秘密の花園

人間誰しも自分の全てを

他人に知られるのはイヤなものである。

人は社会生活を通じて相手の僅かな情報を得て

その本質を見抜く能力を身に付ける。


それは対人心理ではなく

社会的ステイタスを見抜く能力である。


例えば、朝の通勤ラッシュに

派手な服装で疲れ目のピカピカの姉ちゃんが

電車に乗ってたら何の職業か大体の想像がつく。


バス停でピタピタの半ズボン姿で

茶色のランドセルでバスを待ってる少年は

何処かの私立小学校に通ってるのが伺える。


容姿風体だけでなく会話からも相手の年収や

生活背景を察する事も出来る。


だから人は自分の事を余り言わない。


自分だけかと思っていたら

案外そうではない事もある。





さて本題。


ここにいる人の多くはアレを経験してるはず。

最近はそれをヤッてる人が増えてるらしいから

少なからず何人かの人は経験してるはず。

薬物の類ではありません。



きっと気持ち良かったり

最高の笑みを浮かべたり

時には悔しい思いをしたり

結構手広くヤッてるはず。


口にすると恥ずかしいから

余り人には話さないだけで

本当は皆その情報を知りたがってる。


自分だけが話すと、知ってる人からは

何でそれを選んだのか、そうなった経緯などを

勝手に推測されて、勝手に評価されるから

誰も自分からは口には出しにくい。


会員制の場とかあったりするらしいけど

それは一部の人達が行けば良いと思っている。

でも本当は興味があるから行ってみたい。

そして体験談を直に聞いて見たい。


自分には皆が満足するような、驚くような

そんな体験談を話せる自信がない。

相手が満足するようなアレを与える自信がない。

そう思って積極的に交流しようとしない。


毎日同じ車両に乗る人も

いつまでもバイトばかりしてる人も

学校の先生や事務員も

会社の後輩も同僚も先輩も

気になる あの人も

きっとアレを経験してるはず。

そして今もアレをヤッるはず。



そんな私もアレを…