ひとりごと

難聴 Auditory Neuropathy
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最近内容が「ひとりごと」から外れてる時多いです〜

耳硬化症(じこうかしょう)

2009-11-05 08:04:00 | 難聴
耳硬化症という病気は耳小骨の中のアブミ骨が原因で難聴が起こる伝音難聴である。
そして手術で聴力が回復する病気。
この病気の特徴の中に、2000Hzの聞こえが落ち込むこと、妊娠がきっかけで悪化することなどがあるが、
私のオージオもたまたま2000が落ち込んでて、
その上妊娠から悪化したというのも重なったため、一度精密検査で調べてみては?ということになった。

ただ、耳硬化症は伝音難聴。
手術でアブミ骨を人口骨に換えると、悪かった気導聴力が正常な骨導聴力までアップして劇的に聞こえが戻るというものらしく・・・
要は気導と骨導に差がないと回復への道がないわけで。

私は現時点で骨導・気導は同じの感音難聴で、これは違うんじゃあと思ったが、耳硬化症も長期ほっておくと感音難聴になり、骨導が下がる場合もあるということで・・・

骨導も悪い私は、本当に耳硬化症だとして手術しても聴力が上がる事は期待できないが、全く使えない電話だけでも使えるようになるなら、難聴の進行がここでストップしてくれるなら・・・とわずかな期待を胸に、喜んで精密検査を受けることにした。

結果、蝸牛までのすべて異常なしで耳硬化症の疑いは完全に消えてしまった。
まあ、なんとなくそんな気はしていたけど・・・少しだけ期待もあったためちょっとガックリきてしまった。

しかし、その話を母と夫にしたところ、二人とも驚くことを言う。
特に母は「よかった、ほっとした」なんて言い出す始末。
耳硬化症の手術は少々リスクがあり、術後の後遺症として「味覚障害」「顔面まひ」「失聴」「めまい」などがあげられる。
わずかなリスクだけど、100%成功というのではないわけで。
それを言ったら「そんな手術はしてほしくなくて・・・ホッとした」というではないですか・・
私は万が一失聴してしまっても聞こえ回復にかけたかったと言ったら「え~~!!」と顔をしかめられてしまった。
どうも、いやまったく、母には私の難聴の辛さがわかってないんだろうね、それがよくわかった。
まあ、静かな部屋の中でなら母との会話はまあまあ普通にできるから、母からみたら私の不自由な辛さは理解できないのかも。
夫は、私が手術したかったらしたらいいし、嫌ならしなければいい・・と言いながら、もし自分なら味覚障害がキツイ。味覚障害になるくらいなら耳が悪い方がましかも、とか言い出す始末。
あ~そういうもんですか?
あんた、難聴の苦しみを味わったらそんなこときっと言ってられないと思うよ。

身近な人でさえこれだから、世間の難聴者に対する意識なんてホントわからなくて仕方がないのかも・・・と思えた出来事でした

写真はこの夏に行った北海道、美瑛

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