雨の中、上越市牧区の弘法清水を訪ねました。いつものように妙高市新井から進路を柿崎方面に取り、ナビの案内に従って暫く走ると、やがて典型的な越後の山間地にかかります。
この辺りはいくつもの名水が点在していますが、途中の風景は信州人の私にはどこも同じように思えてしまいます。
幹線から一歩集落に入ったとたんこじんまりと開けた風景が広がり、立派に整備された清水公園がありました。立派なトイレ(右の建物)を備えた公園で、表示には新潟県の設置が伺われますが、恐らくは日常の草刈等の整備は地元で行われているのではないかと思います。しっかりと手が行き届いて気持ちの良い雨の公園です。
湧き口には屋根が設えられ、中に弘法大師が立っておられます。
弘法大師様の足元から湧き出す清水です。左右二本のパイプから流れ出ています。
左側の湧き口です。
右側の湧き口です。どちらも見たところ浅いためポリタンクでは汲めないかなと思いましたが、右側で汲んだところ意外に汲み場が深く、そのままで8分目以上汲むことができました。最後は置いてあった杓子で満タンにさせていただきました。
湧き出た水は小水路を辿りトイレとの間にある小さな池に導かれて行きます。
立派なカラーの案内板によれば、水に困っていたこの地を訪ねたとき、地面を突いて水が湧き出したとあり、同様の伝承は各地に見られます。一部は水道水としても使われているようです。 上越市牧区棚広