実に久しぶりにガシガシ働いている不定期就労者の私。
ガシガシ労働と家事の両立で疲れ果て、何をする気力も残らないほどの
疲れっぷりで頑張る今日この頃。
そんな日々が報われる時。。。それは給料日。
。。。ってな訳で、実母と旦那を引き連れて行って来ましたよ。
焼肉に。
我が家は、もとい私たち夫婦は、自他共に認める「清貧夫婦」。
「分相応」を合言葉に、無理せず背伸びせず贅沢せず、
それはつましくささやかに日々暮らしており。。。
なんて書くと何だか大層な感じがするが、
要はただ単に貧乏なだけである。
余裕が無いと、外食なんて不経済な事はしにくい。
どうしても「材料を買って家で作れば、こんなに安いのに!」というセコいケチ根性が働いてしまう。
外食と言うのは、上げ膳据え膳や調理などに対してお金を支払い
他人が作った料理を場の空気などと一緒に味わう、という別の価値があるのだが、
それすら単純な原価計算に負けてしまうのが貧乏というものである。
昨今は私がガッツリ仕事をする事はとんとなかった為に
個人的に自由になるお金というものが無かった私だが、ここ2ヶ月は頑張った。今でも頑張り中ではあるが。
その為に旦那に少なからず負担をかけてしまっているのが心苦しい所ではあるが、
優しい旦那の協力と思いやりで何とかかんとか家事もだましだましで毎日こなして、
やっと一ヶ月まるまるの給料を手に入れることに成功したのである。
今までまったく小遣いが無かった私が、いきなりまとまった額を手に入れてしまったのだから、
そりゃもう大騒ぎである。
いくら懸命に働いたとはいえ、金額なんて高が知れている。
しかし、浮かれ上がった私は、
「今夜は奢りだ!好きなだけ食え!」
と宣言し、肉に飢えている旦那と実母を引き連れて焼肉屋へ突撃してしまったのであった。
我が母は、肉が苦手で魚が好きである。
その為、「ちょっとどこかへ食べに行こうよ」という際には寿司屋へ行くのが定番であった。
しかし何故か最近は「肉が食いたい。肉に飢えている」と言うので
珍しい事もあるものだ。。。と思いつつも焼肉に決めたのである。
さて、その母に何が食べたいか聞いてみると
「私はミノしか食えない」
などと抜かすではないか。
焼肉屋へ連れて来させておいて、たった一種類しか食べられないとは。
しかも厳密に言うなら、ミノは肉ではない。牛の胃だもんね。
更に問いただすと「カルビクッパが食いたい」と言う。
それもいきなり〆かよ!という感じで何だかなあだが、まあいいだろう。
もう一人本格的に肉に飢えているヤツもいる事だし。。。と今度は旦那に聞いてみると
「まかせる」
と言い放つではないか。
どうやら実母・旦那ともに、あまり焼肉屋に来る事がなく不慣れである事が判明。
その昔、六本木・麻布十番界隈でブイブイ言わせていた私には
考えられないウブ具合である。
そこら辺エリアの人間は、何かといっちゃあ焼肉がデフォ。
そんなこんなで、しょっぱなから一抹の不安が付きまとう面々であったが
とりあえず飲もうよ!という事で乾杯。
メニュー選びに取り掛かった。
仕方ないので私が適当にオーダー。
しかし、あまりに腹が減っていた為に肉ばかり頼んでしまいメタボまっしぐらな食卓に。
しかし店内は週末の夜でかなり混み合っており、オーダーも頻繁に出来ない様相であるので、
ひとまず肉を片付けようという事に。
焼きだす前に、にわか焼肉奉行である私より全員へ告知。
「各自、肉は自分で育てるように」
というのも、私はレア好きの為に完全に火が通った肉を
「あ、これもう焼けてるから!」
などと勝手に皿に乗せられるのは勘弁なのである。
好みじゃない焼き具合の肉を食うのもシャクにさわるし、せわしなくて食った気がしない。
相手ばかりに焼き番をさせるのも。。。といらん気も使うし、いい事ナシである。
肉くらい自分の好みとペースで食べたい。
というワケで、自分の肉は各自で好きに焼くように、とお願いをしたのである。
余談ではあるが、職場でオバちゃんに「肉を育てる」という言い回しをしたら
「えっ!牛を飼ってるの?!」とボケられた。この言い回しって一般的ではないのだろうか。
「それでは食うぞ!オー!」
と張り切った3人であったが、そこでハプニングが。
何と母が、肉を一皿全部網に載せてしまったのである。
言ったそばからこれとは。
あっという間の出来事であった為、気づいた瞬間には時既に遅し。
もうもうと立ち上る煙の中、一種類の肉で占領された網。
「人の話を聞け!(怒」
と私半ギレ。
本当にこうるさい焼肉奉行だと、焼く順番(タレものは後だとか)にもこだわったりすると言うのに、
うちの母、フリーダム過ぎ。
しかも味噌ダレだし。
タン塩焼く前にコレかよ。。。と焼肉ビギナーの傍若無人に泣いたにわか奉行であった。
そしてキレた嫁と姑の板ばさみになった旦那、
「お母さんも悪気あった訳じゃないんだから。。。」
とフォロー。
しかし母娘の一触即発なシーンでも心なしかのほほん風味だったのは
やはり姉がいるからだろうか。母と娘の対立に慣れているのか?
その後もなんだかんだと騒ぎが持ち上がり、ところどころでキレかかったりもしたが、
最後は「今日は楽しかったね」と終わり奮発して良かった事だよと思った次第であった。
それにしても、人々にとって焼肉屋は近しい存在であると信じて疑わなかったが、
必ずしもそうではないのだ。。。と当たり前の事に今更ながら気づいた一日であった。
母に至っては、父が一時期焼肉屋にハマっていた事があり
家族でしょっちゅう行っていたし、自身も高級焼肉店に勤めていたのに意外だ。
まあ母の場合はオバちゃん特有のものかもしれないが。
せっかち&唯我独尊。
楽しく終われて良かったが、次回はもう少し落ち着いてマイペースに食せる事を
願ってやまないスポンサーであった。
しかし思ったより安かった。チェーン店万歳。