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a green hand

庭に出た

庭が動き出しても動き出したくない私だったが、小さな芽を見つけながら数分間、庭を巡ると隣に住む叔母が庭に出ていた。

数日前「今年は、庭に出ないね」と言われたばかりだった。

その後、母と叔母と紅茶にし、それから園芸館へと向った。
今回は叔母が運転だ。

草花を買うつもりが、バラの苗を買ってしまった。
京成バラ園のアンティークタッチ「アフロディーテ」と「マリアテレジア」
夫の顔がチラリと浮かぶ。

なぜならバラの係を数年前に押し付けたからだ。
というとなんとわがままな・・と思われそうだが、それには私の深い意図があった。

10年前、介護保険が導入される頃、福祉関係にいた夫は連日のストレスにそうとう参っていた。

丁度仕事を辞めたばかりの私は幸いであり、夫の様子が手に取るようにわかった。
そして何かしなければと焦った。

夫は仕事を休むこともなく切り抜けたが、私が夫にバラの手入れをお願いしたのはその頃である。

手をかけたものには必ず気を注ぐ心理を知っていたからだ。

それからというもの、夫は役所から帰っては花壇をのぞきはじめた。
そのような夫にしめしめと思い、友人には夫のバラを自慢した。

夫用の手袋やら、剪定ばさみも用意した。

同じころ、千葉に住む叔母を訪ねた。
その折に近くの京成バラ園にも行った。
バラ苗を数本買い込み、夫に頼んで庭に植えてもらった。

そんなことを思い出しながら、たくさんある苗の中からどれにしようと考えた末に2本を選んだ。

夫はもうバラの手入れも野菜つくりも必要がなくなった。
それでも、依然庭への思いが消えていないのがとてもうれしい。

バラの剪定も肥料もいつのまにか済ましている。
そして今は赤い新芽にアブラムシが付くのを警戒中である。

ところで、買ってきた苗をテーブルの上に置いても何にも言わないのはちょっと心配。

無視なのか気づいてないのか、私が言い出すのを待っているのか・・それとも言い出したら「自分で植えたら」とほっとくつもりか・・。

私もどう切り出そうかなぁぁ・・。考え中である。
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