
この方とのおつきあいも古い。
と言ってもずっと付き合っていたわけではなく数十年ぶりである。
used で文春新書から「日本人へ 危機からの脱出篇」というタイトルの本を求めた。
2013年発行である。
イタリアに在住し日本を外から眺め見守っている?
そういう人は国内でのんびりしている人とは比べにならないほどの「愛国心」を持ち非常に厳しい目で日本の有り様に鋭い刃物でブスブス刺してくる。
イタリアの歴史上の人物について研究をし続け、古代ローマや中世を知り尽くしているような人である。
「男たちへ」という著書があったが男にはうれしくない本であろうが女たちからするとその時代にあって小気味よいご著書であったにちがいない。
と、そういう塩野七生の最近作に触れた。
内容は3・11大震災、ユーロ危機、当時の日本の政治や民主党政権等についてのブスブスである。
特に福島の私は3.11については、5年も過ぎた今の方が冷静に大局的に震災についてのご意見に耳が傾く。
世界の中で日本人はどう捉えられていたかとか国内での風評被害での無慈悲な足の引っ張り合いだとか...。
そして現在、さらなる九州での震災である。
3.11の轍を再び踏むようになるのか、瓦礫問題やらその他の救助の問題が連日リアルに目に入ってくる状況にある。
水を求めている姿を見て何十年か後の日本人が水や食料不足でこんな状態になったら..とふと脳裏をかすめるものがあってゾッとした。
暗い内容になってしまった。明日は晴れるといいな~。
写真を撮りたくなってきた。
昨日の福島の自然はそれぞれの木の異なる柔らかな新芽がなんとも言えないグラデーションを持って楽しませてくれた。
今日、2人の友がその中で咲く山桜の地味な美しさの様子に感動のメールやら電話をくれた。