千三百年の時の流れを越えて幽玄の境地へいざなう鵜飼
鵜飼は鵜を使い魚を捕る漁法で、
長良川ではおよそ1300年(西暦702年)以上前から行われていたそうです。
昔は、時の権力者に保護され、川のいろいろな権限を与えられ
21人の鵜匠がいたといわれています。
しかし明治維新以降、特別な保護もなくなり鵜匠をやめる人が続きましたが、
明治23年からは宮内庁に属し、現在に至っています。
鵜匠は世襲で受け継がれ、岐阜市には6人います。
最近TVなどで美人鵜匠として話題になっている初の女鵜匠は
岐阜の長良川鵜匠ではなく愛知県犬山市の鵜匠さんですね。
この宮内庁に属する岐阜の鵜匠は
鵜匠の家に生まれた長男だけが鵜匠を受け継ぐことが出来るのだそうです。
正式な職名は「宮内庁式部職鵜匠」といい、
長良川鵜飼用具一式122点は国の重要有形民俗文化財、
長良川鵜飼魚は岐阜県重要無形民俗文化財に指定されています。

岐阜で暮らして26年
はじめて鵜飼船に乗って鵜飼を見てきました。
鵜舟の前方にある鵜飼の照明である篝火(かがりび)は松の割木を燃やしています。
風で火の粉が鵜匠に飛び散り鵜匠は火傷が絶えないそうです。
この日も風が結構ありましたので火の粉が凄かったですw

夜の長良川に浮かぶ鵜飼船
篝火が幻想的で1300年前もこのように鵜を捕っていたのかと思うと
篝火の火の粉が走馬灯のように時の流れ歴史を彩ってるかのようにさえ感じられます。
長く続いてきた歴史の中に自分も参加したような気分です。

鵜が水に潜って捕った鮎を↑↑↑吐き出させているところです。
しかし篝火の明かりだけの鵜飼船を撮るって難しい
いつもの写メでは×完全無理
PCのおまけで付いてきたデジカメで頑張ったものの望遠も殆んどきかず(涙)
夜景モードにしてもキャンドルモードにしても
なかなか綺麗に撮れず残念でした。
私の乗っていた船の船頭さん曰く
「写真はなかなか綺麗に撮るの難しいですよ~写真撮るよりじっくり見てた方が賢いかも」
ですって!
納得です

あ~いつかは一眼レフデジカメほしいなぁ

