チャーリーの青空トーク

60を過ぎた頑固ジジイが、ライフワークの「姓名判断」と「幸福に生きるには」を勝手に語るブログ。

使用済み核燃料の取り出し、という人類始まって以来の大博打!

2013-11-07 21:12:26 | 原発事故
いよいよ、福島第一原子力発電所4号機で使用済み核燃料の取出しが
始まろうとしています。

もとよりマスコミでの露出が事の重大さに極端に反比例して極僅か
しか我々に情報が流れていません。昭和の軍閥が推し進めた日中戦
争・太平洋戦争の状況と同じですネ。我々の命・財産が国策によっ
て脅威にさらされているにもかかわらず、その状況を国民に知らせ
ず影でコソコソと収拾しようとしてますが、まぁ事が事だけにまず
完全な事故の終息無理でしょう。

その事すら日本の政治家・官僚は判っていないのです。

さて、4号機の中には1535本の使用済み核燃料がプールの中に保管さ
れているとされています。この使用済み核燃料は外気にさらす事が
出来ません。常に冷却水の中に保って置かなくてはならないモノなの
です。外気に出した途端に崩壊反応の凄まじい放射線を発し、人間が
近づく事ができなくなります。つまり、安全管理不可能になります。
その結果、使用済み核燃料が制御不可能となり核燃料ペレットが発熱
し始めて、燃料ペレットを被服しているジルコニューム管が
燃え出し凄まじい放射線量を伴った火災が発生します。

そうなったら・・・・

現在地球上の人類が持つどんな技術をもってしても対処できない事にな
ります。 新たな核の暴走が日本の福島で始まるのです。

終わりです。 日本が終るばかりか、世界が終るのです。

逃げる? どこへ逃げると言うのですか?

日本政府は目の前の重大な脅威に対して、なにもディスクロージャーし
ていません。 インフォームドコンセプトもなされていません。こうなる
と、自分の命までも権力のなすがままになってしまっている事がなんとも
言いようのない虚無感を抱かせます。

どこに人権があるのでしょう。 

命の尊厳、人がこの世に生を受け生きている意味はどこにあるんでしょうか?


 
アメリカの使用済み燃料の権威、ロバート・アルバレス氏(元エネルギー省長
官の国家安全保障局環境保護庁副次官補の元上級政策アドバイザー)の言葉を
借りれば、アメリカのハンフォードで行われた使用済み核燃料の取り出し作業
はそれまでになかった技術の開発と配備が必要となり10年以上の年月と数十億
ドルの費用が必要になった。と言っています。これは、安全に管理された施設
内での使用積み核燃料の取り出しの話です。

ハンフォード氏はこうも言っています、
「不適切な表現かも知れませんが福島第一の状況に比べればハンフォードは
天国だ。」と・・・

我々の現実は既にSF小説の世界に入り込んでしまったようです。おとぎ話が本
当の話になってしまっている世界に生きているのです。おとぎ話やSF小説は本
当に起こらない空想の世界だから楽しめるのです。おとぎ話、SFの世界が現実
のものになっている今どのような事が起こってもそれは不思議ではありません。 

失敗してしまったら世界が終ってしまうような未体験ゾーンが現実が目の前で
展開しているのです。

トワイライトゾーンの世界です。

これから日本政府と東京電力が行おうとしている、原発事故が進行中の現場での
使用済み核燃料の取り出しは、未知の世界への無謀な挑戦です。しかし無謀とい
われようとナンと言われようと避けて通れない事故の収束に向けての一つのハー
ドルに過ぎません。

既に進むも地獄退くも地獄の状況なのです。 

思い出してください、つい先日10月15日に発生した伊豆大島で起きた台風26号に
よる災害を・・・非難に関して指示や勧告が出されずに49名の死者行方不明者を
出した事は記憶に新しいところです。

今回も同じような事が起きる事でしょう。 事故の危険が迫っていても、政府・
自治体・東電はそれを国民には伝えないでしょう。1535本の使用済み核燃料の取
り出しという人類が経験した事のない過酷な作業が無事に終る事を祈るしかあり
ません。

今回ばかりは海外で暮らしていることによって傍観者となっていられる自分を有
り難く感じています。

実際のところは、それも気休めにしかならないのかもしれませんが・・・






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