な考えで行動したりしてしまいます。そこらへんも、「心の声」を聞くことで、色々と知ることができるというわけです。

なお、リーダーの変更は自由にできるみたいで、各キャラクターにはリーダーになった時にしか使用できない特殊なスキルがあります。(主に補助系)

◆主人公の会話は、常に選択肢
主人公と誰かのイベント会話などでは、主人公のセリフを選択する場面が、かなり頻繁に出てきます。真面目なセリフもあれば、ふざけたセリフもあり…ここらへんで、周りとの信頼度が変動していきます。プレイヤーユーザーの性格がモロに出そうな感じですね(笑)


◆partygameの感想◆(体験版なので得点は付けません)
オーソドックスなRPG+ニコニコ動画?

「心の声」を見ていると、どう考えても『ニコニコ動画』しか思い浮かばないわけですが…(笑)
まあ、良くも悪くも「心の声が聞こえる」と言ってしまえば、わりとそれらしく感じられるので不自然ではないですし、面白くはありそうでした。
ただ思うのは…せっかく「心の声」が聞こえるという設定にしたのであれば、戦闘以外でもそれを頻繁に活用して欲しいものです。そばでヒソヒソ会話なんかされても「心の声」が聞こえているはずだったり、なんかツッコミどころも多い気がします。そういう点では、「心の声」をとことん追求してみてもらいたかった気がしますね。

「心の声」やセリフの選択肢が多いこと以外は、いたってオーソドックスなRPGです。グラフィックもファンタジーな方向性ですし、ボイスありの『ドラゴンクエスト』と思ってもらったら大体間違いないです。
リーダー以外の仲間に細かい行動が命令できないのは体験版だからということもあるでしょうし、命令の内容も装備するような感じで設定できるみたいなので、手に入る命令や信頼度によっては、より細かい命令が出せるようになるのかもしれません。そこはちょっと期待…かな?

その他、インターフェイス周りの難点もいくつか。
全体的にちょこっとロードが長いですが、特に戦闘突入時のロードが長いですね。(約7秒)エンカウント率(戦闘が起こる頻度)も高めなので、ちょっとこれは…読み込み中に何かビジュアル的な要素でも入れないと、長く遊び続けるRPGとしてはちょっとキツい気がしましたね。
唯一の望みは、タイトル画面に「install」とあり、体験版では選択できませんでしたが…もしかしたらメモリースティックへのデータのダウンロードで、読み込みが軽減されるのかもしれません。

また、マップ移動するポイントがちょっと分かりにくいかも?扉とかはまだしも、手前側の何も見えないところに移動ポイントがあると、分かりにくいです。話す・調べるとかは近づくと吹き出しアイコンが出るという親切設計なので、それに合わせたほうが良かったかもね~と思いましたね。


面白くなっていそうな可能性は充分に秘めている作品です。そこは「心の声」がどこまで絡んでくるかと、ロードの長さの問題によりますかね。とはいえ、基本はオーソドックスですが、「心の声」でヘンな言葉が出てこないとも限りません。まあ…全年齢対象なのでそこは注意しているとは思いますけどね。
しかし、よりによって似たようなスタイルである『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』が2週間ほど前に発売しちゃうので…何となく、影に隠れそうな気がします。もったいないですな~。まあ、ドラクエとは一応ハードが違うので、こっそりしっかり売れてくれることを期待したいものです。
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