親子eighterはじめました。~母はなにわ男子も嗜みはじめました。~

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君は愛されているよ。

2014-03-17 22:53:37 | 息子のつぶやき


昨年の11月の下旬の事。


帰宅した息子が通学カバンからお弁当箱を出して両手で持ち、私の方を見て一礼。


「6年間ありがとうございました。美味しかったです。」


そう言ってキッチンでお弁当箱を丁寧に洗いました。


それは息子の高校生活最後のお弁当の日の事でした。


その日は特に感慨深い思いなどは無く、お弁当業務からの解放感でいっぱいでした(笑)



翌日、スーパーへ買い物に行った時に気付いたのです。


「ああ、そうか・・・もうお弁当の事を考えてお買い物をしなくていいんだな~」


そう思ったら、何だか急にさみしい気持ちになりました。


お弁当が終わったという事は、息子の高校生活の終わりが近い事を示していました。



そんな高校生活が終わりに近づいて来た、11月の終わり。


息子はまだ受験勉強を始めていませんでした(/_;)









昨年の夏の終わりに、ヘブンリーブルーから教えられた事がありました。

私は門扉にツルを這わせて「ヘブンリーブルーの扉」を作りたいと思っていたのです。

下から延びたツルを逆に上から下に向かってツルを巻き付けて行きました。

伸びたツルを上下に這わせて行けばいいな~と。

ところが、下向きに巻き付けたツルはどうなると思いますか?



勢いが無くなり、枯れてしまうんです。



そうなのね・・・

アサガオの特徴にそぐわないとダメなのね。

そう言えば、ヘブンリブルーも本で見たようには開花しなかったな。

コンクリートばかりの東京独特の夏は「西洋アサガオ」には適して無いんだね。




アサガオの様子が息子の姿とダブりました。



合わないと感じた校風の中で、それでも何とか花を咲かせる事は出来ないものかと考え続けた時間でもありました。


通学するだけで精一杯の息子に「勉強しなさい」と厳しく言う事が出来なかった時間でもありました。


いつかのように「生きるのも面倒だけど、死ぬのも面倒・・・」


愛情いっぱいに育てて来た、そう思っていた息子の口からこの言葉を聞いた時は衝撃でした。


また、あの時のようになったらどうしようと、その事が怖くて息子に強くいう事が出来なくなっていました。


それが母親として正しくはないかもしれないけれど。


でもね、目の前にいる息子は、朝起きて登校する時は死んだ魚のような目をして、帰宅した時は腐った雑巾のようでした。


そんな息子にかける言葉は「勉強しなさい」ではないな、と思いました。










それでも高校3年生の一年間は楽しかったって\(^o^)/


何より担任の先生が息子も私も大好きな先生で、高校2年で息子の学年の先生のなった時から、一年間親子で「最後の1年なので、どうか先生のクラスでお願いします!!!!!!!」って。


息子の事を本当に良く分かって下さっている先生だったので、息子も居心地のよいクラスだったのね。

最後の1年の欠席日数がそれを物語っていました。


「3日」


すごーーーーーいっ!!


それまで毎年20日近い欠席日数だった事を考えると、すごい事なんです。


学年末テストが近づいて来た時、クラスメートが息子を卒業させるプロジェクトチームを立ち上げてくれたみたいです。


成績優秀な友達が学習計画を立ててくれて、その通りに頑張ったそうです。


いや、もう本当に卒業が危なかった・・・(;・∀・)(;・∀・)(;・∀・)


世界史の中間テストの点数は「2点」

二進法ではありません!!100点満点です!!


それが学年末では40倍になったとな(笑)

100点満点で40倍って、なんという伸びしろなのでしょう\(^o^)/

何がすごいのかわからなくなります。


優しい友人達のおかげで息子が無事に卒業の条件を満たす事が出来たのです。






学年末テストが終わっても、息子はまだ受験勉強を始めませんでした。



息子は夏にAO入試を受けていました。。


準備期間はとても短かったけれど、その時は息子がやりたい事を見つけてくれたと嬉しくなって、その事をここでも書きました。



でも残念ながら結果は不合格でした。







一向に動き出さない息子を見ていて、


「志望校は変えるのかな?それとも大学ヘは行かないのかな?」


と心の中で問いかけていました。


そのまま12月になりました。

このままでは、どうしようもない!と、思い切って息子に聞いてみたのです。


「大学どうするの?」


息子は私が予想していたよりも、しっかりと考えていました。


「夏に受験した所はもう受けない。

オープンキャンパスとAO入試用の予備校に行った時、自分とは雰囲気の違う人ばかりだと気づいた。

このまま合格しても、入学してから中高の6年間の様になってしまうかもしれない。


だから、受験するのは・・・」



息子は担任の先生に相談して受験校を決めていました。


「早く言ってよ~~~(もちろん心の声)」








12月に入ってから受験勉強を始めた息子。

念の為に言っておきますが、昨年の12月ですよ、高校3年生の12月でございます(ナイアガラ汗)


「集中ってどうするんだっけ?」


最初は5年半で錆びついた息子の「学習」への取り組みを取り戻すのが大変だったようです。


しかし、ここからは塾の先生が素晴らしかったのです。


まさに我が家の合格請負人!!


娘の大学入試の面倒を見て下さった先生に息子の事もお願いしました。


高校3年生になる時に「目標は高校卒業です。留年しないようにご指導お願いいたします。」


当初の目標は「卒業」だったのですから。


塾の先生も、我が家の子供たちの事を本当に良く理解して下さっているので、塾の先生なのに勉強だけでなく「子供」をとても良くみてくださるのです。


根気よく息子に付き合って下さったお蔭で、息子は大学に合格する事が出来ました。


夢を見ているようでした。


嬉しいという合格の実感は、しばらくしてからやって来ました。


「・・・・はあ~~~、本当にRYOちゃんが合格して良かった。」


最近の口ぐせになってます(笑)



だってね、受験科目を世界史に決めたのは12月の半ばなんだもの。


しかも記述式の学校も受験するって言うんだもの。


マジ、奇跡










卒業式の日。

担任の先生にご挨拶をしました。

先生もとても喜んで下さいました。


「本当にcleverなので感心しました。」

「いやいや先生、本当にcleverだったら、もう少し前から勉強して内部推薦取ってますよ」


そう言って二人で爆笑しました。


担任の先生がご指導して下さった絶妙な受験スケジュールがあったからこその合格であったと、心から感謝していると、そう伝えました。


塾の先生との最後の面談の時、私は息子に聞きました。


「12月から頑張ったモチベーションは何?」


「頑張らない限界だなって。そろそろ頑張らないと自分の事を思ってくれている人たちに申し訳ない、そう思ったから」


息子らしい理由だなって思いました。


「卒業式の挨拶で『自分ひとりでここに立っているわけではありません。支えて下さった多くの方々のお蔭なのです』って言うでしょう?あれね、本当だね!本当に心の底から思うよ。」


息子は多くの方々の愛に応える為に頑張ったんだね。


それが「合格」という最高の形で答えを出すことが出来て本当に良かったね。


なによりも、劣等感に慣れてしまうくらいの惨憺たる成績だったけれど、それを自分の努力で克服して前に進む事が出来たことは、素晴らしい経験になったよね。



きっと大学生活は楽しいよ。


楽しいキャンパスライフは大学が与えてくれるものではなくて、自らが作る物だと気づいているはずだから。

少し遠回りにはなったけれど、遠回りしたからこそ得られる物があったね。

それはRYOちゃんの人生において間違いなく宝物になるよ。

キラキラした4月はもうすぐ。




じいさまからの合格祝いの仕立てたスーツもきっと似合うよ。


群馬テイストでちょっとダサイかもしれないけどね(笑)



愛する息子よ、合格おめでとう。


そして、卒業おめでとう。


















このブログも今日で、丸6年が経ちました。


息子の中学受験の終了をまって開設したのが2008年3月17日。


あれから6年なのね・・・(遠い目)





子供も関ジャニ∞も大きく成長しました。


嬉しい事ですね。




6年前、ブログをはじめた自分、グッジョブ\(^o^)/


変わらずここへいらして下さる方々、本当にありがとうございます。


多くの方々の愛に支えられているのは、このブログもですね。


ありがとうございます。




with lots of LOVE

母。