《ここから見える景色》

赤裸々で幻想的なブログ

『Stranger』/JanneDaArc

2006-07-31 08:30:44 | パクリ創作
「流れる涙に誰か気がついてよ

 こんなにも悲しがっているのに

 近くの目につく場所で

 淋しそうにしてるから誰か声をかけて」

みんな 俺を見てくれよ

こんな辛いことがあったんだから

こんなに落ち込んでいるんだから・・・


「気がつけば そう顔に書いている」

被害者面しやがって!!

同情を誘う振る舞い

「さりげない仕草が もう気にいらない」


「人をねたむ姿がお決まりで

 嘘をつくのが得意技のおまえだけは 一度死んでこい!!!」


「鏡の前 僕に問い掛けて

 『あれが僕?』

 まさか!イヤなアイツが自分だなんて!」

いつも近くにアイツはいて

僕の心は乱されていたのに・・・


「僕の中に誰かが住んでいて」

だから あれは 僕じゃないんだ

でも 僕の中の何か

アイツを僕は嫌っているのに

アイツは僕自身

それなら どれが本当の僕?

「どれが本当の顔なのかがもうわからなくて」


「機嫌が今日は悪いから

 無視しないで やさしくしてよ もう少しだけ」

他人の目を引きたい

自分の存在を感じて欲しい

しようも無い願望に 姑息な手段を使う

「何を言うにもいい訳から」

そんな風に自分の非を認めないから

「できない事をいつまでも何かのせいにして」


「同情は好きじゃないくせして

 たかがしれてる苦労話をしてる」

結局は自分を見て欲しいから

「少しイタイ哀れなキャラクター

 他ではちょっと もう見あたらないあの顔がまた頭をよぎる」


「鏡の中 別の仮面をした

 大嫌いな僕の総てが無価値に思えて」

何を楽しみに生きている?

何を欲して動いてる?

馬鹿らしい

こんな小さな人間

でも それが僕自身だなんて

「僕の中にひそみこむstranger

 時々顔を出して いつのまにか操られていて」

『Vanish』/JanneDaArc

2006-07-30 23:38:00 | パクリ創作
「慣れない時間の流れ」

一人で感じる この時間

「夜が長く感じる」

何もかも空しくて

「体よりも心のオアシスが欲しくて」


「何げに壊れたはずのラジオをつけてみると

 ノイズ混じりの彼女の歌に出会った」

運命の出会いだった

僕には信じられなかった

どうしてなんだろう?

「なつかしくもないのに なぜか僕は

 ふと気がつけば涙してた」

そう 何かが僕の中で変わったんだ


「干乾びかけたこの僕に 女神が舞い降りて

 彼女の声 うるおす雫の様

 天使の微笑にも似た やわらかな風の声」

この世に感じた虚無感の喪失

ずっと続くとおもっていた あの夜の連続を断ち切って

「大人になった 僕の心を癒すなんて」



あれからは 彼女の声に夢中

彼女の声から離れることなど考えられない

それでも 非情な現実には

始まりがあれば終わりがある

「いつも笑ってる様な彼女の歌声が

 僕の子守唄がわりになっていたのに」


「夢で見る彼女は空を見上げて

 涙を見せずに泣いてる様」

とても強い彼女でも

僕の世界は変えられても

自分の運命は変えられないのを嘆くかの様に・・・



「真夜中にふと目が覚めると痛い程の静寂」

何も聞こえない

自分が存在するのかどうかも確認できない

「いつのまにか 彼女の声も閉ざされ」


「不思議な魔法に魅せられた 僕は子供の様に」

どうしても僕は彼女の喪失を信じられなくて

ラジオのスイッチを入れたり止めたり

聞き分けのない子供の様に・・・

それでも・・・

「彼女はもう ラジオとともに眠りについた」



「もう冷たくなってる彼女に何度も呼びかけて

 いつまでも 声が枯れ果てるまで」

自分の状態さえも理解できない

思考能力の停止は 本能の台頭を完全なものにし

僕の欲求は 欲するままに 遂行されようとする

損得勘定など興味はない

自分の未来など関係ない

そんな僕を前にして

「うなだれた彼女の体 永遠に目覚めはしない」

僕に必要なのは

彼女の声と安らぎだけなのに・・・

「彼女のいない あの夜には戻りたくない」

『The Day dragged on』 /Dragon Ash

2006-07-29 14:40:01 | パクリ創作
「ある朝並木道を歩いている」

いつもと同じように

何事もなかったかのように


「傷はもう癒えたんですか?」

無理しなくていいんだよ

君の強さは十分わかってる


でも そんな君を放っておけなくて

「すぐそばまで行きたくて」

何か力になりたくて

「花を摘みに走りました」


そんな恥ずかしい行動を

全て誰かに見透かされているような

あの「青空が嫌いだから この木の下に隠れていよう」


強くなりたいとは思うけど

本当の強さを手に入れられる自信はないし

「痛めつけられるよりは また弱いままでいます」



「僕も並木道を歩いてみる 誰もいない雨の日に」

君を感じる この景色の中で


このまま この雨が全てを流し去ってくれたらと思いつつ

「しばらくただ動かずに 濡れた道を見ていました」


ふと気がつくと

流れゆく雨水は 道に沿って流れていて

僕も それと同じ道を辿りながら

「まっすぐに伸びている急な坂道の下にある
 
 海が見える教会へ 行こうか迷っています」



「僕を見て笑い出す傷のない少女

 何となく寂しくて爪を咬む天使」



「悪いのは僕だけとずっと思ってた」

それでも 間違いに気づいたから

もう今日は帰るよ


「次の日の朝がきて僕は空をにらみつける」

陽の当たる場所で

2006-07-26 10:09:54 | 自分
僕は

幸運なんだろう


こんな場所で生きていることを許されているのだから




凶悪犯罪・重症・飢餓

どろどろした騙し合い

消えてしまいたいくらい残酷な失恋

誰よりも愛し信頼していた人との死別


どれも

僕の世界の外のできごとでしかない


お伽話と同じくらい現実味がない



陽の当たる場所にいるおかげで

陽の当たらない場所は見えない

とても見えにくい


「白」(リンク参照)の体験だって

親身になって聞いたつもりだったが

所詮 人事

という風にしか感じられない


彼の体験がどれだけつらく苦しいものだったのか

想像はできるが

所詮 想像の域を出ることはない





こうやって

陽の当たる場所で

ぬくぬくと

生きてきた僕は

陽の当たらない場所で力強く生きてきた人に比べたら

経験値の点で はるかに劣っているんだろう




でも

そんな僕に残されたのは

何だろう


陽の当たる場所で生きてきた僕の

得たものは何だろう




そう考えたとき

失ったものの少なさに気づいた


これは

本当に幸運なことなんだろう




何かを失う代わりに

何かを手に入れられるとしても

今はまだ 何も手放したくない

火傷

2006-07-24 23:46:15 | 万物・全存在
一瞬の不注意


熱いと思う暇もなく

手は使い物にならなくなった


今を忘れてしまえるほどの指の痺れを

氷水で冷やしてみたものの


既に効果はなく


大きな後悔と

水ぶくれだけがそこに残った


水ぶくれは処置したが

傷跡は残るんだろう




自分の不注意でつくってしまった傷跡


いつまで残るのだろうか


いつまで経っても残っているんだろうか




しかし

時間と慣れが

こんな傷跡など

あって普通のもの

僕の指の一部

そんなものにしてしまうんだろう



あの頃は

とても痛くて痛くて

消してしまいたいと思っていた


でも今なら

笑って話せるただのネタ


慣れてしまえば

そんなものなんだろう




そして

僕はまた同じ失敗を繰り返すんだろうか・・・



そのうち僕は火の熱さを忘れてしまうんだろうか・・・





過ちを繰り返すことほど愚かなことはない


だから

僕は

この鮮やかな痛みを

鮮明に焼き付けておこうと思う

親父③

2006-07-21 23:36:24 | 自分
ときは 僕が浪人し始めてすぐ


四歳離れた弟は中学3年生になったばかりだった



まず

その日の少し前から話を始めなければならない





弟は 甘やかされて育った

明らかに甘やかされ過ぎていた

僕と比べてとかそういう基準じゃない

僕も一般家庭に比べれば過保護に甘やかされて育ったといえるから

だからそういうんじゃなくて

弟は ある程度自立して

もっと強くならなければならない年齢になったのに

その無意味な愛情のせいで

すごく弱かった もちろん精神的に



僕が行った高校は

地域的に考えればなかなか評判よいところで

親父もそこの卒業生であることから

周りからそこに行くことを望まれていたし

そうして僕もその高校に入った


そうなると当然弟も・・・

ということで 弟は期待をかけられていたのだが

彼が背負うには少し重すぎたようだ


彼の才能が僕より劣っていたとは思わない

むしろ彼は努力をしなさすぎた

これも両親の甘やかしが根底の原因だとは思う


今考えれば

原因は僕にもある

母がある日洩らした言葉で

「頭いいと思って尊敬してたお兄ちゃんが、浪人してもたから、あの子余計自信なくしとるんよ。」


しかし 当時の僕の目には

その高校に行きたいと言いつつ

成績も足りないのに努力しない弟に

弱く堕落した姿しか見出せなかった



そして

弟は このころ反抗期真っ盛りでもあり

「勉強しろ!」とうるさい母親に

反抗し

説教され

すぐにキレた

そうやって フラストレーションもどんどん溜まっていたんだろう


皆の期待と

彼の思い通りにいかない現実が

彼に重くのしかかり

限界が近づいていた





ある日

それは起こった


何事もない普通の出来事から始まった


母は いつも通り勉強せずにパソコンを触っていた弟を

勉強するよう促した


すると弟は

「うっさい!死ね!」

と言った

ここで

いつもはこんな状況には無関心の親父が

「ちょっと お前こっち来い!」

と明らかに怒りを含んだ口調で言った


しかし弟は

従わずに2階の自分の部屋に向かった


親父は階段まで 追いかけてきて

「おい!降りて来い!」

と いつもと違う激しい口調で叫び始めた

母は

「もういいから・・・」

と 親父をなだめていたが

親父の怒りは おさまる気配がなかった


僕はというと

2階の自分の部屋で勉強していた

僕と弟の部屋が隣なので

騒ぎの発生は すぐに把握できた


弟が自分の部屋に入った瞬間

何か胸騒ぎがした

いつもと違う

何か不吉で

恐ろしいことが起こるんじゃないか

そう感じた


次の瞬間

窓を開ける音がする


「まさか」と思い

弟の部屋の前に行き

急いでドアを開けた


部屋には

誰もいなかった・・・

開いた窓には

カーテンが風になびいていた


高鳴る動悸を感じつつ

窓に駆け寄った

外を見ると

弟がいた

1階の屋根の上で

今にも跳ぼうとしていた


慌てて彼の腕を掴む

「何やっとんねん!?」

彼は何も言わず

無表情と怖れの入り混じった虚ろな顔をして

ただ僕を見た

彼を力任せに家の中に引きづり込もうとしたが

すでに体重は彼の方が重く

僕には彼を引き止めていることで精一杯だった


そこへ

僕の声を聞いた両親が

階段を駆け上がって その部屋に入ってきた

僕よりとても力が強い親父は

弟の腕を そのありったけの握力で強く掴み

部屋の中へ引きづり込んだ

そしてすぐに 弟の服の襟を思いっきり掴んで

弟の首を絞め始めた

「お前、甘ったれるのもいい加減にしろよ!!」

目に涙を浮かべながら 母は

「やめて!!死んでまう!」

僕も親父に向かって

「やり過ぎや!冷静んなれって!」

と言いながら 弟の服を掴む父の手を必死に はがそうとした

手を離した父は

「こいつは・・・こいつは、人として絶対言ったらあかんことを言ったんや!!」

と興奮冷めやらぬまま口にした


このままでは収拾がつかないと思い

とりあえず 親父を1階にやり

僕と母は弟と話をした

「ホンマに死のうと思ってんから・・・」

弟は泣き 母も泣き

泣きながら話し合う親子の隣で

僕だけが涙と無縁に振舞ってはいたが

内心穏やかでいられるはずはなかった




そうして みんなで話をして とりあえずの収拾はついたのだが

この事件は家族にとってプラスだったとは言えない

この後 母は弟に勉強に関して何も言わなくなったし

弟も自分で勉強するようになったわけではないし




ただ 振り返ってみて

僕は思う

やはり 僕は親父の息子なのだと


親に「死ね」と言う

他の家なら そんなに気にしないことなのかもしれない

しかし 我が家では 僕はそんなこと言ったことなかったし

弟も 後にも先にも 言ったのはこのときだけ

意識して言わないようにしていたわけではなかったが

だからこそ 親父には重く響いたのかもしれない

とにかく そんな他の人なら見逃すような暴言に対して

激しく憤り 熱くなる

堅すぎると思えるほどの倫理観を持っている

日頃 冷静に見えるわりに

感情が一度溢れ出すと止められなくなる

こんな 親父の人間くさいところが僕は好きだ

そして 自分でいうのもなんだが この性格を僕は色濃く受け継いでいる


昔は親父に似ていると言われて

とても嫌だったが

今はそれを誇りに思える


ついでにいうと僕の純粋すぎるほどの美意識も

親父譲り


彼からかけがえの無いものをたくさん受け継いだ僕は

それをなくさないように気をつけなければならない


でも 受け継いだものが多いからといって

彼という人間の大きさに追いつけたとは到底思えない


まだまだ彼には及ばない

それは生きてきた時間の長さ

経験の数の違いで

仕方ないことなんだと思う


彼に追いつき 追い越し

また自分の子供の目標になれたなら


そうやって

僕は大きく強くまだまだ成長できるはずだから

明日からも精一杯 彼の背中を追いかけて行くつもりだ

親父②

2006-07-20 22:39:32 | 自分
中学生のとき

僕は その校区一番の進学公立高校に入るため

どちらかと言えば 勉強はしていた方だと思う


明らかに天才肌ではない僕は

中学の内申点もよくなかったし

あとから考えれば余裕で合格したあの高校でも

正味 受ける前から 受かるなんて自信はなかった


このころ

わからないことを聞いたりして

何気に親父を頼りにし始めたのを思い出す

我が家で長男の僕には

彼しか頼る人はいなかったから

それでも 頼るのは勉強だけ

人としての価値を見出してはいなかった




高校に入って

母親が少し調子を崩しやすくなった

僕と弟の両方が手のかからない年齢になって

パートに出始めたのが その一因だろう


ここで親父は初めて僕に父らしい一面を見せた

会社を休み

母を看病し

できないと思っていた料理を作り始めたのだ


もちろん料理は母の方がうまいが

僕は父が母を看病するという

夫婦としては当たり前の光景を見て

衝撃を受けた

彼も父親なのだと初めて感じた






この辺りから

僕は親父を少し違う目で見始めたんだと思う



いつの間にか親父と話をする機会が増えていた

このころ親父の帰宅時間が少し早まったのもその一因なのだが・・・


それまで

あまり親父と話をしてこなかったので

ここにきてやっと本当の親父の人間像を理解し始めた


彼は とても底が深い

話せば話すほど

深いことがわかってくるのだが

結局その深さは どこまでなのか はっきりとはわからない



気づいたことは自分の小ささだった

彼を日ごろの振る舞いだけで判断して

その中身まで知ろうとは思っていなかった

その必要さえないと思っていた

でも 彼は僕には計り知れないほど偉大で

その大きさ故に 小さな自分はその大きさを理解できなかった



そして 一家にとって 重大な事件が起きた

7/4 お知らせ

2006-07-04 00:43:41 | お知らせ
前の更新の続きを書こうと思ったのですが、都合により、更新する時間を作れそうにありません…。

これから、少しの期間、更新のペースがすごく落ちるか、途絶えてしまうかするかもしれませんが、一ヵ月以内には必ず復帰します。

あしからず…

親父①

2006-07-02 06:10:49 | 自分
僕にとって

いや

多くの人にとってもそうだと思うが…

乗り越えるべき存在



だが

昔の僕は父を

馬鹿にしていた

激しく馬鹿だと思っていた

完全に自分の方が優れた人物だと思い込み

彼の言うことなど全く重要性を感じなかった


というのも

僕の親父は

日ごろ

とてもアホらしい言動をすることが多く

家族は呆れていた


祖父は親父のことを

「高校はすごいけど、大学は大したことない」

そんな風に学歴を少し馬鹿にしていた


その上

料理はできない

平日は家に帰ってくるのが24時を回ることが しばしば

さらに 週末でも仕事をしに行く


家庭を全く顧みず

そんな親父を見て

「あんな親父にはなりたくない」と

反面教師として認識していた



そんな認識が覆ったのは

いつからだろうか




中学のころ

僕はまだそんな認識を持っていて

父親だけでなく 母親さえも見限り始めたのがこのころだ

こと勉学に関して

正味な話 僕の母は 学歴が低い

母は学歴に妥協して生きてきている


それにも関わらず

僕に勉強しろとうるさく言い

母の学歴の話などすると キレ始める始末

確かにあのころの僕は今に比べるとすごく青かったが・・・

とりあえず

僕は両親ともにうまく信頼を寄せることができなくなっていた












何か思った以上に長くなりそうなので、続きは次の更新で