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a green hand

続 窓ぎわのトットちゃん

コーラス仲間といったら良いか軽井沢仲間といったら良いかどちらも共通の4人が集合した。
集合場所は、年長者のYさん宅。

ご高齢のご主人さまを介護しながら、生き生きと暮らしている尊敬すべき友人である。
ご夫妻の蔵書やCDがギッシリと詰まった文化の香り漂うお住いである。

ベートーベンのポートレートがピアノの上に飾られ、ショパンコンクールで日本初の第2位入賞だった当時の内田光子の大きなポートレートが飾られたお部屋。

ベートーベンのポートレートは音楽室の例の厳しいベートーベンではなく、ごく若いころのべートーベンである。

それを求めたYさんは、5歳年長のご主人に長いことベートーベンは音楽室の ベートーベンじゃなくてはダメだと責められたという。

「続編 窓ぎわのトットちゃん」は、Yさんのご本であり、とてもおもしろかったとの感想に本好きの私は即、飛び乗った。

どこにも説教じみたところがなく、戦争はしてはいけないとの思いにさせられる本である。

以下は、インスタに載せた私の感想である。






戦後 昭和20年代前後生まれの人には、こういう時代が我が国にあったと追憶できる。

その時代に生きて歩いていた言葉が私の中では、今や死語になる直前に再び出会えたような…懐かしい言葉にいくつか巡り会えた。

言葉ってものは子ども心に意味も分からずに響きとして残る唱歌のようなものかもしれない。

だとすると、大人たちがなにげに発する言葉は何と貴重というか怖いというかそういう生き物のように思う。

黒柳さんが生きた時代の思い出がギッシリと詰まった本から忘れかけていた遠い時代が馳せ参じて来てくれた気がする。

今、世界の人々が関心を持つべき戦争平和



サツマイモとサツマイモのパウンドケーキ(戦争と平和)w


我が国も再び、戦前、戦後と、二分する新しい言葉が生まれないようにと切に願う。

窓ぎわのトットちゃんは国内で800万部、世界で2500万部を超える空前のベストセラーになったという。

黒柳さんは前編以上のおもしろい本は書けないと42年も思い続けてきて、ようやく書く気になった。

黒柳さんに続編を書かせるに至った動機は何だろうかといくつか勝手に考えてみた。

それは、全世界の今、この時代だとこの本を読み終えて感じた。

黒柳徹子にその気がなくても中身のトットにその思いが痛いほど現れてきている。
(ような気がする)

続編の窓ぎわのトットちゃんも十分におもしろいので、ぜひ世界の人々にも読んでほしい。

黒柳徹子さんの仕事の場、テレビ界は、白黒テレビ時代がスタートである。

庶民からすれば、テレビという画期的な文化のスタートである。

そこに最初から居合わせた、いい意味で「おもしろ可笑しく変な個性の持ち主」黒柳徹子と、一緒に歩いてきた感100%の本に出会えて過ぎし時代を追憶できた。

Yさんに感謝である。


楽しく愉快なひと時に自分を置きたくて2度も読んでしまった私である。





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