よそみち自転車操業~よそみちさいくるらいふ~

人生も自転車をこぐように、
ひとこぎひとこぎ…
あせらず、あわてず、
ゆる~く、少しずつ進んでいこう…

信じたくない光景

2011年04月07日 | 大震災

週休だった今日、

震災の爪痕をこの目で確認したくて、

29スケを走らせた。

 

自宅近くの被害はこの程度。泉区北中山地区

県道35号・通称松森街道

 今回は大きな被害を受けた沿岸部、

特に『仙台亘理太平洋自転車専用道路』の状況を知るのがいちばんの目的だった。

 

岩切大橋付近から専用道路に入る。

七北田川にはやはり被害の跡が・・・

そんな中でも釣り人がいたり、

河川敷の公園では子どもたちが走り回っていて、

復興の兆しに期待が持てたのもつかの間、

ゲートボール場はドロが残り、

多賀城地区に入り、国道45号線では…

次第に深い爪痕が残っていた。

ここは数年前に高校生が酒酔い運転のRV車にはねられた事故現場。

さらに東へ進んで行くと、目を覆うような光景が次々と

本当に現実の風景なのか?映画のワンシーンじゃないのか?

そんな風にさえ思えてしまう…。

大型家電量販店も大型スーパーの立体駐車場も

仙台港へ続く沿道には、姿形を変えた車の群れ。

以前アルバイトをしていた冷凍工場も信号が人の頭を掠めるほどに曲がっている

 

大型イベント施設『夢メッセ』

木立には津波で流された車がひっかかるように・・・

ビール工場の前には、わずかばかり残った空き瓶?

社員が総出で周囲を片付けてました。

 

七北田川河岸に戻り、サイクリングロードを走ってみる。

自転車道をふさぐ形でプレハブの建物が復旧支援活動の自衛隊

自転車道も周囲の田畑もめちゃめちゃです。

野鳥の生息する『蒲生の干潟』では自転車道が寸断されてました。

先へ行けなくなったので、県道を走って先へ進むことに。

 

さらに南下して、被害がもっとも大きかったと言われる、荒浜地区へ。

そこは想像を絶する光景がありました。

どこから流されてきたのか、家が橋桁にひっかかっていました。

まさに地獄のような光景です。

唯一残った小さな神社

ガソリンスタンドは防波堤と化し

 民家も堤防のように変わり果て

二階が一階に

名取川河口の閑上対岸、自転車道の仙台市側南端部分。

対岸の閑上地区。ここにはイベントのたびに訪れる『名取サイクルスポーツセンター』がある

しかし、今回は閑上大橋が通行止めのために、更なる南下は断念せざるを得なかった。

だが、今日のところはそれで良かったのかもしれない。

馴染みの場所が甚大な被害を受けた光景を目の当たりに見たら、

平常心ではいられなかったかもしれないから・・・

 

もう少し経って、落ち着きを取り戻したら訪れてみようと思う。

 

それにしても、今回の震災の爪痕をまざまざと見せつけられて、

少し考えが変わるような気がした。

今のままで自分は本当にいいのだろうか?



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