シルバーウィーク三連休は、息子と奥穂に行く予定だったが、夏に引き続きまたもや台風に当たった。
本当にタイミングが悪い。
日帰りで代替案も検討したけれど、息子は奥穂以外に興味が湧かないようなので泣く泣く中止にした。
息子は大学へ制作の続きに戻っていった。
私は、イワナを求めて深夜の高速を飛ばした。
朝4時は、まだ真っ暗だ。
ヘッドランプで登山道を照らし、入渓点へ向かう。
どうも電池が消耗していたみたいで、急にライトの光が弱くなったり、明滅したりするようになってしまった。
周囲が少し明るくなってきたのでよかったが、これが深夜ならアウトだ。
予備電池も持っていたなかったので、危ないところだった。
小さな沢を下って入渓。
水量は平水でジンクリア。
砂地には、数日前と思われる足跡と焚火のあと。
もうここまで来たら引き返せない。
おにぎりを食べてからゆっくり支度を行う。
空は雲に覆われ、周囲は薄暗いままだ。
BLINK45HERAを結んで第一投。
やや大きめにアクションをつけて誘ってみると、なんと一発で食ってきた。
深い色合いの雄のイワナだ。
今日は祭りに当たったのかもしれない。
労せずファーストフィッシュを手にできたので、すっかりいい気分になってしまった。
思えばこれが間違いの始まりだった。
この後は全く反応が無い時間が5時間続いた。
いいポイントはそこら中にあるけれど、ことごとく期待を裏切ってくれる。
ファーストフィッシュから5時間後、白泡の落ち込みから現れたのは、退渓を決意させるのに十分なサイズだった。
こりゃだめだ。
何がいけなかったのか。
連日のヒューマンプレッシャーか。
ザックの中に密かに忍ばせておいたまな板とナイフがいけなかったのか。
林道に這い上がり、登山道をとぼとぼ歩いて帰る。
まあ、ボウズじゃなかったから、今日もオッケーということにしておこう。
秋風が山の木々を揺らすと、ボトボトッと何かが落ちてきた。
足元をよく見ると、トチの実がたくさん落ちている。
トチの実といえば、「モチモチの木」を思い出す。
臆病者の豆太は家の前にある大木をモチモチの木と呼んでいる。
豆太は、爺様がトチの実を石臼で挽いた粉で作ったモチが大好きなのだ。
ある夜、豆太が目を覚ますと、爺様が苦しんで唸り声を上げている。
豆太は臆病者だけど、爺様を助けるために暗い夜道を走って医者を呼びに行った。
豆太は泣きながら走った。
イワナが釣れなくて。
あ、それは自分のことか。
失礼しました。
2時間ほど登山道を下って、ようやく戻ってきた。
イワナを食べる予定だったのが、空振りに終わり腹ペコである。
帰りがけ、ふと思い立って永井食堂に立ち寄った。
前から行きたいと思っていた、モツ煮定食のお店だ。
午後2時半だというのに、長蛇の列だった。
30分並んで、ようやく席に着けた。
座ると10秒立たないうちに定食が運ばれてきた。
モツ煮定食(大)、770円なり。
カウンターにはお盆がタテに置かれる。
狭い席を有効に活用するための方策である。
隣のお客さんが、お盆を横に置き直したら、女将さんに注意されていた。
断じて掟を破ってはならぬ。
ちょっぴり辛目の味噌味は、白ご飯がよく進む。
モツはとても柔らかくて美味しい。
味も量も大満足だった。
ついお土産も買ってしまった。
いつものことながら、美味しいものをいただくと、貧果の釣りも帳消しになる。
こうやってロクに反省もしないから、貧果はつづくよどこまでも、ということになる。
本当にタイミングが悪い。
日帰りで代替案も検討したけれど、息子は奥穂以外に興味が湧かないようなので泣く泣く中止にした。
息子は大学へ制作の続きに戻っていった。
私は、イワナを求めて深夜の高速を飛ばした。
朝4時は、まだ真っ暗だ。
ヘッドランプで登山道を照らし、入渓点へ向かう。
どうも電池が消耗していたみたいで、急にライトの光が弱くなったり、明滅したりするようになってしまった。
周囲が少し明るくなってきたのでよかったが、これが深夜ならアウトだ。
予備電池も持っていたなかったので、危ないところだった。
小さな沢を下って入渓。
水量は平水でジンクリア。
砂地には、数日前と思われる足跡と焚火のあと。
もうここまで来たら引き返せない。
おにぎりを食べてからゆっくり支度を行う。
空は雲に覆われ、周囲は薄暗いままだ。
BLINK45HERAを結んで第一投。
やや大きめにアクションをつけて誘ってみると、なんと一発で食ってきた。
深い色合いの雄のイワナだ。
今日は祭りに当たったのかもしれない。
労せずファーストフィッシュを手にできたので、すっかりいい気分になってしまった。
思えばこれが間違いの始まりだった。
この後は全く反応が無い時間が5時間続いた。
いいポイントはそこら中にあるけれど、ことごとく期待を裏切ってくれる。
ファーストフィッシュから5時間後、白泡の落ち込みから現れたのは、退渓を決意させるのに十分なサイズだった。
こりゃだめだ。
何がいけなかったのか。
連日のヒューマンプレッシャーか。
ザックの中に密かに忍ばせておいたまな板とナイフがいけなかったのか。
林道に這い上がり、登山道をとぼとぼ歩いて帰る。
まあ、ボウズじゃなかったから、今日もオッケーということにしておこう。
秋風が山の木々を揺らすと、ボトボトッと何かが落ちてきた。
足元をよく見ると、トチの実がたくさん落ちている。
トチの実といえば、「モチモチの木」を思い出す。
臆病者の豆太は家の前にある大木をモチモチの木と呼んでいる。
豆太は、爺様がトチの実を石臼で挽いた粉で作ったモチが大好きなのだ。
ある夜、豆太が目を覚ますと、爺様が苦しんで唸り声を上げている。
豆太は臆病者だけど、爺様を助けるために暗い夜道を走って医者を呼びに行った。
豆太は泣きながら走った。
イワナが釣れなくて。
あ、それは自分のことか。
失礼しました。
2時間ほど登山道を下って、ようやく戻ってきた。
イワナを食べる予定だったのが、空振りに終わり腹ペコである。
帰りがけ、ふと思い立って永井食堂に立ち寄った。
前から行きたいと思っていた、モツ煮定食のお店だ。
午後2時半だというのに、長蛇の列だった。
30分並んで、ようやく席に着けた。
座ると10秒立たないうちに定食が運ばれてきた。
モツ煮定食(大)、770円なり。
カウンターにはお盆がタテに置かれる。
狭い席を有効に活用するための方策である。
隣のお客さんが、お盆を横に置き直したら、女将さんに注意されていた。
断じて掟を破ってはならぬ。
ちょっぴり辛目の味噌味は、白ご飯がよく進む。
モツはとても柔らかくて美味しい。
味も量も大満足だった。
ついお土産も買ってしまった。
いつものことながら、美味しいものをいただくと、貧果の釣りも帳消しになる。
こうやってロクに反省もしないから、貧果はつづくよどこまでも、ということになる。
永井食堂は旨いですね
こんにちは!
なるほど、そういうジンクスもあるんですね。
ここのところ、まともな釣行報告もできずに申し訳ないです。
釣りに行けるのも、あと1回かそこらだと思いますが、腐らずにラストチャンスに期待します。
永井食堂、気に入りました!
例え貧果でも旨いもつ煮定食を味わって「あぁ今日も面白い一日だったなあ」と自己肯定しながら満たされた1日として完結!
こんにちは!
PCが不調で返信が遅くなってしまいました。
来シーズンへの宿題ですか。
確かにそうですね。
しかし、毎年宿題がたまっていくような気が…(笑)
単純思考でしかも切り替えが早いので、おいしいものを食べれば帳消しなのです!