やまなかまへ

いい歳をした山好きから、お仲間への山行報告です。
次の山登りの参考になれば・・・

2016.5.12-13 新穂高から槍ヶ岳

2016-05-14 | 北アルプス

荒れ模様の天気が続き、やっと日本列島を高気圧が覆う予報が出て、勇んで槍ヶ岳に向かう。積雪期の槍ヶ岳に向かうメインのルートである中崎尾根を歩いてみたかったからだ。今年は積雪が少なく、タイミングも遅かったので、山の様子はどうだろう、と危惧していたが、思った通りほとんど溶けてしまっていた。そのうえ、連日の荒れた天気で飛騨沢の水量が増えて、渡渉点がわからず、尾根に上がらずに飛騨沢から槍に向かった。 

5/11 和歌山を15:00に出て、22:00ごろ新穂高の登山者用駐車場に到着。平日なのに数台の車中泊組の車が停まっていた。

5/12                【コースタイム】新穂高温泉駐車場5:50→7:50白出沢出合→9:30滝谷出合→11:10槍平キャンプ指定地
朝は濃い霧が出ていたがほどなく快晴。軽く朝食をとり、ずっしり重いザックを担いで出発。登山道は夏道がほとんど出ていて歩きやすい。先行者はなく、後から一人追い越して行っただけ。まるで夏のような暑さで、汗が噴き出る。
槍平目前まで来て、ここで失敗。川を渡る橋に近づいた時、川べりの雪が割れ、雪とともに水の中に転倒。半身を濡らしてしまう。天気が良く風もなかったので、槍平小屋のテラスでぬれた衣類を脱いで乾かす。パンツ姿で日光浴なんて、誰もいないので出来る技だ。おかげで,汗と川水はすっかり渇き、気持ちよくテントを設営。
飛騨沢の渡渉点を見に行くが水の流れが強く、靴を脱いでも難しそう。明日の朝までに水量の減ることを期待して、早々と就寝の準備にかかる。

5/13            【コースタイム】槍平4:40→7:00宝の木→8:55飛騨乗越→9:10槍ヶ岳山荘→9:55槍ヶ岳→槍ヶ岳山荘10:45→10:55 飛騨乗越→11:20宝の木→12:40槍平13:30→145:20滝谷出合→15:35白出沢出合→17:15新穂高温泉駐車場=深山荘で風呂=24:00和歌山
空荷に近いザックで渡渉点を見に行くが、やっぱり難しそう。上流に歩いてみたが渡れそうなところを見つけられず、仕方なく予定を変更して飛騨沢のコースでやりを目指すことにする。林の中は雪の上の踏み跡が溶けてさっぱりわからず、夏道の痕跡を探しながらウロウロしながら登る。テープをもっと付けてくれていたら助かるのですけど。GPS様々でした。
宝の木から展望が開け飛騨乗越までずっと赤旗を立ててくれている。まだ雪が締っているので歩きやすい。槍ヶ岳の穂先も雪がほとんどなく、少しの雪面にも、小屋の方がしっかりステップを切ってくださっていて、アイゼンをつけているのは私だけというぐらいになっていた。山頂で富士山までくっきりと見える大展望をゆっくりと楽しみ、登るはずだった中崎尾根を観測する。稜線には雪がかろうじて残っているが、核心部の岩峰には全く残っていない。東鎌尾根にも雪がなく、これでは夏山と同じじゃないかと納得して下山にかかる。この時間になると飛騨沢の雪はグサグサ。歩くというより滑るように下る。槍平にもどったら、まだ13:00前。もう1泊するつもりだったが、今日中に帰ろうとテント撤収。少ししか減らなかった荷物を大急ぎでザックに詰め込み、下山した。