慎さまの「終わりなき旅」

人生は終わりなき旅。
自分探しの旅の途中で、今想うことは何?

どうやって出会ったかよりも、誰と出会ったか

2020年12月23日 15時24分00秒 | 映画
不思議な魅力を持った映画です。
去年公開された伊坂幸太郎氏原作の〝アイネクライネナハトムジーク“。

タイトルからして意味不明?だったんですが、これはボクが知らないだけで、モーツァルトが作曲した曲のタイトルで「小さな夜の曲」という意味らしい。(〝セレナーデ“とも言いますね)
調べてみたら誰もが聴いたことのある!曲で、自分の無知さ加減に恥ずかしくなってしまったんですが。

なんでも斉藤和義氏から作詞の依頼を受けた伊坂幸太郎氏が、「作詞はできないんで小説だったら」という事で短編小説を書いたら、それを基に斉藤氏が曲を書き、その曲を聴いて伊坂氏がまた小説を書く、という繰り返しでできたのが映画の原作になった短編小説だとの事。

映画の中の音楽も斉藤氏が担当していて、劇中ストリートシンガーの歌う曲が〝小さな夜“という曲だった事でタイトルにも納得しました。
〝小さな夜“に出会った男女を中心にした出会いをテーマにした物語。

「どうやって出会ったか?なんてどうでもよくて、その時そこで出会ったのが誰だったのか?が大事なんだ」。
良いセリフでしたね〜。

主役の多部未華子さんと亡くなった三浦春馬クンのカップルもお似合いだったし、矢本悠馬氏と森絵梨花さんのカップルも良かった!

原作も読んでみたくなりました。
セリフの意味をぜひ確かめてほしい!おすすめの一本です。

Shin

初恋の人に会いたくなる映画

2020年12月16日 16時17分12秒 | 映画
一言で言うなら、美しい!映画でしたね。
今年の頭に公開された、松たか子さんと福山雅治氏主演の〝ラストレター“を観ました。

岩井俊二監督の作品で、1995年に公開された〝Love Letter“という映画の続編的な感じなんでしょうか?
実はワタシ、観た記憶がないのでちょっとわかりません。

〝Love Letter“で主演だった中山美穂さんと豊川悦司氏が今回は脇役で出ているので、タイトルからしてもその延長線上にある作品である事は間違いないんでしょうが。

内容としては、元恋人同士だった高校時代の同級生が同窓会で再会します。
ただ松たか子さんの方は、実はお姉さんを亡くして、その代役として同窓会に出ていたという・・・。

お姉さんだと勘違いされて、スピーチまでしてしまうのは「それはないでしょう」と思ったり、再会した福山氏からの手紙に、松さんと松さんのお姉さんの娘(昔付き合っていた人の娘って事ですね。ややこしい!)が両方とも返事を書いていたり、ちょっと「ん?」と思う場面はあるんですが、作品の世界観の良さで細かい部分は帳消しになっています。

松さんのお姉さんの娘役が広瀬すずさんで、松さんの娘役が森七菜さんという今をときめく?二人の若手女優さんが輝いてますね!

映画の舞台である宮城県の美しい風景も相まって、ノスタルジーを感じさせる、初恋の人に会いたくなるような?素晴らしい作品です。

Shin

近くて遠いややこしい存在

2020年12月07日 16時49分00秒 | 映画
最近また、映画をよく観ています。
と言ってももっぱらテレビで録画したものばかりなんですが。

やっぱりどうしても休みの日に出かける事が減ってるんで、暇つぶしにはちょうどいいんですよね。
今日紹介したいのは、去年公開された〝ひとよ“という作品。

漢字で書くと〝人よ“だと思っていたんですが、映画を観たら〝一夜“だったんですね。
ひょっとしたらどっちにも掛けているのかも?しれませんが。

15年前に家庭内暴力に悩まされていた夫を車で轢き殺した母親が、刑期を終えて戻ってくるというお話。
母親が田中裕子さんで、その子供たちが鈴木亮平氏、佐藤健氏、松岡茉優さんという3兄妹。

他にも脇役で佐々木蔵之介氏や音尾琢真さんなんかが出演していて、キャスト一人一人が実力のある人ばっかりなので、見応えがありましたね。

内容が内容なのでどうしても重い感じにはなってしまうんですが、家族っていうのは一番身近な存在でありながら、理解しあうのも一番難しい?ややこしい存在だなぁと思った作品でした。

監督が数々の賞を受賞している白石和彌という人で、ここ何年か凄い勢いで映画を量産しているとの事。
今後が注目!の監督さんです。

Shin

やりたい事をやれてる人

2020年10月09日 17時42分00秒 | 映画
今週たまたま連休があったので、〝浅田家“という映画をなんとなく観てきました。
本当にただなんとなく、前に予告編を観て面白そうだったのと、黒木華さんが出ているからというそれだけの理由で。

主演が嵐の二宮和也氏である事はもちろん、妻夫木聡氏や菅田将暉クンが出ているのも知ってたんですが、監督がかつて日本アカデミー賞を受賞した〝湯を沸かすほどの熱い愛“を撮った人だとは知らなかった!(中野量太さんという監督です)

良い映画だったんですよね〜、あれ。(ここでも紹介したかもしれません)
今回も負けず劣らずの〝家族愛“が描かれていて、途中からウルウルが止まりませんでしたね。

前半は割と軽いタッチでコミカルに進んでいくので、「あぁ、こういう映画なんだ」と気楽に観てたんですが、後半はだんだん様子が変わり・・・。
どうしても震災が絡んでくると、テーマが重くなってきますね。

しかし主人公は実際にモデルのいる写真家なんですが、子供の頃に父親の影響でカメラを好きになり、自分が撮りたいと思う写真だけを撮って、賞を受賞して写真家になり。

「やりたい事をやって生きている人っていいな!」と純粋に羨ましく思いました。
願わくば、黒木華さんの出番がちょっと少なく、「もったいないなぁ」と思ってしまったのはワタシだけでしょうか?

Shin

右京さんが撮りたかった映画

2020年09月06日 10時22分00秒 | 映画
WOWOWで放送していた〝轢き逃げ 最高の最悪な日“という去年公開された映画を観ました。

最初の30分ぐらいは有名な役者さんが全然出てこなくて、無名の若手の俳優さんばかりだし、犯人が早々に捕まるしで、「大丈夫なのかなぁ、この映画?」と正直思ったんですが。

そこから、が始まりでしたね。
なんのなんの!なかなか見応えがありました。

水谷豊さんが監督と脚本をやっている映画という事で注目して観たんですが、豊さんが「あぁ、こういう映画を作りたかったんだなぁ」という想いが伝わる気がしました。

ご本人も轢き逃げで亡くなった被害者女性のお父さん役で出演していて、家族を想う初老の父親を味のある演技で表現していました。

ご自身にも娘さん(最近ドラマで活躍してますね)がいらっしゃるので、リアルに演じられるのかもしれませんね。
〝相棒“シリーズでお馴染みの俳優さんがちょいちょい出ているのも、なんか嬉しかった!

〝最高の最高な日“というのは、会社の重役令嬢との結婚式の日に、轢き逃げが発覚して捕まってしまった犯人の事を言っているんだと思いますが、正に「天国と地獄」。

「こういう気分は味わいたくないなぁ」と思いながら、改めて安全運転を心に誓うワタシです。(つまらない感想ですいません!)

Shin