音楽の部屋

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ジョンの魂

2023-11-27 18:05:35 | 日記


小難しい理屈抜きに、素晴らしいアルバムがある。
ジョンの魂である。
曲は勿論、ジャケットも素晴らしい!
このアルバムは、ビートルズ解散後のジョンの最初のソロアルバムである。
世間一般の評価も、~自己の内面を歌った純粋無垢なジョンをさらけ出した芸術作品とある。
私の持っている立川直樹氏のレコードの解説書でも、数あるロックアルバムのうち、5本の指に入る名盤だと歌っている。自分も同感で、私だけの個人的見解では、全ての音楽ジャンルの中でも、5本の指に入ると思う。それだけ、人間の悲しみの本質をついている,芸術性が高いのである。自分がこのアルバムを聴いていちばん感じることは、ジョンの心の奥の深い悲しみである。ジョンは小さい頃、両親の離婚により、父親から捨てられ、母親からも育児放棄を受け叔母に育てられている。純粋無垢の少年が、生まれてから初めて受ける強烈な悲しみや不安を、ジョンは何回も受けてきているように思われる。
そんな悲しみを素直に表して、アルバムの一曲目が始まります。
オープニングナンバー,マザーです。この曲は、教会の鐘の音(日本でいえば、お寺の鐘の音のような~)で始まります。
     母さん行かないで、、、父さんもどってきて、、、
子どもにもどったように、ジョンが叫んでます。圧巻です。

このアルバムで、音楽的に好きな曲は、I found out ,悟り、という曲である。
トリオのシンプルなロックで、荒くアンプ直結のギターの音が、とても力強く心に残る。それにベースとドラムが絡みつき、ロッキングしている。余計な音がなく、これぞ、ロックみたいな貫禄がある。かっこいい!!

メロディー的に好きな曲は、working class hero 労働階級の英雄である。
  ジョンの弾き語りで、ギター一本の曲である。
   旋律だけで心が締め付けられる。
   悲しい感じだが、何故か勇気づけられもする。

アルバムの中で、一番のヒット曲は、ラブだろう。
   愛は、愛されたいと望むこと、、、
   愛は君、君と僕、、、

アルバム最後の、2曲は、GOD,神、と母の死である。
    2曲とも、詩が素晴らしい。
    
   僕は自分だけを信じる  ヨーコと僕だけを それが現実なのだ

   この苦しみを 説明なんかできない
   誰にも言えなかったんだ 僕のお母ちゃんは死んじゃった

最後に、このアルバムは悲しく重いが、不思議と何故か爽やかで前向きになる。そして聞き終えたあとは、ジャケット写真のジョンとヨーコのように、大木の下で、心を空っぽにしたくなる。






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