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isseyと愉快な仲間達

日々謝罪と反省なり。

2020年08月23日 20時13分15秒 | 主義・思想
かつて、これ以上の恐怖があっただろうか?
かつて、これ以上の醜態があっただろうか?

あの騒動から約半年。
皆さんのご自宅には残っていますか?
トイレットペーパーの数々。

2020年2月28日(金)
ツイッターなどのSNSで突如広まったトイレットペーパーの紙不足のデマ。
人々は真偽を定める事もなく、薬局やホームセンターに買い求め、店頭では「お一人様一点のみ」から「一家族様一点のみ」に至った。
メディアはこぞってトイレットペーパー不足を取材し、大々的に報道し、更なる混乱を煽った。
秩序を失った市民は紙を求めて市中を駆け巡り、時には奪い合いや駐車場での略奪行為などがあったとされる。
その姿はまるで昭和時代にバーゲンセールで服を引っ張り合う女性達のコントの再来とも言われた。

そうとも知らずに通常通りの仕事をして帰宅時のトイレットペーパーを買おうとした人々は紙が手に入らず
スーパーや店舗のトイレも使用できずに困り果て、やむを得ず近所の公園でワイルドダンス(※1)に及んだ者も少なくなかった。
ワイルドダンスは都内のみならず全国各地で発生し、一時的に日本の公衆衛生レベルはジンバブエを下回る不衛生さを観測したとされる。
あるストーカーは意中の女性のワイルドダンスを目撃して、あまりの量の多さに絶句してストーカーを辞めたと言う者がいた。

※1.ワイルドダンス:野糞。大いなる食物連鎖とも言う。

政府はすぐさま「トイレットペーパーの原料の98%は国内産」と表明し鎮静を測るが、国民の不安は原料の有無ではなく
「いつ終わるか分からない不安を充分に満たすだけのトイレットペーパーの確保」にあり、ペーパー狂騒曲の鎮静化には数日を要した。

国民の不安はトイレットペーパーから食品に波及し、保存のきく乾麺(特にパスタ)が街から姿を消した。
お金に余裕のある者は米の買い増しを始めたりするが、今回の長雨で米を台無しにした者も多いと聞く。

あれから半年、国内では「拭きたくても拭けないから会社に行けない『トイレ難民』」はほぼ姿を消した。
各家庭のトイレの棚にはイレットペーパーが溢れている。
長雨に耐えたトイレットペーパーのしっとりとした感触はさぞかし肌に優しく心地よい事だろう。

あの騒動を受けて我々日本国民は一体何を学んだのだろうか?
可能な限りローリングストックを実施するようになった者は何人いるだろうか?
危機に備えてニワトリの飼育を始めた者は何人いるだろうか?
繰り返し使えるシリコンペーパーを一体どれだけの人が知っているだろうか?
回転する自転車の後輪に尻を添わせる事で紙を節約できる事実をどれだけの人が知っているだろうか?

我々日本国民は世界から賞賛されて久しいが、それは外国から見た日本人であって全ての国民が賞賛される頭脳や経験を持っている訳ではない。
海外で大きな地震や洪水にも揺るがない頑丈な橋を全ての日本人が建設できる訳ではない。
我々は決して驕る事なく、常に謙虚に過ごし、人前を通る時は手刀をかざして十字を切りながら「すんません、前通ります」と言い
今後起こるであろう新型コロナウイルスの第2波や第3波の際のガセネタやデマに惑わされず、自分の目で真実を見極めて頂きたい。

50年後、100年後の日本人が今の我々を見たら「あの頃は良かった」と某ALWAYS三丁目の夕日のように思われるのでしょうか?
「高校生が学校に集まってる!」と驚かれたりしてるのでしょうかね?
全ての学生がリモート授業が可能になったら、制服は不要ですね。

では、おやすみなさい。


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