克服？

苦手なルアーというものがある。
自分にとってはＤコンタクトがそれだ。
もう３～４年くらい前からいつもルアーケースに忍ばせている。
大淵や太い流れ、荒瀬などで試してみることはあるのだが、未だに釣れたことがない。

苦手なモノからはついつい逃げがちな自分だが、今日は一念発起してＤコンのみでがんばってみることにする。

入渓したのは北秋川の上流部。
ここ数日に付けられたと思われるかなりはっきりした足跡があったが、こういったプレッシャーの中で釣れたとあれば、それなりに自信に繋がる。
ましてや不得意なＤコンだ。１匹の価値は高い。

Ｄコンは結構な重さがあるから、キャスティングはそれなりに楽しい。
だが、リトリーブ＆アクションがどうもイメージ通りにいかない。
トウィッチしても、ヒラを打っているのか漂っているだけなのかよくわからない。
リトリーブのスピードを落とせば、底をズル引き。
早くすれば、あっという間にポイントを通り過ぎてしまう。
何より自信をなくすのが、まったく魚が追ってこないことだ。

う～ん、釣りが下手になった気分だ。
ルアー、変えたい…。
でも、１匹釣るまではじっとガマンの子なのだ。



入渓から１時間半が経過。
そろそろガマンも限界に近づいた頃、ちょっとした深みでジャーキング気味にアクションを付けたら、チビがヒット…と言えば聞こえはいいが、釣れたというよりヤマメが付いていたという表現がぴったりかもしれない。

記念すべきＤコン一尾目！　釣れてくれてありがとう！

そのすぐ後に、２尾目をゲット！

でもやっぱり釣ったというより、よくわからないうちに釣れちゃったのよ。

これでＤコン克服といっていいのかしら？



手応えのない釣りにストレスがたまり、ついに伝家の宝刀ストゥープ解禁！
すると一投目からヤマメのチェイスがある。
そうよ、これこれ、ミノーイングはこうでないとね。

わずか数投目にはカツーンとヒット！

早瀬の中から出てきたのは、秋川にしては珍しい白っぽいヤマメ。
サイズも２０ｃｍオーバー。体高もあり、いいヤマメだ。

本日のラストはパーマークがひときわ鮮やかなべっぴんさん。

誘って、引き出し、そして喰わせる、これがミノーイングの醍醐味。
あー、すっきりした！！

って、進歩なし…。。。