
柳沢峠付近から眺めた富士山。谷筋に霧が立ちこめて幻想的な世界。こんな景色はなかなか見れませんね。
日本横断をして以来、今年は色々なことがあったので、ターンパイクも思うように走ることが出来ず、なかなか自分を追い込む走りが出来なかった。
そこで今の自分にとって、思いっきり追い込めるコース&紅葉&富士山が堪能できるMチックツアーを計画し、私はMではありませんが、Mな自転車乗りに声をかけてみました。メンバーはKUROボンドさん、Dr.スレイプニルさん、監督、そしてゴブリンの4名。
この日はチームのイベントとぶつかっていたのですが、監督の年内の休日がこの日しか合わなかったので、Mチックツアーを決行することに。
距離は120Km弱と短いものの獲得標高は3200Mあります。越える峠は、土山峠、牧馬峠、教会峠(仮称)、田和峠、鶴峠、今川峠、柳沢峠。早い話がノボッテいるかクダッテいるかのどちらか。心配なのはこのメンバーに満足してもらえるコースだろうか?

凄いメンツが集まった。俺以外は正真正銘のMリストばかり。楽しい一日になりそうです。
(撮影:広葉樹さん)
出発時間を少し迷ったが、余裕をもって7時30分に集合。7時10分に監督が自宅へ来るようになっていたが直前にメールが入って少し遅れる模様。 それでも7時30分前に集合場所のコンビニ行くとスレプニルさんとお見送りの広葉樹さんが既に来ていた。KUROボンドさんは宮ケ瀬方面から現れ、早 く着き過ぎてしまったので土山峠まで行ってきたとか...。これから登る峠なのに下見に行くかね~?
7時40分に出発し宮ケ瀬をめざす。梶野のコンビニまでは企画者として先頭を牽くが、SS(スペシャル ステージ)区間は各自のペースで走ってもらいます。

本日最初のSSは牧馬峠。スレイプニルさんと監督はKUROボンドさんと一緒に消えていった。
あっという間に一人旅。今日は28Tを装着してきたのでマイペースで登る。ちょっと迷ったのだが、結果的に28Tに変更してきて正解だったかも。
牧馬峠を通過し続いて教会峠(仮称)の登りが始まったが、牧馬峠の登りでKUROボンドさんに鬼引きされたのが効いたのか、けん制して誰も前に出ない。桂川沿いのアップダウンも隠れステージとしてセッティングしておいたのだが誰もアタックせず、結局、上野原のコンビニまでのんびりと先頭を牽くことになった。
今日のコースが山岳コースなのは言うまでもありませんが、なんとこの先、塩山までコンビニがありません。よって国道20号線沿いの上野原のコンビニで食料などを買い込むのですが、監督が「炭酸飲みて~」とか言ってファンタを一気飲みしておりました。このファンタが鶴峠でアダとなるとは...。
国道20号線から県道33号線に入って桐原まではゆっくりと先頭を牽きます。桐原から県道18号線に入ると田和峠までのSS区間の始まりです。

SSの先頭を牽くのは実業団プロフェッショナルクラスのKUROボンドさん。

続いてまだ20代前半の監督がついていく。頑張れ~。

そして馬並みの脚力を持つスレイプニルさんが追いかけていく。みんなドMです、と言うより変態です。

普通のオジさんはマイペースで紅葉を楽しながら登っていきます。

よく有りそうな無そうな柿のある風景。とっても田舎な感じがイイね。

この道の傾斜は11%。紅葉の向こうに道らしきものが...。
田和峠でみんなと合流。峠に向かう途中でカッ飛んでいった7人のローデーがいたが、当然のようにKUROボンドさんに迎撃されたようです。先頭の一人だけは気が引けて逃がしてあげたのとか...。抜かれた6人は「なんでリュックサックを背負ったツーリングのオジさんに抜かれてしまうのか~」と悲惨な表情をしていたとのことでした。どうやらKUROボンドさんはSとMが共存してるようです。
(お詫び)
残念なことに田和峠のバス停で集合写真を撮ったのですが上手く撮れていませんでした。トホホ。
暫く急降下して集落を通過すると鶴峠に向かう激坂が始まります。鶴峠までは再び10%以上の坂道がず~っと続くSSです。28Tを装着してきて良かった(^_^!。

監督を追いかけてそれなりに頑張って走ります。ビリの私を誰が撮影したのか? KUROボンドさんが鶴峠から迎えにきてくれたんですね~。

鶴峠がどのくらい激坂なのかはこの写真で判断して下さい。

鶴峠直前で監督が「吐きそう~」といってペースダウン。そこまで追い込むか!?

足を使いきったところで鶴峠に到着。最後まで完走出来るか心配です。
鶴峠で暫し休憩。するといきなり監督が嘔吐。原因は上野原のコンビニで一気飲みしたファンタと判明。これは「ファンタ事件」として末代まで語り継がれることでしょう。

ゲロっていた監督にスレイプニルさんが差し出してくれたのは、水に浸すとタオルになる優れもの。関係ない話だがKUROボンドさんが家族サービスで新大久保のコリアタウンに行ったときのおしぼりもこのタオルだったとか。

監督が落ち着いたところで記念撮影。しかし激坂はこの先もまだまだ続きます。
続いてのSSは今川峠。とても嫌いな峠です。10%以上の激坂がほぼ直線的に続きます。走り初めてすぐに左足が吊リ始めます。こんな時は王滝で鍛えた「散らし走法」でしのぎます。このステージは調子がもどらない監督と一緒に登っていきます。
峠でみんなの意見が一致しました。「腹減った~」と言うわけで、丹波までウルトラ激坂を下りランチタイム。

村営のやまびこ庵で蕎麦セットを頂きます。シーズンオフなのか空いていました。

蕎麦セット(1000円)です。味は普通です。食券なところが村営。

食後は吊り橋をわたって国道411号線(青梅街道)に出ます。この橋、結構揺れるんだよね。
さて最後の峠は柳沢峠。峠までは約20KMあります。超激坂は無いのですが足を使いきってしまっているのでチョットした傾斜でも堪えます。
暫くは先頭を引きますが泉水谷林道の分岐から先はSSとして各自のペースで走ります。KUROボンドさんと蕎麦を食べたら復活した監督が先行します。スレイプニスさんは私に付き合ってくれましたが、40T-25Tと私の34T-28Tでは申し訳ないので先に行ってもらうことに。

柳沢川沿いに走っていくのですが、なかなか峠は近づいてきません。
落合キャンプ場の先でスレイプニルさんが、私を待っていてくれたのでしょうか一休みしていました。まだ峠までは5Km以上残っていたので、ココから先は二人でおしゃべりしながら走ります。
仙台に自走で行く募金&牛タンツアー(参加者募集中)の話やら、このコースはMチックではなく変態の世界だとか、なんやかんやと自転車談義をしながらダベリングしていると「きのこ汁」の看板に思わず心を奪われそうになましたが、先行した二人のことを思うとグット我慢。残り1Kmを切ったところでKUROボンドさんが迎えいに来てくれました。監督も無事に峠についている頃だとの話にホットひと安心。

厚木をスタートしてから7時間30分。午後3時に柳沢峠に到着。さてお目当てのものは...。

お目当ての富士山をバックに記念撮影。この景色が見たくて頑張って走りました。

塩山に下る途中のスレイプニルさん一押しの富士山絶景ポイント。幻想的な世界にMな自転車乗り達は、何を感じているのだろうか。
塩山までは凍えるような寒さに耐えつつカッ飛んで下っていきます。塩山駅直前のコンビニで買い出し休憩。KUROボンドさん以外はそれなりに走り堪えがあったようでMチックツアーは無事に終了。因に私はボロボロ。コンビニで地面に座るのに苦労しておりましたです。ハイ。
塩山駅からは輪行で帰宅。帰りの電車は一番の楽しみにしていた居酒屋鈍行列車。スレイプニルさんがスキットルに入れて持って来てくれた「山崎18年もの」を頂きモ~最高!。これが無くては走っていられません。
ゴブリン的には久しぶりに「走った~」という気分になれました。参加して頂いた皆さんにおかれましては、多少なりとも楽しんで頂けたでしょうか?
次回はもう少し走れるようにダイエットしておきますので、また宜しくお願いします。
Dst:117.8Km Ave:18.4km Max:73.0km